《星の降る街》-021- 2996年11月3日 PM 19:42

院して時間が出來たので投稿します。

左腕を折って包帯ぐるぐる、右手に點滴、きも取れずひたすら時が過ぎるのを待つ苦行を乗り越えた僕はやっと片手を使えるようになる。

なお神的にかなり疲弊したので執筆は進まない模様。

と言うか々書いたんだけど、仕事の合間合間で書いたから文章がぐちゃぐちゃで直すのに時間かかってるじです。

星の降る街 -021

2996年11月3日

PM 19:42

-ヤマト領-

アーバンライフマンションF6

608號室

「ただいま〜、ごめんね仕事が長引い…。はぁ…。」

マコトは玄関の明かりを燈したが他の部屋は暗く、シズキの気配はしない事に安堵した。

買いをした証であるビニール袋を玄関に置き、暗いままのリビングへ向かう途中。

壁に張り付いていた男の顔面を毆る。

「ぐぉッ!?」

その一瞬、家中がざわりとした。

マコトは毆った男の顔を見下す。

「ウチに何の用だ?客人を招いた覚えはないだけど。」

「何故だ…何故私の居場所が…うあぁぅぁぁ!!!」

マコトは男の言葉を遮り、なんの躊躇もなく膝を橫向きに踏み折った。

「まずは俺の質問に答えろ、何の用だ。」

「うぐぅッ………命令だ。」

「誰の?」

「……それは言えな、うがぁぁぁああ!!!」

マコトは男の折れた左足の膝を思いっきり蹴飛ばす。

「誰の?」

「………上だ。」

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「ふざけているのなら他の者に聞こう。」

マコトはそう言って未だうずくまる男の顔面を膝で蹴り上げて失神させる、その瞬間殺気の溢れていた家の中が靜寂を取り戻す。

「はぁ…。」

マコトはリビングへと向かい、ドアを開けた所で天井に手をばして明化の特殊迷彩を著た男を引きずり落とす。

「んなっ!?」

それと同時に膝槍にて男の意識を刈り取る。

その瞬間、トイレと寢室と浴室からそれぞれ僅かな揺らぎを起こす何かが近づいて來る。

「そんな所にまでいやがって…気持ち悪いなぁッ!!」

不可視の揺らぎの元である謎の男達へと飛び込み一瞬で全ての敵の意識を刈り取った。

「ただいまぁ〜、聞いてよマコトぉ〜今日さぁ〜……なんじゃこりゃ?」

シズキはキコの院している治療棟で起こった事件でなんやかんや後始末を擔って、帰宅するのがいつもよりも遅くなってしまったのだが…。

帰宅した我が家の廊下には後ろ手に縛られて橫たわる謎の男が複數。

「あ!シズキ!無事だった?怪我は無い!?」

慌てる様にリビングからマコトが飛び出して來た、だがその手には廊下の男と同じように後ろ手で縛られた男が。

「えっと…これは?」

「ごめん、本當は今日にでも話すつもりで々準備してたんだけど、そうもいかなくなったみたいなんだ。家を出る準備をしてくれ、直ぐにでも出たい。」

マコトはまくし立てる様にシズキへと言葉をぶつける。

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「まっまて!ちょっとよく狀況がわからないんだけど…なんでマコトがこんな事を?」

「それに関しても移しながら話したい、この家にはしばらく帰れないから必要なだけを持って一緒に來てしい、頼む。」

「………わかった、1分で準備するけど何か特別要るものは?」

「シズキ……いや、必要なは俺が用意するから荷なめで頼むよ。」

「了解!」

理由を尋ねても答えてはくれなかったマコトに対しても、無條件で信用してくれたシズキにに熱いがこみ上げて來る、だが狀況は迫していていつ先程の様な輩が追って來るかわからない。

最後の1人を仕留める時にその男が、「祖國の失敗作が!」とんだ。

その呼び名を知って要るのはゲウィネンブルクのごく一部の組織のみ、ならばそこからを隠して要る自分が見つかったなら追われるのは道理。

だが1人で逃げて、何も知らないシズキに自分の問題を欠片でも押しつける事はしたくないし、何よりシズキは戦力として數えられる程の力量がある。

それと、しでもシズキと離れるのは嫌だとは恥ずかしくて言えないマコトだった。

「ほぉ!やはり本だったか!」

「はっ。偵によれば念の為に戦闘特化の者を5人程派遣しましたが一瞬で片付けられたと。」

らかい燈りに染められた部屋には葉巻を吸う男とそれに報告をする黒盡くめの男。

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「はっはっはっ!!はぁ…、元は我々の技であったのにも関わらず、勝手に出歩き寄ってからに…。」

葉巻をくわえた男はため息を吐いて、テーブルの上のワインを一口飲む。

「既に予備の者も向かわせております、ですが。アレが本なら數の利は無いに等しいでしょう。」

「だろうな、あいつの試作品の一部に暗殺系の子供達がいたろう、あれの試験も兼ねて送り込んでやろう。」

「はっ!では私は一度戻ります。」

黒盡くめの男はそう言うと靜かに扉を開けて出て行く。

それをみた葉巻をくわえた男は固定式通信機のを耳に當ててダイヤルを回す。

『はいはいこちらクトロニ、どうされました、カラミタ様?』

「お前の所に暗殺系の試作がいたろう、アレの試験も兼ねていくつか出してもらいたい。」

『はぁ、構いませんけど、まだ未完ですよ?アレ。』

「構わん、どうせ完品でも役に立つか怪しい程の相手だ、報収集の為だけと割り切れば中々お目にかかれない大だぞ?」

葉巻をくわえた男、カラミタはニヤリと口角を上げて背もたれにを預ける。

『大?流石に私の完品なら魔でも出てこない限り負けるとは思えませんが?』

越しのクトロニの聲は若干不機嫌そうだった、だがカラミタはその反応で更にニヤつく。

「ふふふっ…、相手はその魔と同じく怪だと呼ばれた男の1人だ。」

『………本ですか?』

「あぁ、間違いない。」

カラミタの言葉にクトロニはしの間を置いて、とても楽しそうに答えた。

『すぐに、10ほどご用意いたしますよ。』

「準備オッケーよ!」

「よし、取り敢えず車に乗ってしでも時間を稼ごう。」

マコトは車のキーをポッケに仕舞い玄関を開ける、その瞬間特殊なゴーグルを被った全黒盡くめの男がナイフを突き立てて突進して來るが、

それを危なげなく躱して顎を掌底で打ち抜き意識を刈り取る。

「思ったより來るのが早い…シズキ、車まで急ごう。」

「………今のき見えなかったんだけど。」

「あはは…まぁそれも話すよ。本當は最高級のおを使ったチーズインハンバーグのディナーを予定してたんだけどね…。」

「…なんだかだんだん腹が立ってきたわ!」

玄関前で産まれたての子鹿のようによろよろと意地で起き上がろうとしている黒盡くめの男の頭を、シズキは思いっきり蹴飛ばして完全に意識を刈り取った。

「いったぁ〜……こいつ骨格ぜんぶ鋼で出來てるの?」

勢いよく蹴飛ばしたもののシズキは自分の足を抑えてうずくまる。

今度はマコトが本気で倒れた男の顔面を蹴り、その頭はぜて廊下の壁を破砕した。

「よし、急ごう。」

マコトはうずくまったままのシズキをひょいと抱えて走り出す、俗に言うお姫様抱っこだったのだが。

「えっ!?重く無いの?」

「大丈夫だよ、軽い軽い。」

シズキは全ではないが部分的に強化骨格手で強化しているため重は見た目よりもかなり重く86キロほど。

だがそれを簡単に持ち上げるマコトの筋力に疑問が盡きない。

から飛び出してきた黒盡くめの男の手を思いっきり蹴り、男の手の骨を々に折ってナイフを弾き飛ばす。

返す足で正確に顎の先を蹴って脳震盪を起こさせた。

「降りるから!走りにくいし戦いにくいでしょ!降りるから!!」

シズキはジタバタと暴れてマコトの腕から飛び降りる。

「エレベーターはやめたほうが良さそうよね…。」

「あぁ、絶対に張ってるからね。」

を強化しても階段は苦手なのよねぇ。」

「じゃぁ尚更抱かれてればよかったのに、よっと!」

マコトは腕から抜け出したシズキをまたもや抱えあげた。

「なんで!?私だって嫌いなだけで降りられるよ!?」

「嫌なら使わなければいいんだよ。」

「え?」

マコトは廊下の壁、外側を向いている。

「えっ!?まって!ちょっとまって何する気!?」

「安心して、痛みはじないから。」

「そう言うことじゃなくて!」

マコトはシズキをガッチリと抱いたまま廊下から飛び降りた。

「ひぅぅぅ!!!」

「ほっ!とうっ!よっと!」

階段のフチ、廊下のフチ、階段のフチとぴょんぴょんと軽やかに飛んで無事に1階まで最速で辿り著いた。

「ほら、大丈夫だったでしょ?」

「3階くらいなら大丈夫だけど…ウチ6階よ…?」

「まぁまぁ、取り敢えず車に急ごう。」

マコトはそのまま走って車庫に向かう、だが著いた先にはタイヤをパンクさせられていかにも手を施された後の自分の車がそこにはあった。

「あぁ…お気にりだったのに…。」

「私のバイクで行こっか…。無事そうだし…ね?」

「あぁ…。」

シズキはマコトの車とは別の場所にバイク専用の車庫がある為そこからバイクを引っ張り出して來た、今日は偶々帰るのが遅かった為かまだ手を加えられた形跡はなかった。

「よし!乗って!」

「うん、北の郊外に向かってほしい、圏外で迎えが來るはずだからさ。」

マコトはシズキのバイクの後ろに乗りシズキへとしっかり捕まる、マコトは車は運転出來るがバイクは運転したことがないので運転はシズキ任せだ。

バイクはギュォーン!と一度嘶くと靜かに車を回し走り始める。

「それにしてもなんで圏外に出るの!?うちの本部にでも逃げ込めば安全なんじゃない!!?」

風をきる音で互いの聲が聞こえづらい為シズキは大聲でマコトへと尋ねる。

だがマコトはシズキの耳へと顔を近づけて、

「それはあんまりおすすめ…」

「んんっ…。」

その途端バイクがよろけて危うく転倒するところだった。

「マコト、耳はやめて。」

「……分かった。とにかくおすすめはできないんだよ」

シズキは肩で耳を抑える様に変なきをしていたが、マコトはこの狀況でもこうなるシズキに若干、ほんの若干呆れた。

「理由は!?」

「…まぁ々!一番はあの本部じゃ対処に犠牲が出過ぎる!」

そうこうしているうちに追っ手と思われる黒盡くめの男達が背の低いバイクに乗って後ろに迫って來ていた。

「本當にしつこいなぁ!」

マコトはそう言ってポケットから拳銃を取り出して後ろ手に三連

だがどれもかする事もせずに闇へと消えて行く。

「やっぱり銃は苦手だなぁ。」

「貸して!」

シズキは片手で銃を要求し、その手に合わせる様にマコトは銃を任せる。

タンッ!タンタンッ!

三発の発砲で追っ手の1人のバイクをパンクさせ、1人のを貫いて転倒させた。

「さっすが!!」

「プロですから!!」

マコトはシズキへ賞賛の言葉を贈るとそれを當然とけ止め、得意げな顔になる。

その後もマコトが道案、シズキが運転と迎撃を擔當してヤマト領郊外を抜けて壁に差し迫る。

「扉はどうする!?流石に顔パスは効かないわよ!?」

「俺が効くから!一応関所前で普通通り止まって!」

何故マコトが郊外の関所にて顔が効くのかは予想が付かなかったが言われた通り、職員の前で止まる。

「何の用だ、ピクニックには遅い時間だぞ?」

「ああ、だがデートにはいい時間だろ?」

そう言って職員の男へとマコトが何かを渡す。

男は訝しげに渡されたを見つめて。

「……そうだな、いいデート日和だ。オオカミには気を付けろよ。」

「あぁ、いい夜を。」

マコトは何事もなくシズキの後ろへと戻って來た。

「ねぇ、何渡したの?」

「まぁ、証明書みたいなものかな。」

「……お金じゃなくて?」

「それもし。」

「私賄賂だとかそう言う汚い事嫌いだよ?」

シズキはジト目になりながら文句を言いつつ、今までよりもゆっくりとバイクをかして壁の外へと向かう。

「まぁ、世の中汚い事だらけだし、今のは綺麗な使い方だと思うけどな。」

「……まぁいいけど。それで?ここからどうするの?」

扉を超えた先に現れたのは手れの行き渡っていない、ツタまみれのビルとひび割れた道路や建から様々な草木が生えて、生命の力強さをじさせる幻想的な風景だった。

道を照らすのはバイクのヘッドライトと月明かり、それと歩いている時なら見つけられる程度の小さなる蟲。

シズキは細心の注意を払いながら低速でバイクを走らせてマコトに次の行き先を尋ねる。

「このまままっすぐだよ、そしたら開けた場所があって、そこで落ち合う予定なんだ。」

「了解。」

シズキは安全運転で目的の場所へと向かう。

関所が見えて來る頃には追っ手の気配も無くなっていたため、警戒はしつつも心配はしなくなっていた。

「ねぇマコト?」

「ん?」

「マコトの事、教えてくれる?」

「………あぁ、そうだね。まずは何から話せばいいかな。」

「なんで追われてるの?」

「そうだね………昔、俺は実験の為のモルモットだったんだ。。」

シズキは本當に迷っていそうなマコトに自分の今気になっている事を聞いた。

マコトもそれに乗って自分の事を話す。

「子供の頃に死にかけてる所を助けて貰ったんだ、その當時は名前もまだ無かった強化手の為の実験臺としてね。

けどその手も完全に世界で初めてで、実験の為か他に30人近くの同い年くらいの子供が手けていて、同じ施設で暮らしてたんだ。

けど手の副作用の所為で、に合わなかった子達が次々に死んでいったよ。

頭がいたいとか、気持ちが悪いとか、強化し過ぎてぜた子も居たな。あの時もこれくらい綺麗な空だったよ。」

マコトは無數の星々が輝く夜空を見上げながらそう語る、シズキも運転に注意をしながらもその話に聞きる。

「そんなある日にね、近くに隕石が落ちて來たんだ。それも結構な數が。

その時に丁度いいからって、當時の研究醫は俺たちを怪達と戦わせたんだ、その時にはもう10人くらいしか殘ってなかったんだけど、そのうちの半分は見張りの兵に殺された。

敵前逃亡は死罪だって言ってね、だから死なないためには怪達と戦うしかなかった、當時は今ほど駆除方が確立されてなくて苦労したよ、それで結局殘ったのは俺ともう2人の奴らだけ。」

丁度ビルから生えた木々が向かいのビルからも生えた樹木達と重なり合い、巨大なトンネルを作り上げていた。

月明かりも屆かなくなりシズキはバイクのライトをローからハイに切り変える。

「それで、結局その後はオオヤドヌシが6も現れて街は大混、あいつらは剣だとか銃だとかは効かないしさ、見張りにバレない様に一応攻撃しつつも逃げに徹してたんだけど、俺たちを閉じ込めていた研究所が破壊し盡くされて研究員達も俺たちの事より自分の事ばっかりでね。

逃げるタイミングはここしかないからって、3人で抜け出して來たんだ。」

丁度樹木のトンネルの終わりが見えて來た。

道路がいくつも差していて、そこには広い空間が出來ていた、その道路の中心にはヘリコプターとそれのそばに佇む黒と銀の甲冑のようなものを著た男が1人。

「そのうちの1人があいつだよ。」

「て事は、マコトの初めてのお友達?」

「その言い方はなんだかアレだけど…シズキに紹介する俺の友達はあいつで初めてかな。」

シズキはヘッドライトをハイからローに切り替えて速度を落として行き、ヘリのし手前でバイクを停めた。

するとヘリに寄りかかっていたマコトの友人が歩いて近づいて來る。

その姿はおとぎ話に出てくる勇者のようだが、どこか禍々しくも見える鎧を著込み、腰には歪な形の両手剣を攜え、通常のより大きめの盾を片手に持っていた。

の裝備を黒と銀で統一させた重々しい雰囲気なのだが、それを払拭するかのようなブロンドカラーの髪のと爽やかな笑顔。

「久しぶりだねマコト、そして初めまして、マコトのお嫁さん。僕はゲウィネンブルクに住むカイン・ヨラン、よろしく。」

展開とかどういう事柄が起こるかはあらかた作ってるんですが、細かい接続詩と言うか、つなげるための文章が上手い事思いつきません、無駄に長引いたりもしてしまうかも知れませんがそこは多めに見て頂きますね!

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