《NPC勇者〇〇はどうしても世界をDeBugしたい。みたい!?》第2話B 勇者はどうしてもログアウトしたい。みたい!
・・・気を取り直して前に進もう。なんたってベータ版のテストプレイはまだ始まったばかりだ。こんなことでくよくよなんてしてられないし、たとえあの大魔道飯店でなく別店の看板娘のおいだったとしても俺には100Gしか所持金は殘ってないし、余計な食いに使う余力は・・・
何か、また、違和をじた。
さっきの大魔道飯店の時とは違う、恐ろしいような覚、俺の長年培ってきたゲームの勘がささやく。何かに気づかなければならないと。
「なんだ?何か見落としている・・・??」
ステータス畫面をもう一度見てみよう。今度はじっくり全を。
プレイヤー名:勇者〇〇 種族:人間
職業:勇者(デバッグ専用)
職業特:なし(デバッグ専用の為)
固有スキル:なし(デバッグ専用の為)
所持金:100G
裝備:布の服(通常) 革靴(通常)旅人のマント(古)
武:木のけいぼう(劣化)
アクセサリー:なし
アイテム:薬草(生)
各ステータス
STR:2 DEX:4 VIT:2 AGI:2
INT:2 MND:3 LUK:4
相変わらず、凄まじく低いステータス値。これはすぐに原因が分かった。この勇者とか言うふざけた職業が、ステータスに何も影響を及ぼしていないからだ。本來、種族よる基本ステータスに持って生まれたボーナス値、それらに職業によるボーナスが追加されて立ち上がり當初のステータスとなるのだ。しかしこの名前だけの勇者は最悪だ!何も追加されない!
「まぁ・・ステータスはもういい。裝備も初期裝備のまま・・より酷い。固有スキル無し(泣)こんなステータス、リセマラする選択以外の何でも無いな。」
俺としては固有スキルで能力値にバフをかけるようなスキルをよく好むんだが、ま、仕方ない。
「お!そうだ、ログアウトだよ。すっかり忘れてた。一回ゲーム落として筐をリフレッシュさせなきゃ!!このデータもセーブしなくていいな。」
特に何か実績を解除した訳でもないし、また最初から始めたって特に何も問題ない。そう思ってステータス畫面右上にあるログアウトボタンを押そうとした時
「・・・ん。-んん??あれ、所持金・・」
所持金の所には100Gの表示。
これは自分で稼いだ金額では無く、初期設定の金額だ。誰しもがこの『サウザンドオルタナティヴ2』の世界において、生まれながらにして持っている金額だ。
だが俺は違う。何故ならゲーム開始とほぼ同時に金を使った。しかも2回も。これを確かめる為に再び歩き出す。『DM専用端末』へ向かって。
考えられる可能はただ一つ。それを確かめる為に暴に話を取り、3通目のメールを飛ばす。
「宛先!運営専用回線!容!馬のケツにキスでもしてな!!」
「・・・エラー、不適切ナ、表現、ガ、本文、二、含マレテイマス。ソレト、『投金額』ガ、足リマセン。』
やはり、こんなない金額だから見落としていた。嫌な予や変な勘は昔から當たるんだ。
「・・これ、俺の所持金減ってないぞ!?」
その時、上著のポケットが激しく振しだした。中にっているが唸りを上げてるらしい。ポケットから出すと白い輝きを放っていた。
「『黒いメニューボード』起!」
ブザー音のような、何かの振音のような、そんな音を出して立ち上がったそれは、ブルースクリーン上で見た文字化けのメニュー畫面。その時はなんの事かも分からなかったし、なんて書いてるかも分からなかった。だが、いまならハッキリ分かる。コイツの正が。
「こりゃあ・・・ とんでもねー儲けモン手にれちまった。本當に現実か?まさかの『デバッグモード』でログインしちまってるよ。俺」
さっきまでは全ての文字が文字化けしていたが、今は1行目の文字だけ読み取る事が可能だ。そこにはこう書かれている。
『資金無限 有効』
第2話 END
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