《無能魔師の武 ~Weapon Construction~》第6話 チーム
「あっ、また失敗か。」
俺は道場である練習をしていた。それは雙剣だ。造ることはできるがなかなか攻撃が繋がらない。剣はそれなりに重く、雙剣だとそれぞれの剣の重みでバランスが崩れてしまう。
二本の剣に振り回されてる覚だ。それに時々手から抜ける。剣を落としてしまうことが多々ある。あのときの俺よく使えたな。まぁなら使うなと思うかもしれないがやっぱり使いたい。
「魔力構築開始・形狀フォーム・雙短剣ツインダガー」
俺は雙剣をやめ雙短剣、つまり短剣二刀流にする。実際、二刀流でやるのは歴史上でもない。やるなら、片手剣と短剣や、レイピアと短剣の二刀流の方が歴史上でも多い。おそらくりづらいからだろう。
俺は振り回し重さを確認する。さっきの雙剣より斷然軽い。もう一度やってみよう、右手で橫に切り裂き、左手でレイピアのように突く。そこから、両方をX字に切り上げる。
その後剣をX字に切り下げる。そして、剣を左右に切り裂き、そのままの勢いで剣を後ろに引き下げ、その剣を前に突く。
「できた~!」
俺は短剣を解除して大の字に寢転ぶ。冷たい道場の床がを癒す。このまま寢てしまおうか。そう思った矢先、玄関のチャイムがなる。
「たく、誰だよ。」
重いを持ち上げ、玄関まで走る。すると、さらにチャイムがなる。し苛つきを覚えながら勢いよく開けると、
「びっくりした~。」
氷崎 零華が立っていた。俺は疑問をじる。
「何の用?そもそもどうやってこの場所へ?」
すると、言い終わる前に彼は家にあがり進んでいく。
「何勝手にあがってるんだよ?」
「立ち話は何でしょ。」
勝手に扉を開け部屋にり座った。俺もその姿にあきれながら座る。
「この家をどうやって知った?」
「先生に聞いたわ。」
「で、何の用?」
「來週末、予選トーナメントがあるのね。」
予選トーナメントというのは、高校生魔師最強決定戦の予選。全國の學校が魔師の最大3人を選びチームで戦うのだが、その3人を決めるトーナメントだ。大抵Aクラスやグランドクラスが戦うものだが。
「私とチームを組まない?」
その言葉に耳を疑った。
「なぜ?」
「大の奴が私を変な目で見てくるし、優くんとならいいチームになれると思ったの。最低2人は必要だし。」
いいチーム、俺を貶めて自分の価値をあげるのが目的じゃないのか?そのつもりなら斷ろう。どうせそうだし、
「それに優くん、他の人とは違う特別な才能持ってそうで、私を人を見る才能はあると思うし。」
特別な才能、確かに俺にはこの構築魔法を持っている。まぁ能力と言っても別に良いだろうが。それに、し面白そうに思えてきた。
「分かったよ。」
すると、安心したような顔で俺を見た。
「じゃあ、明日ショッピングモールに行かない?」
「えっ明日?」
「チームメイトのことはしっかり知っておかないと。」
無邪気な笑顔で彼は笑っていた。
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☆8/2書籍が発売されました。8/4コミカライズ連載開始。詳細は活動報告にて☆ 王妃レティシアは斷頭臺にて処刑された。 戀人に夢中の夫を振り向かせるために様々な悪事を働いて、結果として國民に最低の悪女だと謗られる存在になったから。 夫には疎まれて、國民には恨まれて、みんな私のことなんて大嫌いなのね。 ああ、なんて愚かなことをしたのかしら。お父様お母様、ごめんなさい。 しかし死んだと思ったはずが何故か時を遡り、二度目の人生が始まった。 「今度の人生では戀なんてしない。ガリ勉地味眼鏡になって平穏に生きていく!」 一度目の時は遊び呆けていた學園生活も今生では勉強に費やすことに。一學年上に元夫のアグスティン王太子がいるけどもう全く気にしない。 そんなある日のこと、レティシアはとある男子生徒との出會いを果たす。 彼の名はカミロ・セルバンテス。のちに竜騎士となる予定の學園のスーパースターだ。 前世では仲が良かったけれど、今度の人生では底辺女と人気者。當然関わりなんてあるはずがない。 それなのに色々あって彼に魔法を教わることになったのだが、練習の最中に眼鏡がずれて素顔を見られてしまう。 そして何故か始まる怒濤の溺愛!囲い込み! え?私の素顔を見て一度目の人生の記憶を取り戻した? 「ずっと好きだった」って……本気なの⁉︎
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