9章 Grim happy end

そうしてテリトリーを犯したシグレに、數多の怪達が襲いかかる。

「あ、そういえば鑑定してませんでしたね。鑑定」

ー鑑定がレベルアップしましたー

怨水　☆6

元は普通の水だったが散りゆく怪の怨念を永きに渡り大量に溜め込んだ土地に流れ込んだことで変容してしまったもの。

水自ではなく土地に怨念が付いているため、この水を汲んで運んだ場合、この水は普通の水になってしまう。

逆に通常のをこちらに持ち込んだ場合、即座に怨水へと変貌する。

れた怪を怨念により兇暴化及び強化する。

この能力は土地に差したものであるため、土地に踏み込んだ瞬間に発する。

そして、この汚染は汚染されたもの本及びにれるなどした場合でも伝染する。

もしやと思い鑑定してみたところ、やはりこの水も普通の水ではないようである。

「うわぁ……これもしかしなくても危ないですねぇ……というかあのアナウンスこれのせいですか……危ない危ない。一歩間違えたらこの怪たちと同じになっていたとは……」

小型のピラニアが、鋭き口を心臓へと向けて突進してきたダツのような生が、それ以外にもありとあらゆる生達がシグレに襲いかかる。

「しつこいですねぇ……しかたない。向こうの荊と合わせて、し掃除しますか」

そういったシグレは襲い來る怪たちの攻撃を回避するのをやめた。

すると、今までは全く命中していなかった怪たちの牙や爪がしつづシグレのを掠めるようにして命中するようになる。

一撃、鋸のように鋭い牙がシグレの腕を掠める。

二撃、頭上からの急降下より繰り出される鋭き爪がシグレの頬を掠める。

三撃、鋭き口の持つものの突進が足を掠め、後方へと消えていく。

四撃、後方からの風の刃がシグレの指先を掠める。

五撃、鮫のような生の突進がをり、皮が裂ける。

一撃、二撃、三撃。

こうして攻撃をける事に、シグレの首の下、心臓や肺が位置するその場所からは、妖しげな、それでいてしい深紅のが放たれ、その勢いを増して行った。

「遮音結界、ブラインドカーテン」

攻撃対象は、眼下に広がる河から100mほど、これで、あのの荊をも突破することが出來るだろう。

「溜力チャージング完了コンプリート。魔法作クリエイト・マジック」

けた攻撃が百に屆こうかと言う時にシグレは小さくそう呟き、後に新たな地獄を産むこととなる言葉を呟いた。

「炸薬斬弾バンガロール・ブレードアタック」

遮音結界とブラインドカーテンはどちらも認識阻害の魔法です。

音と視覚をそれぞれわします。

誤字字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです

(誤字字がありましたら、何話かを明記・・・・・・した上で修正點をコメントしていただければ幸いです)

いいね、フォローもお願いします

Twitterのフォローもお願いします

(IDは@87lnRyPJncjxbEpです)

Fictionalizerに參加したいという方は私のTwitterにリンクが載ってますのでそちらからどうぞ