《NPC勇者〇〇はどうしても世界をDeBugしたい。みたい!?》第5話B 勇者はどうしても復活したい。みたい!
「どもー裝備買いに來ました~」
ごちゃごちゃと散らかり放題のシーンと靜まりかえった鑑定局出張所には、何もく気配はない。
「あれ?営業時間外??おーい」
勇者がび、聲を掛けても何も反応がない。おかしい、まだ晝過ぎぐらいの時間なんだが。
「・・奴はその本の束の下にいる。続けて呼びかけるが良い」
「わーぉびっくりした!あんた誰!?」
「この街で私を知らぬと?クックック、ならば教えてやろう。漆黒なる深淵の追求者、ハック・ザ・マスターアルケミスト!この街で最も優秀な錬金師だ。」
男で黒髪、薄青いに切れ長黒目に大きい瞳、多分ダークエルフなんだろうけど、全によく分からんベルトや包帯、ピアスや指、チェーンやアクセサリー等銀の裝飾といったものを隙間無くつけた奴が、商品棚の後ろからぬっと現れた。すっごくなんというか、廚2っぽい。
「あーえーっと、マスターアルケミストさん?」
「ハックでよいぞ、旅の者。」
「失禮ですが『本の下の奴』って・・」
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そこまで錬金師と話をすると、床に散してる本の束を突き抜けて、青髪のの子が出てきた。
「はい、ねてません。ちっともねてません。こちらは鑑定局ファステ出張所、タリエル・チリードルがおけします。買い取りれすか鑑定れすか??」
寢ぼけまなこに口にはよだれの後、來てる服は肩口がわになるほどズレ、もうしでそのうすいの膨らみが見えてしまいそうだ。たった今起きたであろうそのの子は、鑑定局員を名乗った。
「これタリエルよ、さっさと目を冷まして対応するべきだぞ。なにせ新參のお客さんだ。ファステの街では珍しい事だぞ?」
「ハックさん何言ってるんです私ちゃんと営業してましたし寢てませんから」
「・・・顔に付いてるその耐変化の魔式は、私の書いた本の一節の様に見えるのだが、鑑定はすんだかね?」
「え・・?何言ってるんです寢ぼけてるんですかハックさん?」
「寢ぼけているのは君だろうタリエル。それで鑑定は?」
「あー・・まだです。限りなく終了に近いですけど、まだです。うん。はい。こっちも忙しいので」
黒の錬金師ハックは大きくため息をつく。
「私がこの街に流れ著いて以來、ここの出張所が忙しかったほど混雑しているのを見た事がないのだが?」
「いやぁ鑑定士が一人で切り盛りしてる鑑定局なんでもう、毎日お客さん引っ切りなしですけどなにか?私のを査定してくれーって人が大陸中から押し寄せて來て困ってる毎日なんですけど??なにか?」
ハックはタリエルと呼ぶの子を無視し、勇者の方に近づく。この人、人と話しするとき距離が近い!
「奴は頭の殘念な奴だが目だけはホンモノだ。多ズレた事を申すが、どうか気を悪くしないでほしい。」
「ムキ―、なにその言い方!」
「このファステにたった一軒しかない鑑定局の出張所が潰れてしまっては、私の研究におおきな支障がでるのでね、この偉大なるマスターアルケミスト自らが営業の手本を示しているのだ。謝したまえ」
「へーんそんなこと言って、ホントはこの鑑定士タリエルたんに毎日會いに來る口実作ってるだけなんじゃないですかー?そこんとこどう思います旅の人」
「えっ俺?俺に聞くの?」
「そうですここは第三者の公平な意見てのが重要です、さあ、さあどうぞ!」
「って言われても、これは何て答えればいいんだ?」
「やめるのだタリエル。一見さんが
ドン引きしている。」
「ちぇーもとはと言えばハックさんが私が寢てるなんて言ったのが悪いんじゃないですか」
「うむ?私は一言も『寢てる』なんて言ってないぞ?『目を覚ませ』とは言ったがな」
「うぐぐ・・でたでたー錬金士のへりくつが-。いつまでもそんなこと言ってるからお嫁さんの一人も迎えられないんですよ-」
「その言葉、そのまま返そう」
「わたしはいいんですー若いしーだしー引く手あまたってやつだしー」
「全く、次の研究はソナタの思考回路の分析に決定だな。」
「あーなんです-?もしかしてハックさんそうやって私の事気を引こうとしてますー?困るんですよねー商売に持ってこられると~」
「あ、あのー」
二人は顔を見合わせると、姿勢を正してこちらに向き直った
「失禮しました。新規のお客様、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
タリエルはさっきまでの砕けたしゃべり方をやめて、営業モードにった。
「名前、ですか?」
「はい、鑑定業には信頼がつきものですので、全てのお客様のお名前を伺っております。差し支えなければお教え下さいませんか?」
「はぁ・・じゃあ、まぁ。えーっと、勇者〇〇です」
タリエルはにこりと笑う
「はい。勇者〇〇様、確かにお伺い致しました。これからもどうぞごひいきに。」
「ほう!この街に勇者を名乗る者が現れたか!これはとてもめずらしい」
\テテーン/ NPC タリエル とのコミュが発生しました。ランクは、1です
\テテーン/ NPC ハック とのコミュが発生しました。ランクは、2です
お、この二人、フレンド屬のNPCだったのか。道理で仲が良いように設定されてると思ったよ。
しかし名前を名乗ったのに笑われなかったな。大魔道飯店ではあんなに大笑されたのに。つーか、ハックに至っては最初からランク2とか、どんだけ勇者に食いついてるんだよ。
「それで勇者〇〇様?今日はどのようなご用件で?」
「いやーあんまり真っ當な用事じゃないんだけどさ。武と裝備がしくてね、『未鑑定』の奴が」
二人の顔が大きく変化した。一方は興味に満ちた顔に、もう一方は儲けがなさそうでがっかりした顔に。
第5話 END
反逆者として王國で処刑された隠れ最強騎士〜心優しき悪役皇女様のために蘇り、人生難易度ベリーハードな帝國ルートで覇道を歩む彼女を幸せにする!〜【書籍化&コミカライズ決定!】
【書籍化&コミカライズ決定!】 引き続きよろしくお願い致します! 発売時期、出版社様、レーベル、イラストレーター様に関しては情報解禁されるまで暫くお待ちください。 「アルディア=グレーツ、反逆罪を認める……ということで良いのだな?」 選択肢なんてものは最初からなかった……。 王國に盡くしてきた騎士の一人、アルディア=グレーツは敵國と通じていたという罪をかけられ、処刑されてしまう。 彼が最後に頭に思い浮かべたのは敵國の優しき皇女の姿であった。 『──私は貴方のことが欲しい』 かつて投げかけられた、あの言葉。 それは敵同士という相容れぬ関係性が邪魔をして、成就することのなかった彼女の願いだった。 ヴァルカン帝國の皇女、 ヴァルトルーネ=フォン=フェルシュドルフ。 生まれ変わったら、また皇女様に會いたい。 そして、もしまた出會えることが出來たら……今度はきっと──あの人の味方であり続けたい。王國のために盡くした一人の騎士はそう力強く願いながら、斷頭臺の上で空を見上げた。 死の間際に唱えた淡く、非現実的な願い。 葉うはずもない願いを唱えた彼は、苦しみながらその生涯に幕を下ろす。 ……はずだった。 しかし、その強い願いはアルディアの消えかけた未來を再び照らす──。 彼の波亂に満ちた人生が再び動き出した。 【2022.4.22-24】 ハイファンタジー日間ランキング1位を獲得致しました。 (日間総合も4日にランクイン!) 総合50000pt達成。 ブックマーク10000達成。 本當にありがとうございます! このまま頑張って參りますので、今後ともよろしくお願い致します。 【ハイファンタジー】 日間1位 週間2位 月間4位 四半期10位 年間64位 【総合】 日間4位 週間6位 月間15位 四半期38位 【4,500,000pv達成!】 【500,000ua達成!】 ※短時間で読みやすいように1話ごとは短め(1000字〜2000字程度)で作っております。ご了承願います。
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