《NPC勇者〇〇はどうしても世界をDeBugしたい。みたい!?》第11話A そして勇者は貍寢りをする。みたい??
窓から差し込む朝日を、瞑ったままの目とでじた。
にはらかく暖かな布にシーツの覚、鼻には清潔な寢の匂いが香る。昨日の疲れからか重たい瞼。目はいまだ覚めず、ベッドの上でしばし微睡みの中にいた。
「あーまだ眠い・・・ダメだぁ」
起きようとは一応思った。だが思っただけで終わってしまった。なんせ昨日は大変な1日だったからなぁ、と思い返す。昨晩は疲れ過ぎていてログアウトした後にどうやって寢たかも覚えて無い。だが今は1秒でも長くまだこの布団の中で安らぎをじていたかった。
「・・ふふっ」
目を瞑ったまま昨日の事を思い返すと、自然に笑いが出てしまった。アレが型のゲームの実力とは、正直舐めていた。今までの名作と呼ばれるゲームも確かに凄い。が、スクリーン越しのプレイとは比にならない。ありとあらゆる覚が本と區別が付かないゲーム。こりゃ確かに未年に止にする訳だ。あんなの、子供にやらせたら間違いなく『現実に帰れなくなる』ぞ。
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「・・変ったキャラばっかりだったな。」
どう見ても30才は越えてるビジュアル系なんだか廚二病なのかよく分からんへりくつ魔師にちんちくりんの自稱系グール。今時そんな人居る?ってくらいのベターな箱りエルフ。話しかけたのまともなキャラクターって生産職協栄ギルドの付のじーさんとか、門番のモブぐらいしか思い浮かばないぞ。どうなってるんだこのゲームは。
「・・ふふふ」
また笑いがこみ上がってしまう。ダメだ、下手したら今日一日中思い出して笑ってしまうかもしれない。イカンな今日から普通に仕事だってのに。
だが、これから數日は何しててもこの験が頭の中を駆け巡るんだろう。それぐらい俺の中では面白い験だった。はやく発売日が待ち遠しくて仕方ない所だが、これで一つ人生の目標が出來た。
それは60萬貯めて機の筐を買う事!それまではレンタル生活が続くけど、目標があれば生活にも張りが出るってもんだ。それが分かっただけでもこのテストプレイには価値があった。ありがとう!『サウタナ2』の神様!
「 ・・・う、うぉーっく・・っ・・」
ベッドの中でをよじりながら両手両足をばし、大きく背びをする。さぁ、やる事は決まったんだ。この決意が冷めぬうちに新たな一日を迎えよう。
「・・『勇者〇〇』としての冒険は終わったんだ。今度は再び、俺は俺自の人生を見つめて真面目に歩まなくてはな。今度は勇者じゃなくて『\\ビィィィィ//』としての、人生を・・・!!」
・・何だ、今。けたたましいブザー音が。
\テテーン/  本ゲームのベータ版テストプレイでは、個人報保護法に則りプレイヤーの個人報を収集していません、本名、生年月日、IDに関わる発言ないし行、DMは送信されません。製品版をお楽しみ下さい。
凄まじい音と衝撃で心臓が跳ね上がる。もはやそれは、殘念ながら夢では無いのが手に取るように解る。解ってしまう。
理解するよりも早く、全を襲う針で刺したような強烈な『発疹のような覚』。
ベッドも部屋も自分のでは無い、『知らない場所』。
パチパチと音を立ててはじける、『自分の中の常識』。
窓から見える、『よく見慣れた風景』。
背中にしたたり落ちる、『冷や汗』。
まるで本のような、『現実』。
それらが一気に襲いかかり、『勇者』は打ちひしがれる。『ログアウト出來ていない』と言う名の、『現実』に。
「なんで・・どーなってんだ・・??」
ベッドから飛び起き、窓に近づき外を見渡す。間違いない、『昨日見た景と一緒』だ。ただし、周りに民家は無く『街の外れ』みたいが。
「な、なんで俺ファステの街に・・ってうおおおぉぉぉぉ!!」
何故か勇者はすっぽんぽんだった。あまりの驚きに最初は気づかなかったが、気づいたら気づいたでこっちの方が大変だった。
「なんだこれ!!なんだよコレ畜生!!・・ハッ!?」
今聞こえたのは、間違いなく足音だった。それを聞き逃さなかった勇者は一瞬の判斷でベッドに潛り込み、『寢たフリ』をする。足音は部屋の扉の前まで近づき止まる。勇者の心臓が高鳴る。
―ガチャ ギィィィ バタン―
「・・・・・。」
(・・・・うぁ・・)
トントンと歩いてベッドに近づいてくる足音の他に、杖をつく音と金屬音がチャラチャラと聞こえてくる。間違いない、『ハック』だ。
「・・・・・。」
(・・うぅ・・)
目は開けてないが、ベッドのすぐ脇にハックが居るのをじる。なんで寢たフリなんかしちまったんだ?だが、今から起き上がるのもなんか、気まずい。
「・・・ふむ・・。」
(・・コイツ、何やってんだ?・・)
一度窓の方に行った気配があったが、どうやら部屋の角にある椅子に座ったらしい。しばらく無言と無音が続いた。
「・・・・・。」
(ど、どうしよう。完全に起きるタイミングを失った。てかアイツホントに何やってんだ?)
Aパート終了→
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