《NPC勇者〇〇はどうしても世界をDeBugしたい。みたい!?》第42話 #1Boss『ザゥンネ家の英雄』
「おいおいおい!!マジかよ!あいつ立ち向かって來たぞ!?」
「各人、距離を保て!!サイカ殿、アンジェラ殿!!タリエルとマリーナ嬢を頼む!!」
ハックが杖を構えて前を睨む。勇者は今の狀況を未だにけれられなかった。
「…騎士としてのけだ。決心の出來た者から切り伏せよう。」
▷『ザゥンネ家の英雄』は、こちらの様子をうかがっている!
「くっそぉ!ホントにアイツやる気なのか!?」
「勇者殿!いい加減構えろ!!ソナタにその気がなくとも、向こうは遠慮などしないぞ!!」
「……ちっくしょーがぁっ!!」
ハックに激を飛ばされ、仕方なくこんぼうを振り抜く勇者。
「『奴』は剣の達人だ!生半可な気持ちで攻撃するとカウンターを返されるぞ!」
「…出來れば、貴様は最後まで取っておきたいな。ニセ勇者」
「ちいッ!……だが、どーする!?」
余裕たっぷりのカルガモットを見て、このまま突っ込めばあっという間に切り返される自分が簡単に予想出來た。その時、視界の端に違和のあるものが映り込む。
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両手をただ見つめ、立ち盡くす『ヤンド』だった。
「ヤンド……?何っ!?」
ヤンドは、ヤンドのままだった。<素手の兇戦士ベア・セルク>狀態になっていなかったのである。ただただポカンと口を開け、両手を見つめていた。
「どうした?戦士よ?戦いの場でそこまで気を抜くとは関心しないな。さすがにそれ程放心されてしまうと、こちらから切り捨てざるを得ないな。」ザシュッ
▷『ザゥンネ家の英雄』の 攻撃!
しかし ヤンド は上手く攻撃をかわした!
「危ねぇ!おい!大丈夫かヤンド!!」
ヤンドが攻撃をわしたのではなく、寸前の所で勇者がヤンドに飛びつき、何とか攻撃を反らせたのだ。
「何やってんだよしっかりしろ!!」
「リーダー…アイツ…いや、あの方は、自分等に対して全く敵意を持っていません。」
「な、何!?」
「ホンのちょっとでも敵意や明確な殺意を持っていれば、自分のバーサーカー狀態が反応します。でも…それが全く無いんですよ!!」
ヤンドは泣き顔でカルガモットを見つめる。
「本當に…これ以上苦しませたくないという慈しみの心のみで、領主様は剣を振ってます。」
「……マジかよ。」
勇者はヤンドを抱き寄せてカルガモットを見つめる。どこか悲しそうな目で倒れ込んだ勇者とヤンドを見つめるカルガモット。
「ヤンド!お前も後に回れ!アレ相手じゃ素手だとあまりにも部が悪いからな。アンジェラと変わってくれ!!」
「わ、分かりましたリーダー!お願いします!」
ヤンドは制を立て直すと後方に下がっていく。タリエル達はここから死角になる巖石の裏手に隠れたようだ。
「さて!」
勇者は前に出て、ハックと背中合わせの制でカルガモットと対峙する。
(ハック!まともにやっても勝てないだろ?何か策は?)
(ここは1つ、私の魔法で…と言いたいのだが、奴は魔法に対するカウンターアイテムを裝備しているとの『噂』がある!それを確かめるまで迂闊に攻撃魔法は放てぬ!)
(なんだそりゃ!)
「…どうした?錬金師?別にそこのニセ勇者と同時に掛かって來ても卑怯だなんて言わないぞ?」
「「うぐっ…」」
ハックが前に言っていた。領主カルガモットは剣の達人だと。それに加えてどうやら魔法への対処手段も持ち合わせているらしい。
(正攻法では厳しいか…なら!)
「「うぉぉおおぉああ!!」」
ハックと勇者はピッタリとくっ付いた狀態で前に突進した。
「ふん?貴様らの事だから卑怯な手段に出るかと思ったが…」
カルガモットは中段に剣を構えた。お構い無しに2人は突っ込んで行く。
「蕓のない攻撃も面白くないぞ?」
突っ込んでくる2人に対してカルガモットは橫薙ぎの剣を繰り出す。
▷『ザゥンネ家の英雄』の 攻撃!
「「今だっ!!」」
ハックと勇者は、お互いを橫に蹴り飛ばす!その間を割って飛び出した『アンジェラ』が、上段からの飛びかかり切りをカルガモットに放つ!!2人がくっ付いたまま突撃したのは、その後ろから近づいてくるアンジェラを隠す為であった。
「デヤァァァ!!!」
決まった。即席ではあったものの、2人掛かりだと思わせておいての3人掛りの攻撃。アンジェラの剣は見事にカルガモットにヒットした。
…かの様に見えた。
▷『斬撃カウンター』 発!アンジェラに致命的なダメージ!!
「戦士よ。そんな「普通」の剣筋、奇襲で使ったとしても私には意味がないのだ。」
「ぐぅはぁっ」ドサッ
アンジェラは勢いそのままに、カルガモットの後方に倒れ込んだ。
「「アンジェラ!!」」
倒れたアンジェラは起き上がろうとするも、直ぐに制を崩してしまう。たったの1太刀で致命傷をけてしまった。
「てんめぇぇぇ!!うらぁぁ!!」
「よせ!逆上すると…ええい!クソッッ!!」
勇者はなりふり構わずカルガモットにこんぼうを上から叩きつける。それと同じタイミングを見計らってハックが稲妻の魔法を放つ。
「!!」
▷ 『ザゥンネ家の英雄』 の 防!ダメージは無い!
▷ 『ザゥンネ家の英雄』 の アイテムスキル! 魔法は霧散した!
「くっ…やはり無効化が発したか!」
「まだまだぁ!!」
勇者は今度橫薙ぎの攻撃を放った。
▷ 『ザゥンネ家の英雄』 の 防!ダメージは無い!
「ッッチ!!」
再び距離を取る勇者。ハックと勇者はカルガモットを挾み撃ちする制になった。
 
(奴はアンジェラの攻撃をカウンターで返した…しかし、何故勇者の攻撃は防した?)
「ハック!同時攻撃だ!1人でやっても勝てないならそれしかない!」
「落ち著け!勇者殿!!」
「…錬金師の方が戦い慣れてるな?だが降りかかる火のは先に落とさせてもらう。」
▷『ザゥンネ家の英雄』の 攻撃! 勇者 に大ダメージ!
カルガモットは一瞬で詰め寄ると、あっという間に勇者を斬り伏せた。
「ぐぁ…がぁッッ」バタッ
「勇者殿!?…喰らえ!『フレイムロード』ッッ!!」
カルガモットと距離を取るために、発屬のある炎魔法を放つ。だが…
「はあぁぁぁ!!!」ガキィン
▷ 『ザゥンネ家の英雄』 の スキル!  魔法反は功した!
先程魔法を散らせたアイテムスキルとは異なる、カルガモット自の魔法反スキルを発した。放った軌道の通りに魔法が跳ね返ってきた。
「何ッッ!くっ!!」ズサァ
寸前の所で回避に功したハック。
しかしそれは思わぬ結果を招いた。
ドゴォォン!!
「きゃぁぁぁ!!」
「うわぁ!!」
ハックの避けた魔法はマリーナやタリエルが隠れていた巖石の側面に當たって弾けた事により、サイカを含めた3人が巻き添えを食らってしまった。
「なんだと!しまった!」
「錬金師、不必要な抵抗をするから仲間を苦しませるのだぞ?しは大人しくしたらどうだ?」
「貴様…無効化だけではなく、反スキルまで持っているとは…」
「ふむ?私より歳を取っていると言うのに、領主に対する口の聞き方がなっていないな。1度死んで學び直すか?錬金師」
「あぁ、そうさせてもらう。」
「何ッ!?」
ガチンッ
勇者が倒れたと思い警戒を解除していたカルガモットの背中に、こんぼうが叩きつけられる。戦闘が始まってから最初のダメージが通った。
「ニセ勇者!回復アイテムを使ったか!?」
「…いいやカルガモット。お前の言った通り『1度死んでやり直したんだ』よ。それもういっちょ!」
「させるかぁ!!」
▷『ザゥンネ家の英雄』の 攻撃! 勇者 に大ダメージ!
「ぐはぁっ!!」ドタッ
「…ふん、これでもう立つことも出來まい。」
カルガモットが勇者の亡骸から目を離し、ハックに迫る。
「さぁ、貴様で最後だ。錬金…」
ガゴンッ!!
「なぁ!?貴様…??」
「どうした?カルガモット。…1つ気づいたんだけどよ、お前のカウンターって斬撃と魔法にしか発しないだろ?まさか打撃屬の弱い武當てられるなんて、考えた事無かったよな??」
「…おのれニセ勇者ァァ!!」
第42話 END
包帯の下の君は誰よりも可愛い 〜いじめられてた包帯少女を助けたら包帯の下は美少女で、そんな彼女からえっちで甘々に迫られる高校生活が始まります〜
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