《邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜》第三百九十五話 太と月の子

9章 Grim happy end

ああ、なんということだろう。

歯車は狂ってしまった。

深き雄は眠れる森のお姫様、森の至寶に手を出してしまった。

そうしてそれを思う存分に貪り、辱め、もの言わぬを犯し続ける。

ああ、なんということか。

彼は神にされた子を汚したのだ。

そして、やがて王子は王となり、雙子の王子を設けた。

雙子は産まれた時から想像を絶するほどの貌を持っており、まさに王の汚した神にされた子のようであった。

雙子の兄は太のように輝く金の髪と瞳を持っていた。

雙子の弟は月のように優しく輝く銀の髪と瞳を持っていた。

その特徴的な容貌から、彼らは太と月の子らとして稱えられた。

彼らは二人で役割を分擔して、國に必要なあらゆることを自分たちでやってのけたらしい。

練兵などの軍事関連は太の子たる雙子の兄が。

整った顔を惜しげも無く曬しながら將として、自らが率先して戦士としての訓練に勵み、兵の士気を高めていたらしいね。

片や、國の政を行うことになった月の子は同じく整った顔に片眼鏡モノクルを掛けて図書館や執務室にこもりきり、いつも書類とにらめっこしていたらしい。

まあ、そんなわけで仲良くやっていたそうなんだが、問題は王が病に臥せった時に起きたんだ。

病床に臥せった時、王は彼ら二人を呼んで何かを話したらしい。

この時、王は病に臥せる數日前まで健康そのものだったんだ。

だから、この死は妻たる王妃による暗殺とも言われているよ。

今は明らかになっているけど、當時は太と月の子らの出自は隠されていたんだ。

どうやら、名のある貴族からの養子という形をとっていたらしいね。

今まで盡くしてきて、子供は養子だ、自分は子供が出來にくい質なのだから仕方ない。と思っていたのに、本當は不倫されてできた不義の子だった。

なんて言われたら、そりゃあ怒るよね。

怒りからその相手を殺してしまってもおかしくはない。

まあ、結局のところ暗殺かどうかはわからないのだけど。

それはそれとして、王の病床から戻った彼らは、今までの仲のいいさまが噓のように対立し始めたんだ。

そうして、王が死ぬと、対立はついに限界に発した。

國が、二つに割れたんだ。

兄はここ太の國を作り、弟は近くの月の國を作った。

元々王國が誇っていた広大な領土も無理な分裂で減っていき、支配されていない領域が増えて行った。

そして現代、二人の王はまだ仲違いしているんだよ。

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