《ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&長チート&ハーレムで世界最強の聖剣使いにり上がる語~》3章21話 報利用のメドレー(2)
『シャノンさん、わたくしも済ませてしまいますので、々お待ちいただけると』
『えっ?』
『お客人を迷子にさせるわけにはいきませんので』
『道なら流石に……』
『どのドアか、は?』
『あっ、そういえば……』
『すみませんが、々お待ちください』
『い、っ、いえいえ、わたしの方こそなんだかすみません』
「シャノン……っっ! 他のの子のおしっこの音なんて聞いちゃダメ! 風紀がれるわ!」
「アーニャ、落ち著いて! シェリーは別にお願いされても大丈夫だけど、その言い方だと、自分ならOKってニュアンスに聞こえちゃう!」
「えっ」
「えっ?」
「突っ込むポイントそこなの? よくよく考えたら、この無線通信機って、シャノンから私たちに向かうだけの一方通行だよ、って指摘は……」
「先に荒ぶり始めたアーニャにそんなこと言われたくないんだけど!?」
とはいえ、ロイがメリッサという伯爵家令嬢のトイレが終わるまで立ち止まっている以上、シーリーンとアリスも特に見取り図製作を進めることができない。
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「小型化できないのかしら、これ」
「難しいんじゃないかなぁ……。今だってシャノンちゃんの偽に無理やり収納して、アンテナを服とか髪で誤魔化しているんだし……」
「そして偽が揺れるたびに、部に仕込んだ異が音を出すから、それで歩幅を計測……」
「うん、方向は流石に合図でこっちに伝わるけれど……」
「一回でも冷靜になったら果てしなく間抜けな絵面ね……」
「それはつまり、冷靜になったら負け、ということなんじゃないかなぁ……」
「っていうか、シャノン、あなたならどのドアを開ければ戻れるか、すでに覚えているはずなのに……」
「う~ん、大半の來客は一発で覚えられないから、そう演じただけなんじゃ……」
そして――、
なんとあれから約2時間後――、
『あら? りなさい』
『ご歓談中、失禮いたします。お嬢様、旦那様がお戻りになられました』
『わかったわ。お父様には、友達を見送ってから部屋に行きますと伝えておいて』
『かしこまりました』
「シェリー、當主が帰宅! 制作用意!」
「了解!」
『メリー、わたし、伯爵様にご挨拶をさせていただきたいのですが』
『んっ? お父様に?』
『はい、せっかくこのような素敵な屋敷に招待していただいたのに、その伯爵様にご挨拶もなく帰ってしまうのは失禮だと……』
『わぁ! でしたら喜んで案させてもらうわ。チェリーとアミーはどうする?』
『わたくしたちも一緒に、久しぶりに挨拶しておきます』
『えぇ、お家の方に一言も告げないで帰ってしまうのは、貴族や庶民など関係なく失禮ですし』
『オリヴィア、そういうわけですから、あなたはやはり、本來の仕事を』
『かしこまりました』
『では、參りましょうか?』
『はい♪』
「ドアの音、退室、左折」
「はい」
「直進継続」
「はい」
「會話発生、當主の部屋は3階。つまりどこかで階段」
「了解」
「直進、53歩後、左折」
「了解」
「直進、5歩後、左折」
「階段ということで処理」
「直進継続」
「はい」
「直進、16歩後、左折」
「了解」
「直進、18歩後、左折」
「了解」
「ドアの音、シャノン、停止」
「了解」
「會話発生、以上。見取り図制作は一時中斷」
「了解、今、終わるよ」
數秒後、シーリーンはテーブルから顔を上げてペンをケースにしまう。
次にペンケースを鞄にしまい、アリスの方は今しがた作していた見取り図を複數枚、この文化水準だとかなり珍しい鉄製のボタン付きの封筒にれて、ボタンを閉じた封をした。
「シェリー、撤収するわよ」
「うん、荷全部持ったよ♪」
休憩を取ることもなく、シーリーンとアリスは廃墟を出し始める。
前述のとおり、ここは路地裏に位置する廃墟だ。すでに日は沈み切っているし、例え日中であってもほとんど人気がなかったのを覚えている。イレギュラーな事態に遭遇しないためにも、早々に撤退するのが當然だった。
2階から1階へ、そして階段から出口へ。
が、しかし――、
そこには――、
「報通り、が2人いたぞ」
「悪いな、お嬢ちゃんたち。気持ち悪いことされたくなかったら、見取り図を渡してもらおうか」
――12人の敵と思しき男が待ち構えていた。
人間が5人、人狼が3人、ダークエルフとゴブリンが各々2人。
服裝から察するに魔王軍の連中というわけではない。
かなりなりが整っているとはいえ、それは間違いなく非戦闘員の私服である。
その12人に囲まれながら、しかしアリスは凜として、微塵たりとも臆せずに返事する。
當然、シーリーンも張ならしていたが、及び腰ではなかった。
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