《星の降る街》-007‐ 2996年6月23日 PM 15:41

最近、塩レモンという面白いを買いまして、これがなかなかからあげに合うのです。

わたくしからあげに勝手にレモンかけるやつはひっぱたくスタイルなのですが。

そんな僕でもこれなら食べられました。

-キリエリア領-

ムーンライト管轄域

企業都市區畫

スカイレールビル最上階

急避難?なんの為に?」

「最近この辺りを騒がせている無人機がこちらに近付いて來ているらしいです。」

「あぁ…し大袈裟ではないか?さほど危険はないと言う事だったろう。」

「以前までは、です。既にどっかの研究員を1人殺してます。」

「どのみちお前がいるのだから大丈夫だろう。」

「萬が一という事もあるでしょう。」

「…お前がそこまで言うのなら仕方あるまい。一応必要な資料を纏めておこう。」

そう言い終えると同時に、コンコン、とノックする音が聞こえ、護衛の男が後ろ手にナイフを持ち扉を開ける。

「どちら様で?」

「失禮致します。キリエリア・サンライト様より、バルディルア様へ急避難指示が出さてれおります。

地上は混雑が予想される為ヘリでの避難を、ヘリは既にこちらへ向かわせている為避難は屋上へお願いいたします。」

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「ふむ、支度が済み次第向かう。言伝ご苦労。」

「はっ。お早めの避難をお願いいたします。」

そう言って言伝を伝え終えたメイドは一禮し部屋を出て行き、駆け足で部屋を離れる音が聞こえた。

「かなり慌ててましたね…マジなやつですよ。今回は俺の命張る程の護衛料は貰って無いんで、急いで下さいよ。」

「多はサービスしてくれても良いのではないか?いつも指名しているじゃないか。」

「…無理のない範囲でなら。」

そんな無駄口をわしつつもバルディルアは速やかに支度を進める。

その頃警備隊は民間人避難と無人機の足止めに部隊を分け行を開始していたが。

『くそ!第1防衛ライン突破!速すぎるしすぎる!』

『第2防衛ライン突破!當たらねぇぞありゃ!』

『第3防衛ラインも突破!もう後がない!』

「クソッタレ!急いで裝甲車両で壁を作れ!銃火の全ての使用を許可する!サンライトより託された命令を遂行するのだ!」

警備隊の裝甲車両を壁に何十人もの警備兵が対戦車ミサイルを擔ぎ構える。

部隊長も避難狀況を確認しながら歯噛みし、狀況が非常にまずい事を改めて突き付けられる。

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「目標を視認!!突っ込んで來ます!!」

手は各班ごとに一斉掃!とにかく面での攻撃で當てて注意を引け!!號令は班ごとに任す!」

警備部隊長は各班長へ命令した。

これまで第1~第3防衛ラインまでに

機関銃全15人での一斉掃、ロケットランチャーによる連続攻撃、地雷などによるトラップを仕掛けたが。

いずれも無視、回避、回避。

とにかく機に優れているため足止めのしょうがない。

音と火炎が街を赤く染めるがそれでも無人機は止まらず裝甲車両を蹴飛ばした。

「噓だろ!?警備隊発砲止!……これ以上は民間人に當たりかねない…。」

警備隊長も歯を食いしばる。

幸いな事に無人機は民間人には興味がない様で、四足から二足へ変形して行きながらスカイレールビルの中央へと向かい、壁や空中通路を蹴飛ばしながら上へと駆け上がっていった。

「どいたどいたぁ!!ヤルミも降りな!姉ちゃんもビル登りして來るで!」

「うん、こっちは任せて。」

そう言いながら緑髪のロングポニーテルとそれに引っ付いた緑髪の長髪の青年が目の前を凄い勢いで通り過ぎる。

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「ペリドット姉弟か!!」

「あいつらが來てくれたからには…なんとかしてくれよ…!」

彼らはこう見えて領ではかなり名の知れた猛者で人柄もよく人気が高いのだ。

ベリアはヤルミを下ろすと無人機と同じ様にスラスター出力を一瞬だけ高めて跳躍、それを繰り返しビルを登って行く。

ヤルミは避難民の側まで行き、抜のままの銃を持ったまま上を見上げる、萬が一何か落ちて來た時に直ぐに行が出來るようにだ。

「みて…あれヤルミ君じゃない?」

「ホントだ可い!生で初めて見た!」

「真剣な表もかわいかっこいい!」

避難中のOLが危機の無い事を言って騒ぎ始めそうになるが警備隊員が移を急かし、その波が始まる前に収めた。

「旦那ァ…急いでくださいよ…。時間が無いって言ったでしょう。」

「全部必要な書類だ。外部にれると困るし、この國の未來の為に必要なばかりなのだ。」

早々に退散する支度を初めていたがいかんせん量があった。更に資料をまとめる為に一度その資料達を広げてしまっていて、本人の癖でこういうはしっかり纏めないと気が済まない。

そしてドアをノックする音が聞こえる。

「失禮致します、バルディルア様。お支度はお済みでしょうか?

ヘリが到著致しております。お急ぎ下さい。」

「ほら旦那ァ!そんなもん後でまとめりゃいいでしょう!」

先程のメイドが最速に來た為護衛の男も痺れを切らし、雑ではあるが折れたり破れたりはしないよう纏めて鞄へ放り込んで行く。

「あぁ!!そんなにしてはせっかく纏めた意味が…」

「とにかく今は避難です、本當にどうなっても知りませんよ!」

そう言って護衛の男は鞄を背負い急いで部屋を出る。

「し…仕方あるまい…。」

「ご案致します。」

バルディルアは渋々と言ったじで避難を開始した。

屋上へ著くと既にヘリが待機していた、メイドがパイロットに文句を言われているのを見て両者とも申し訳ない気持ちになる。

ジェスチャーで直ぐに乗るようにと合図され乗り込んだ瞬間ドアも閉めずに離陸する。

そこまで慌てる必要もないだろうと文句を言おうとしたが…屋上にいた無人機と目が合った。

「いっ…いつの間に!?」

「旦那!を屈めて!!」

護衛の男がバルディルアに覆い被さるように間にるが不安定な機では上手くいかない。

隙間から外の景を見たバルディルアは顔を青ざめる。

メイドが勇敢にも飛びかかるが羽蟲を払うように跳ね飛ばしビルから落ちる、そして右肩にマウントされていた砲がこちらへ向いた。

そう思った瞬間、の柱が線を遮った。

「なんとか抑えました。」

『ありがとうございます!!可能ならば安全圏まで撃たせないように…出來ますか?』

「了解です。」

シズキは本部より急の出命令が出た為、予め纏めておいた部下と最近タニヤが作り上げた試作ポジトロンライルフ・ライトフレーム。

前回のポジトロンライルフのコンセプトはそのまま、

使うエネルギーを減らし、エネルギーマガジンのソケットはシズキが用しているエネルギーライルフのマガジンと同じ形にしてある為使い回しが効く。

更に部機構を改め、折り畳み時には圧したチェンバーのエネルギーを近距離散弾用として放出もでき、名前の通り軽量化もされていた。

そのぶん耐久に難が出たがそれは今後の課題だそうだ。

「すげぇ…流石にこの距離は無理だぜ俺。」

「敵じゃなくて良かったよな。」

「隊長の獨壇場だぁ…。」

「誰が2キロ近くの狙撃について行けるんだよ…。」

部下達が口々にそんな事を抜かす。

「あんた達も本気で練習をやればコレくらい出來るわ、やる気が足りないのよ。」

シズキがそんな事を言うがいつもの事と部下達も黙る。

その時連れて來た5人のうち雙眼鏡で戦況確認を続けて居た部下が変化を発見した。

「隊長、おそらくあちらの戦力でしょうか?無人機と戦にりました。」

「了解。援護します、貴方達も移を開始、しばらくは私が抑える。その間に代しながらしずつ距離を詰める。」

「了解!」

シズキが再びスコープを覗き2、隊員達はいつもの事のようにシズキ1人を殘し、全員がそれぞれのバイクで移を開始した。

『ベリアちゃん!ギリギリ応援が來てくれたみたい!今狙撃でロボットの砲撃を止めてくれてるみたいだけど、本も狙いながらは無理らしいからベリアちゃんお願い出來る?』

「ええ!ただいま到著しましたよっと!」

ベリアは無人機と同じように跳躍を続けて最上階まで登り詰めた。

目の前では去りゆくヘリに向かい砲撃を繰り返す無人機と、それを遮るかのようなの柱が飛びい時たま無人機を狙ったが飛んで來て、無人機はそれを當然のように回避している。

正直こんな所に飛び込みたくないが…。

「…は度!!どりゃぁぁぁっ!!!」

ベリアは飛び込み無人機と接近戦を始める、だが無人機はひらりと鎌を躱し蹴りを放って來る。

それを鎌の柄でギリギリけ流しながらその勢いを使って更に強力な斬り付けを放つ。

だがそれすらも分かっていたかのように躱す、無人機もヘリが程圏外まで抜けてしまったようで標的をこちらに変えたように正面を向いた。

「上等…!!」

ベリアは再び姿勢を低くし飛び込み、更に無人機の後ろに逃げ場を遮るかの様なの柱が走る。

これを好機と見て踏み込むが無人機は逆に飛び込んで來て刃を振るう前の柄へ突進して來た。

ベリアはそれをスラスターユニットの向きを調整し、躱しながら無人機の肩を切り裂く。

(行ける…!!)

そう確信したベリアは、

「ムーンライト様!応援の子に抑えるだけなら私1人でも出來そうやから、確実に狙える位置まで移してもらう様伝えて貰えます?」

『…分かった!気を付けてね!』

「おうさ!」

しばらくは耐えるだけでいい、そう考えて意識を落ち著けて冷靜になるため深呼吸をする、が。

「うぶぅぁ!!」

腹部に衝撃をじ、の中の空気を全て吐き出してしまう。

(な…何が…?)

聲に出そうとしたが出なかった、無人機の拳が腹にめり込んでいた。

そのままベリアの鎌を持った右手を摑み上げ、腕から発音と巨大な杭が突き出す。

「ぉごぁ…ゴボッ!」

パイルバンカーがの中を砕き大きな風をあける、腹の奧から何かが込み上げて吐き出すが、それは熱くて赤黒くて鉄の味がする、思考もままならないまま強い加速の後に長い浮遊を襲った。

視界の端に沈み始めた太を見つけ、眺め続けているうちに段々と眠たくなって來た。

(夕日なんかこうやってゆっくり眺めるのは久し振りやなぁ…。

最近は何だかんだと忙しかったし、弟の彼探しもせないかんし…ケンジへの告白の返事考えんといかんし…

々他にやらなきゃいけない事もあった気がするし…。

なんやろ…ほんま凄い眠い…。)

目をこする事すら億劫で、とにかく今は休もうと…洋服のままではしたないが、服をぐ事もベットにる事も家に帰るのも辛い程…強烈な眠気が…襲って來て。

いつも…たいに…ヤルミに……起こしても…らえ………おや……す…み……さ…………。

パイルバンカーは外せないなと。

あと無人機のキャノンは実弾で、弾數制限アリです。

作者「ベリアちゃん・・・。」

べりあ「私・・・かませですやん、退場も早ないです?」

作者「ベリアちゃん・・・実はもっといたぶるように死んでもらう予定だったんですよ。」

べりあ「」

作者「やっぱロボットだからあんまりない演出したかったのよね。」

やるみ「でもこれで姉ちゃんと一緒の時間が増える。」

べりあ「あんたははよ友達作りな、彼作れとまでは言わんから」

作者「酷い事をおっしゃる・・・。」

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