《星の降る街》-015- 2996年10月21日 PM 14:23

死ぬ寸前の描寫を大切にしたいんだけど、どうにも上手く文章に出來ない。

前の麻酔が効きにくくて、じわじわとが言う事を効かなくなってくるあのじが出したい。

たぶんアレ死ぬ時の覚に一番近いと思うよ!死にかけた事無いけど。

-リーグェン領-

ペイジンシティ跡

カルリスは消えそうになる意識の中に昔の思い出が蘇る。

カルリスという男はとある屋敷の護衛兼召使いだった。

カルリスは5歳の頃から出稼ぎの為、ナヴィル・カラメリアと言う貴族の元に住み込みで働いて居た。

ナヴィル・カラメリアは大柄でいかつい顔の作りでありながらぱっちりとした目に、濃い金髪を短く切りそろえている男で、領主により領土の一部の運営を任された貴族だ。

彼の屋敷では雑用を主にやっていたのだが、庭でナヴィルの私兵達が訓練しているのを見つけて自分も剣を學びたいと思った。

カルリスは自らナヴィルに渉して私兵団見習いへとれてもらえる事になった。

通常業務が終わった後や合間をっての訓練の為かなりきついものであったが、単純に剣を振るう事が楽しくてそれを乗り切る事は容易であった。

彼の屋敷に使えて4年目の事、ナヴィルの妻である香奈・カラメリアのの周りのお世話をする使用人に移になった。

した時には既に香奈は重であり出産を間近に控えていた。

そして夫であるナヴィルは、

「もう直ぐに私の子が産まれるであろう。出産にはいろんな危険があると言う、母子共に無事に出産を終わらせるために君達にも全力を盡くしてもらう。無論私はここから2ヶ月先の仕事まで終わらせた!香奈と生まれて來る娘に萬が一もあってはならん!!!何かあれば貴様ら全員の首を斬り落とし私も自害するッッ!!!!」

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と鬼の形相で言い放ち気合のれようが伝わって來た。

使用人達も香奈がやる事には常に3人以上が付き添い、食事も常に健康第一の食事、大理石の床や浴槽の中などしでもりそうな所には全てカーペットが敷かれた。

香奈はやり過ぎだと言って笑っていたが、ナヴィルは心配で心配で仕方がないと言ってトイレまで同行しようとして使用人達に引きずって追い出されていた。

カルリスはいつも以上の訓練をし、萬が一に備えて己を鍛え気を引き締める。

この時カルリスは10歳になろうかという年齢であったのだが、彼には剣の才能があったのか、努力の賜か、既に私兵団の中でもトップクラスの技量を持つ者達の足元に手を掛けていた。

そして出産の時、香奈と産婆にうるさいと叱られて部屋を追い出されたナヴィルは自室にこもり、カルリスを呼びつけた。

「失禮します、どうかなされましたか。」

ナヴィルは窓の外を眺めていた、その片手には控え目ながら上品に裝飾の施された直剣が握られていた。

ナヴィルは振り向きながら靜かに語る。

「カルリス、俺が香奈と娘のそばにいてやれない時は、貴様が香奈達の盾となり剣になるのだ。お前の腕はこれからびるだろうし、信用もある。…………だから……これからも頼むぞ。」

そう言ってナヴィルに綺麗な裝飾の施された鞘に収まる特殊な機構が付いている一本の剣を手渡される。

柄の元には一角獣を催した様な紋章が彫り込まれてた。

カルリスは忠誠を誓う主から、自分を頼ってくれていると言う事にし、目に涙を浮かべながらその剣をけ取り禮をする。

「はっ!必ずやこの剣と我が命に誓って。」

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そして過剰とも言える下準備のおかげか、香奈の気合のおかげか、何事もなく出産は終わった。

カルリスはその報告を聞くまで目の前でイライラとしていたナヴィルをどうなだめようかと困っていたが、報告が來た瞬間に、文字通り飛び跳ねながらお産室まで向かって行った。

今は邪魔をしてはならない。

そう思いカルリスは自主練を始める、主人と同じ様に舞い上がった心を落ち著ける様に。

子供が生まれてからと言うもの、ナヴィルは以前以上に仕事のペースが上がった。

屋敷にある全ての仕事を終わらせてしまうと、子供と戯れる時間を作る為と言って仕事を無理やり見つけて來て、問題が上がる前に解決して行った。

「はぁ〜…やはり私達の娘は天使だな。お前と同等におしいと思える存在が出來てしまうとは…。ふふふ!かわいいのぉ〜綺香はかわいいのぉ〜!」

「あなた、ちょっと気持ち悪い。」

ナヴィルは生まれた子供に綺香と名付けて、本當に目にれてしまうのではないかと思える程可がっていた。

のだが。

綺香が13歳になった冬の事。

「ほんとパパうざい!ヒゲ痛いし恥ずかしいからやめてよね!!」

「キ…綺香…?ぱっ…パパは…ただお前の事が…」

「ちょっとマルコさん、わたしの服パパの服と一緒に洗濯しないでね。」

「キ……綺香ォォォ!!!うわぁぁぁぁぁ!!!うわぁぁぁぁぁん!!!」

反抗期だった。

その日は荒れに荒れカルリス達私兵団を巻き込み、庭で朝まで飲み明かしてしまった程だ。

香奈も綺香にナヴィルは自分達のために毎日頑張ってくれているのだからとなだめたが、難しい年頃である綺香は意地で自分の非を認めたがらない。

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そうこうしているうちに綺香は家を出ると言い始めた。

當然ナヴィルは激怒し、悲しみ涙を流し、綺香をひっぱたく寸前まで行ったが、やはり可い自分の娘をぶつ事が出來ず。

それに驚いた綺香は泣きながら部屋へ閉じこもってしまった、ついでにハゲや加齢臭などと罵聲を浴びせてナヴィルを更に泣かせたのは余談だ。

そしてその日の夜、カルリスら香奈より部屋に呼び出された。

夜にの部屋へるのは躊躇われたが仕事だと割り切り、香奈の元へ向かう。

薄暗い部屋でキャンドルのに照らされた香奈は幻想的と表現出來るほどしかった、その彼は小さなテーブルを挾んで反対側の椅子を進めて來た。

カルリスは職務中である為、進まめられた椅子の橫に立つが香奈が目で座れと言って來たので止むを得ず席へ著く。

「ねぇ、カルリス。あなたはこの屋敷でも1番腕が立つんでしょう?」

「はっ、その様に自負しております。」

既にこの時には私兵団の副隊長の座に、実力だけならば団員の中でも1番であった。

「なら…あの子に剣を教えてあげてくれない?」

「はっ!…ん?………はいぃッ!?」

「了承してくれたわね!明日からよろしくね!」

香奈はイタズラを功させた子供の様な眩しい笑顔でそう言った。

どう言った?綺香様へ剣を教えろと…つまり綺香様へ剣を向けろと…。

「えっ!?いや!ちょっとぉッ!?ナヴィル様に知られたら!」

「大丈夫よ、ヴィルには私が無理矢理頼んだって言っておくし、それに私も昔は多腕の立つ怪狩りをして世界を飛び回ってたのよ、今後の為にも多は外の世界を知った方がいいわ、絶対。」

香奈が腕利きの怪狩りをやっていたのは初耳だった。

「そ…そうでしょうか……ならば香奈様がお教えした方が…。」

「ダメよ、あの子は私の事が大好きだもの。私に武を向けられないし、私も同じ様にあの子に武を向けられないわ。」

香奈は腕を組み、を張り自慢げにそう言った。

自分だって主の子供に武を向けるのは嫌だと思ったが口にはしなかった…。

「あの、綺香様を説得するのは?」

「それこそ絶対に無理、下手をして私達の気付かないうちに勝手に出ていかれたらたまったものじゃないでしょう?だから今のしでもを守るを教えておいた方がいいって事よ。」

香奈は子供をあやす様な優しい聲でカルリスを説き伏せる。

「……………分かりました。最新の注意は払うつもりですので、ご安心下さい。」

「當然よ、何かあればヴィルに言っちゃうんだから。」

「ちょっ!?元はと言えば!……はぁ…分かりました…。」

そう言って香奈と笑い合い、綺香へ訓練を付けることになった。

母のけ継いだのか剣は直ぐにかなりの腕まで上がった、自分に勝てるほどではないが他の団員にも引けを取らないほどの技量を持ち合わせていった。

だがそんなある日、

「ねぇカルリス?わたしもっと重くて大きい武が使いたいわ、攻撃力が低すぎるもの。」

そんな事を言い出した、14歳のは剣と盾による堅実な攻めというのはお気に召さなかったらしい。

「いいえ、この裝備の利點は理解してるけど欠點も理解してるの、それにこれしか使えないなんてつまらないじゃない。他の武も使ってみたいの。」

カルリスは綺香にそんな事を言われ倉庫の備品を漁っていたのだが、何故か直ぐにナヴィルがやって來た。

をナヴィルに話してみた所ナヴィルの知り合いの武職人が居るらしく、ナヴィルが直々に職人へ注文をしに行くと張り切って出て行ってしまった、何をするのか分からないがいつもの事なので放っておいた。

そして綺香が15歳になった頃。

「カルリス、あなたはあたしに忠誠を誓ってくれるのよね?」

綺香は薄暗い部屋の中、キャンドルの燈りに照らされて絵畫の様にしく輝いていた。

「はっ!このカルリス、この剣と命に誓いお嬢様を必ずお守り致します。」

カルリスは真面目な話だと察し綺香へ膝をついて禮を取る。

「そう、……なら支度なさい。明日この家を出ます。」

「はっ!………ん?………はあぁぁッ!!??」

「承諾したわね!!あんたが準備出來てなくてもあたし1人で出てくかんね!いい!?」

綺香はニシシ!と悪戯を功させた子供の様な輝く笑顔で椅子から飛び降りて部屋を出て行く。

「ちょっ!?綺香様ぁッ!?綺香様ぁぁぁ!!ちょっとぉっ!!!??」

綺香が部屋を出る直前で立ち止まり、振り返る。

「あ、ママにはOK貰ってるからよろしくね」

「えっ!?…ナヴィル様には?」

「ふんふふんふふ〜ん♪」

「綺香様ぁ!?」

あぁ…まったくもう。

この人達は本當に似た親子なのだな、とじた。

「あぁ……お嬢…ま……そう…いえば……」

「カルリス……どうしたの?」

カルリスは獨り言を呟くと、直ぐ近くで優しい聲が耳をくすぐる。

「ナヴィル様は……お嬢様の……武…を………職人…に…依頼…して……」

「え…どういう事?…あの人はカルリスの知り合いじゃ…」

「ナヴィル…様…は………全……知っておいで…プレゼゴボェッ!ゲホォッ!!ケホッ!ケホッ!」

「カルリス!?カルリス!!」

どんどん眠たくなって來た。

の先から徐々に痺れて、指先一つかす事も億劫になって……。

「そう…だ……たまに…は……ナヴィ…まと…香奈…ま………かお……みせ…。」

誰がが自分を呼ぶ聲が聴こえて、その聲をもっと聴きたくて耳をすませるように靜かに目を瞑り、呼吸をやめた。

カルリスの安心し切った寢顔に雫がポタポタと落ちる。

「………ウチに…帰るから。……あんたを連れて…絶対に。」

キコはカルリスの剣を彼の亡骸の側へと置く。

先程から外が嫌に靜かなので近づいてくるスラスターの噴出音や、砂利道を歩く音も聞こえていた。

既に建の直ぐそばまで來て居る、キコは剣を擔ぎ前傾姿勢にて待機し、こちらから襲うのに絶好のタイミングで飛び出す。

今までなんの反応もなかったのに急に目の前にキコが現れた事で驚き、年はとっさに銃を盾にした。

だがキコは構わずボタンを押しながらトリガーを引きの嵐を巻き起こす。

周りの者も油斷して近くまで來ていたため、あまりの眩しさに銃を盾にし全てを焼かれた。

「……チッ。」

敵は健在だった。

目の前にいた年と思われる敵はに焼かれて灰となったが、周りにいた敵は武方壊す程度に収まったがこれだけでもアドバンテージは大きい。

空を飛びながら永遠撃たれ続けるのは神的にも的にも持たない。

「そして…これで殘り三!」

キコは迷わず飛び出し1番近くにいた敵へ斬りかかるが、ボロクズになったライフルを目くらましに投げてその隙に飛び上がってしまった。

「くそッ!うっとおしいわねぇっ!!」

殘りの2人はライフルから銃剣のみを引き抜いて銃をこちらへ投げてくる、當然それを打ちはらう、が、それと同時に背後から腕と摑まれ、全に手足を絡ませてきが取れなくなった。

「んなっ!?もう一居たの!?」

背中には翼が無く、代わりに手足が異様に長い奇形の子供が張り付いて居た。

「くそッこんのぉ!!」

キコは背中に手をやり、子供の頭を摑み力任せに握りつぶした。

手足を引き剝がす間も無く銃剣を持った飛行型2人が飛び込んで來た。

キコは大剣から盾とショートソードのモードに切り替えて二撃をいなす。

振り向いて追撃しようとしたが一際大きな野犬がこちらへ走って向かって來て居た。

「ほんとにもうッ!ほんとについてない!!」

慌てて距離を取り、野犬と飛行型を視界に収めようとしたが直ぐに飛行型の方が上昇して行き視界から外れる。

奴らから目を離すのも怖いが大型の野犬も無視は出來ない。

とにかく犬の排除が先だと踏んで一気に駆け寄り切り裂こうとするが中々手強い、華麗にかわし逆に腕を噛まれそうになる、それをショートソードを全力で振るい近付けさせない。

音にも気を配りスラスター音が一定の距離から近づいて來ては居ない事を確認する。

「なら!」

キコは大盾に剣を突き込み大剣の形へ戻し、一気に野犬へ斬りかかる。

相手も當然の様にを引きかわそうとするが。

ボッ!と発音が響き野犬のを中程から橫へ真っ二つに切り捌く。

その瞬間を狙って居たかの様にスラスター音が近づいて來た。

「見えてんのよッ!」

キコは大剣を振るい飛行型を叩き落とそうとするが直前で進路を変えて避けられる、続いて2目にも大剣のスラスターを吹かせて切り上げようとしたが、その瞬間お腹の辺りがぞわりとした。

慌ててを引きながら大剣のスラスターを吹かせ、その勢いも借りて後ろへ飛ぶ。

だが今度は全に鳥が立ち、反応する間も無くに手足が絡まる。

「くそッ!!また沸いて!?」

今度は頭の位置が遠く、その無表の顔面を握り潰せなかった。

「くそッ!くそぉッ!!こんのッ!!」

キコは大剣の重みを利用して柄を引き抜き、ショートソードを逆手持ちで奇形のを滅多刺しにする。

肩や間へ剣を突き筋を切ると途端に縛る力が弱くなり、目の前からやって來る二つの脅威をいなす。

文字通り飛び込んで來た飛行型2人を見事ショートソードのみでいなし切る、が。

「ッ!?」

予測出來なかった3人目の飛行型が直長剣を持って突っ込んで來て居た。

慌てて刺突にて軌道をずらさざるを得ないように迎え撃つ、だが敵は左手を盾にして凌いた、キコは回避が間にあわず直長剣が下腹部へ突き刺さった。

最初に武を叩き壊した敵がまだ殘って居たのだ、己の詰めの甘さに反吐がで思いだ。

そのままの勢いで通り過ぎようとした飛行型の腹へ振り向きながらつま先で蹴り上げる。

敵はバランスを崩し地を転がるが、致命傷とはいかなかった様だ。

だがこちらは…

「しかも…よりによってこの剣で。…………よくも…よくも…。」

痛みと出きも鈍くなり、突き刺さった剣は場所的にも下手に抜く事も出來ず。

悔しくて涙がこぼれ落ちてくる。

自分が心著く前からずっと彼が用して居た剣で、カラメリア家を守る為の剣で、自分を守ると誓ってくれたその剣で。

自らを貫かれた。

しかも顔も名前も知らない相手が汚い手でその剣を使い汚した。

許せなかった、だがは思い通りにいてくれない。

「くそ…くそぉ……何でよ……何であたしを……。」

飛行型の3人は地上に降りて、歩いてこちらに近づいて來る。

その余裕が憎くて憎くてたまら無い、斬り殺してやろうと一本踏み出すも激痛で足が止まる。

それどころか彼方より鳥のようなが複數近づいてくる。

「くっ…くそっ………こんなの……こんなのって………いやだよ……。」

増援が來て余裕を見せたいのか、飛行型の1人がゆっくりと歩いて近付き、銃剣を片手にキコの目の前までやって來る。

バイザーにより表ははっきりとは分からないが、口元がにやけているのだけは分かる、キコははらわたが煮えくりかえると言うのはこういう事なのだろうとじた。

敵は瀕死のキコへトドメを刺そうと髪を摑み、恐怖を長く味合わせようと銃剣を逆手に持ち振り上げる。

その時。

振り上げた刃ごと敵の頭が吹き飛んだ、何かが飛來し地面に発が起こる。

殘りの敵2も慌てて空へ飛翔し距離を取る。

『先輩、試験運転の機會をありがとう座います。……それと、遅くなってすみません。』

キコの目の前には純白の鎧をに纏った騎士が立って居た。

やっと登場です、ロボット。

メカデザインがまだぼんやりとしか浮かんでおらず、頭部は某ロボットゲーの白栗の頭部みたいなのを想像しております。

他は武士仮面の機の腰パーツとかですかね、とりあえずはアシンメトリーなデザインにしたいです。

まぁそれは可部やきを考えてフォルムを考えましょう。

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