《ノアの弱小PMC—アナログ元年兵がハイテク都市の最兇生兵と働いたら》第3節4部—オフィスビルでの戦闘—
不測の事態への対応があまりにも早く正確であること。そして裝備が統一されていたのを見て、なんらかの施設で正式に訓練をけた部隊だと察した雛樹は、下手に手を出したことに焦りを覚えた。
初めのアタックで4人程度なら制圧できていてもおかしくなかった。それだけの虛を突いたつもりだった。
しかし、一人の足を撃ち抜いただけだ。相手の練度が高い。
「……ッ」
倒れたデスクの上から飛び出してきた銃口が四つ。頭を上げていては蜂の巣にされると判斷した雛樹はバリケードにしていたデスクにを隠した。
瞬間、反撃とばかりにこちらへびる火線。凄まじい発砲音を叩きつけられ、弾頭がデスクを抉り叩く衝撃が危機を煽る。
弾丸の雨をけて薄くもろくなっていくバリケードは、次第に弾が抜け始めた。このまま釘付けにされると敵が逃げる。それとも自分が蜂の巣にされるのが先か。
「このまま抑えて離しろ!!」その聲を聞き、リロードを終えた小銃のハンドルを引き、初弾を送り込み、ライフルを構えたままバリケードに肩を押し當てた。
「危ねッ、逃がすかこの……!!」
バリケードを抜けた弾薬は、視界のそばを通って後方へ。もうしずれていたら頭を撃ち抜かれていた。だが、こういう場面でこそ経験は生かされる。
その弾薬の雨を押し返すかのように、バリケードであるデスクを押し、進ませて會議室へ踏み込んだのだ。
「んの野郎、踏み込んできやがったぞ!!」
「負傷したガンドを連れてお前たちは先に出ろ! 相手は一人だ、俺が殘って押さえる」
「隊長、私も殘ります。相手は一人といえど方舟の兵士。どのような兵を持っているか予想できません」
「わかった。お前たちは出ろ、ボイスと奴を始末する」
「クソ……早いな……!!」
バリケードを蹴り飛ばし、會議室り口に向かって回り込むように猛ダッシュした雛樹。銃撃しつつ、殘った2名をけん制しながら逃げようとする2名を追ったのだが……。
「……!?」
ヒナキの表が歪む。こちらへ向かって投げられたオフィスチェアが視界を遮ったのだ。
そのオフィスチェアをなんとか弾くが、隙が生まれる。その隙に合わせたように、ナイフを構えて飛び込んできた不審人、その一人。
「行かせねぇぞ、この野郎!」
人の質量を持って飛んできたナイフを、ライフルを盾にすることでけたが勢いを殺せず、二人して床に転がった。
マウントポジションを取られた。倒れこんだ衝撃で視界が安定しないうちに、ライフルの弾倉を抜かれハンドルを引かれ、チャンバーの弾薬が排莢口からはじき出された。
なおもじりじりと雛樹の心臓へ迫ってくるナイフの切っ先を押し返そうとしながら雛樹は言う。
「粒子砲にアクセスしたのは何故だ……! あれを乗っ取って何をしでかす……」
「貴様には関係無い。ここで始末するのだからな、安らかに逝け」
「……政府軍特殊戦闘部隊ナイトエスコートか。その黒のドックタグとは顔見知りだぞ……!」
「……CTF201……!?」
刻印ではなく、ICチップが埋め込まれ、そこに報が蔵されているただ黒いだけの認識票。この距離でようやく視認できたそれを見て、雛樹は言う。
そして同時に、その不審な人も雛樹の首から下がっているドックタグを確認し驚愕した。
「偵察諜報部隊を出してこないあたり……何かやらかす気だな」
「まさか同郷……しかも、怪殺しで名高いCTF201の生き殘りとは……! 出會い方がなんと悪い……!!」
こんな狀況でもなければ握手を求めるところだと、そう言いながら力を込めたナイフを押し付ける腕に押され、切っ先が板數センチまで迫ってきた。
聖女が來るから君を愛することはないと言われたのでお飾り王妃に徹していたら、聖女が5歳?なぜか陛下の態度も変わってません?【書籍化&コミカライズ決定】
「私は聖女を愛さなければいけない。だから君を愛することはない」 夫となるユーリ陛下にそう言われた私は、お飾りの王妃として靜かに日々を過ごしていくことを決意する。 だが、いざ聖女が召喚されたと思ったら……えっ? 聖女は5歳? その上怯え切って、體には毆られた痕跡が。 痛む心をぐっとこらえ、私は決意する。 「この子は、私がたっぷり愛します!」 身も心も傷ついた聖女(5歳)が、エデリーンにひたすら甘やかされ愛されてすくすく成長し、ついでに色々無雙したり。 そうしているうちに、ユーリ陛下の態度にも変化が出て……? *総合月間1位の短編「聖女が來るから君を愛することはないと言われたのでお飾り王妃に徹していたら、夫と聖女の様子がおかしいのですが」の連載版となります。 *3話目だけ少し痛々しい要素が入っていますが、すぐ終わります……! *「◆――〇〇」と入っている箇所は別人物視點になります。 *カクヨムにも掲載しています。 ★おかげさまで、書籍化&コミカライズが決定いたしました!本當にありがとうございます!
8 142【書籍化】解雇された寫本係は、記憶したスクロールで魔術師を凌駕する ~ユニークスキル〈セーブアンドロード〉~【web版】
※書籍化決定しました!! 詳細は活動報告をご覧ください! ※1巻発売中です。2巻 9/25(土)に発売です。 ※第三章開始しました。 魔法は詠唱するか、スクロールと呼ばれる羊皮紙の巻物を使って発動するしかない。 ギルドにはスクロールを生産する寫本係がある。スティーヴンも寫本係の一人だ。 マップしか生産させてもらえない彼はいつかスクロール係になることを夢見て毎夜遅く、スクロールを盜み見てユニークスキル〈記録と読み取り〉を使い記憶していった。 5年マップを作らされた。 あるとき突然、貴族出身の新しいマップ係が現れ、スティーヴンは無能としてギルド『グーニー』を解雇される。 しかし、『グーニー』の人間は知らなかった。 スティーヴンのマップが異常なほど正確なことを。 それがどれだけ『グーニー』に影響を與えていたかということを。 さらに長年ユニークスキルで記憶してきたスクロールが目覚め、主人公と周囲の人々を救っていく。
8 171夢のまた夢が現実化してチート妖怪になりました。
見捨てられ撃ち殺されてしまった私、 なにがどうだか転生することに! しかも憧れの人とも一緒に!? どうなる!? あるふぁきゅん。の過去が不満な方が出ると思います
8 148井戸の中【完】
裏庭にひっそりとある、その古びた井戸。 誰からも忘れ去られて腐って黒ずんだ姿は、近付くのも恐ろしい程にとても不気味だった。 ーーだけど、それ以上に不思議な魅力があった。 次第にその井戸に取り憑かれてゆく俺。 そこは、俺の過去を隠す秘密の場所ーー。 ↓YouTubeにて、朗読中 https://m.youtube.com/channel/UCWypoBYNIICXZdBmfZHNe6Q/playlists ※ 表紙はフリーアイコンを使用しています 2018年10月29日 執筆完結作品
8 58G ワールド オンライン ~ユニークすぎるユニークスキル~
世界一の大企業『WTG』、その會社がある時発売した、VRMMORPGは世界のゲーム好きを歓喜させた。 そのゲームの名は、Genius Would Online 通稱『GWO』 このゲームの特徴は、まず全身で體感出來るVR世界でのプレイが挙げられる。 そして、肝心のゲームの內容だが、古代の文明人が放棄した古代惑星エンガイストが舞臺で、プレイヤーはその惑星へ異星人として渡ってきたと言う設定である。 そして、プレイヤーには一人一人『才能』と呼ばれるユニークスキルをを持っており、加えてアバターの身體能力の初期値は皆、一定となっている ゲームのコンセプトは『平等』で、才能による格差などがないすばらしい世界を実現したゲームを作り上げた。
8 196FreeWorldOnline~初めてのVRはレア種族で~
このお話は今年で高校一年生になり念願のフルダイブ型VRMMOをプレイ出來るようになった東雲亮太が 運良く手にいれたFreeWorldOnlineで好き勝手のんびり気ままに楽しむ日常である
8 195