《NPC勇者〇〇はどうしても世界をDeBugしたい。みたい!?》第18話A そして勇者は乾杯の挨拶をする。みたい!?

その夜、大魔道飯店で片付けをしながらミンギンジャン親子が遅い夕食を取っていた。基本夕食については座って食べるというより、廚房を片付けつつも使われなかった分の料理の殘りとかをながら食べして調理機材の手れをしていた。

「それで、その時マルマルさんがさぁ〜タリエルさんと…」

「オメェ隨分とあのトンマの話ばかりするんだな?そんなに気にったのか?」

「え!?気にったっていうか、側にいて話題に絶えない人だし…なんて言うか、外から來た人だから々と話が膨らむのよ。」

「外ねぇ…」

「ここの街の人達は基本ずっとここに住んでいた人でしょ?だから會話といっても大同じような話題で、なんて言うか…バラエティに欠けるのよ。」

「ふーん…なるほど。」

「それに、あの人を中心に々回ってるみたいにじる時があるのよ!

だから…その、私もその中にれたらなーって。それだけだよ。」

「あのトンマ、何やら午前中々人と會ってたみたいだが、あれってパーティ探してたんじゃないか?お前もわれたんだろ、違うか??」

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「アレは!そうだけど…私にはお店もあるし…斷っといたわ」

「…前にも言ったけど、別に俺はお前を縛ったりしないからな。」

「やめて!!」

マリーナは激昂し、機を叩いてしまう。

「その話前にもしたでしょ!私は居たくてパパと一緒にこのお店にいるの!」

「そうか」

マリーナは自分が怒りのに支配された事が恥ずかしく、ミンギンジャンの顔を見れなくなってしまった。

「ごめんなさい。先に寢るね、おやすみなさい。」

そのまま顔を背けたまま自室に戻ってしまう。ミンギンジャンは何か聲を掛けようとして、何も言葉が出ずにそのままマリーナの姿を見送る。

「誰に似たんだか…」

誰も居なくなった廚房で、蒸留酒を一杯飲む。しばらくそのままイスに座り、また一杯飲んだ。

「さて、俺も寢るか。」

明日のメインに使う予定の料理の煮込み合を確認して火を落とす。手持ちの燭臺に火をつけ、廚房の燈りも落とす。最後にフロアの窓とり口の戸締りを確認し、自らの自室に戻る。

…そして後方に自分の持っている燭臺以外のがある事に驚愕する。

「…!?」

ミンギンジャンの心臓が跳ね上がる。今、彼は自室の扉の前にいるのだが、フロアに小さな燈りが付いている。そんな事はありえない。何故なら、たった今戸締りをしにフロアを回ったからだ。燈りの方向に素早く振り向く。

「…誰だ、テメェ。」

フロアの1番奧、り口の隣にあるテーブルの上に真っ赤なロウソクが一つ火を燈している。そしてその燈りに照らされた、真っ赤なローブで全を覆い隠した何者かがイスに座っているのが見えた。見間違いではない。

「勇者は、居るか?死なない勇者。」

低く、しわがれた、の聲だった。老婆なのだろうか?危害を加えようという雰囲気ではないのは、かつて彼が冒険者だった時の勘でわかる。しかし、冒険者だった自分に一切気付かれる事なく店の中にソレが現れた事は分からなかった。

「はぁ?來るところ間違えてないか?」

「ここに、指定された。時間と場所。」

ミンギンジャンが廚房にある時計に目を向ける。夜の零時を1分過ぎた所だった。

「あのなぁ。午前中に來いって言われて、0時1分に來る奴があるか?」

「…また來る。」

ローブ姿の何者かがロウソクを吹き消すと、燈りが消えると同時にその姿も消えた。

ミンギンジャンがその何者かが現れた場所に向かい、機をる。ロウソクのあった場所はまだ溫かかった。

(幽霊って訳ではなさそうだが、ありゃ生きてるの出す空気じゃなかったぞ?俺に魔法使わせる隙も與えないとは。あのトンマ、一何を呼び寄せた?)

彼が眠りにつけるようになるのは、それから蒸留酒をさらに3杯飲んだ後だった。

「おはよーございまーす」

「おはよございます、マルマルさん」

何故が廚房の空気がいというか

、重い。何故なのかは分からなかったが、勇者はそうじた。どこと無しかミンギンジャンもマリーナも目を合わせてないような気がする。

「ねぇ、ミンギンジャンと何かあったの?ケンカ?」

フロアで2人きりになったタイミングでマリーナに聞き出してみる。

「なんでも無いですよ。昨日の夜パパに強く言い過ぎたので、ちょっと顔合わせづらいだけです。」

そう言って屈託のない笑顔を見せるマリーナ。何か元気付けてあげた方がいいなとじる勇者。

「何言ったのかは知らないけど、ミンギンジャンにはもうちょっと強く言ってもいいんじゃないの〜??」

そんな事を言って2人は笑い合った。

「オイ」

「うぉ!噂をすれば…なんだよサボってねーよ。」

「ちょっと來いトンマ」

「はぁ?何でだよ?」

「いいから!」

勇者はマリーナと顔を合わせて?マークを浮かべるも、渋々ミンギンジャンについて行った。そのまま自室に通される。

「お前、パーティ募集してるだろ?」

Aパート終了→

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