新天地目指しグラフ草原を南に行軍するアズ一向、そこでは黙々とブルーラットを狩るの姿があった

「なにあの子すごい」

俺やフーキが時間をかけて倒していたブルーラットを、軽々となぎ倒し行軍するルピーを見ながら呟く

最初、ブルーラットに遭遇した時ルピーの前にでてジローと臨戦態勢にったのだが

ルピーが手で制しながら前にでると、ブルーラットは恐慌狀態になりけなくなる、恐慌狀態が解ける前に俊敏の高さを生かした速度で間合いを詰め、武である小太刀でブルーラットを一息で切り刻む、まさにスターバーストストリーム・・・

ここまでノーダメージで10ものブルーラットが討伐されている

倒すたびにルピーはブルーラットのを俺のアイテムストレージにいれている、本人曰く

[ブルーラットのおはよく加熱すれば食べられるんです！]

との経験談らしい

ちなみに加熱が甘いと毒になるというのも経験済みらしい

戦闘は空腹度の減りが早いのだが、連戦なうえにルピーは狼スキルの効果も相まって

俺が90%の所なのに、ルピーはすでに一桁まで下がっている

空腹度は25％を下回ると能力が半分に、0％になるとHPが徐々に減っていく仕様である

飢狼のスキルは逆に能力が上がるが、0％のHP減は普通にあるらしいのでこまめに空腹度を満たす必要がある

現在俺は、ブルーラットのをひたすら包丁の効果で加工、ルピーの所持品の小型バーナーで焼いてルピーに提供、ルピーがモンスターを狩る、のルーチンワークである

なんだろう目に込み上げてくるものがある

だがBGOでの空腹はリアルと全くと言って良い程に同じなので、空腹のの子を放置するわけにもいかず、調理？したをおいしそうに食べてもらえるのはうれしいものもある

この作業だと次のLvアップでは防が上がりそうな気がする

そんな中一際大きく赤の並みのモンスターがこちらに向かってくることに気づく

レッドラット、グラフ草原におけるボスを除けば最も強いモンスターである

ルピーに警告する時間はない、それほどまでのスピードだ

小型バーナーを用に使いこなすジローにすぐさま囮を発させる

レッドラットはジローに一瞬目を向けるがすぐにルピーに視線を戻す

さすが草原MOB最強、ちょっとしたスキルは無効にするらしい

慌てて駆け出すがもう遅い、そこにはニッコリとレッドラットの素材をはぎ取るルピーの姿が！

[新しいお、楽しみです！]

彼をしでも心配した俺が馬鹿でした

レッドラット出現！等あったが、道中これといった危険もなく

無事目的地であるヌレー河川についた俺達はクエスト板に書いてある依頼主を探す

クエスト板には、依頼主の場所が自で浮かび上がるシステムがついており、なんなく見つかる

こういうところはゲームならではだと思いながらクエストの依頼主からクエストの場所に案してもらうことにする

依頼主は俺達二人を見るとほんとに大丈夫か？といった視線を向けてくる

「ここからし行った所だが・・・あんたらほんとに大丈夫か？冒険者とはいえ君達みたいな子が危ない目に會ったり嫌な思いをすると思うとあまり気が進まないのだが・・・」

等と案途中に心配すらしてくる始末だ

俺はともかくこう見えてもこの子、相當な強者ですよ？

冒険者ギルドでジン魚やグラフ平原のモンスターについて聞いて來たじだと、ジン魚はレッドラットより弱くブルーラットよりし強いくらいのモンスターと聞いている

そんな相手に負ける気はしない！（倒すのはルピーだが

依頼主も困ってるのもあり、俺達の強気な態度に諦め、問題の場所に案してくれる事になった

結論から言おう、正直後悔している

確かにこの辺りのモンスターはレッドラットより遙かに弱い、だが見た目に難があった

まず目的のジン魚、人魚を間違えて読んだ初代グラフ王が無理矢理その名前に定著させたらしいモンスター

ここまで聞くと上半がしい、下半が魚なイメージだ

しかし実は相當グロテスクなで・・・

下半は予想通り魚、上半は確かに人間の形をしているのだが、ウロコに覆われ、顔に相當する部分はイソギンチャクのようながウネウネしているのだ

更に魚ジンといったモンスターも出沒する

これは魚のに人間の足がついたようなモンスターなのだが、人間の足がついてるだけでも生理的に厳しいがあるのにすねがまたすごいのだ

水に濡れたすねが醸し出す風景、イソギンチャクの顔が水の中からこちらを見る風景、まさに地獄絵図であった、運営・・・もうしましなデザイン考えてください・・・

そんな中期待のエースルピーさん、は強くても神は子供だったらしくあまりの景にSAN値直葬

うつろな目で現実逃避されてらっしゃる、言葉が出ないが口をパクパクと何か言っているようなじだ

依頼主が言っていた嫌な思いとはもしかしたらこのことだったのかもしれない

ルピーが戦えない現狀戦闘を行えるのは俺だけになる

ルピーをこの地獄からし離れた位置で休憩させ、ジローをアイテムストレージから出し、一番近くにいたジン魚に隠で近づき包丁を取り出す

見切りで敵の弱點はすぐにわかった、イソギンチャクの頭の部分、手の一つに弱點マーカーが付く

弱點目掛けて攻撃をしかけ、自然調和、いつものパターンを決める予定だ

ジローに囮の効果を発揮してもらう為視線を向けるとそこには水にぬれてけなくなってるが一匹

「ジロー・・・そういえばぬいぐるみだってこと忘れてたよ・・・」

こうなっては必勝パターンも使えない、何か突破口が無いか脳をフルスロットルに集中させる

この際人形使いは外そう、使いにならない

ふと思いつきで自然調和のスキルで水に手をれる、イメージするのは小さな渦だ

すると水面に渦が広がっていく

いかに水場のモンスターとは言えうまくいけば渦に巻き込まれるかもしれない

そして選んだスキルは逃走、霊、隠だ

見切りに関しては弱點を把握したので外す事にしたのだ

逃走を選んだ理由は、逃走時スピードが上がり逃げやすくなるという、ルピー程ではないにしろ逃げに専念したら一時的に俊敏が大きく上がる・・・という勘繰りだ

勝利への方程式を整えた俺は隠でジン魚に近づく、ウネウネしている手の一部に料理人の包丁を突き立てる

刺さった瞬間どこから出でいるのか、甲高い悲鳴が聞こえジン魚がこちらを振り返る

その間にさっさと逃走を使い距離を話す

しかしジン魚はご自慢のヒレでなんなく距離を詰めてくる

追いつかれる前に自然調和で小さい渦を目の前の空間に広げる

目論見通りジン魚は制を崩し渦に流される、そこに霊で霊を目視

霊は元來どの質にも宿り、どこにでもいる、なくとも見たじそうだった

水場ということもありこの辺りは水の霊しか見當たらない

試しに一発撃ってみたがウロコに弾き返されイソギンチャクの部分は味しそうに水霊を食べている

水の霊しかいないこの場所、一度見つかり自然調和で俺を隠すには水の中で寢そべる必要があるが

殘念ながら一度見失わせても水から出た瞬間に見つかるのだ、ならばどうするか

手元にルピー用の調理？小型バーナーがある、そして霊はどのようなにも宿る

バーナーから軽い火をつけそこから火霊を取り出す

「・・・その手・・・火は大分効きそうだと思ったんだよね！」

弱點の手に向かって火霊を放つと、ジン魚は再び甲高い悲鳴をあげかなくなる

無事ノーダメージ撃破である！

ここまでルピーが戦闘を擔っていたのもありフラストレーションがたまっていたのだ

素材を確保するべくジン魚に近づき包丁を取り出す

まずはイソギンチャクの部分をはがす、つもりだった

無警戒に近づいた俺に突如かなくなっていたジン魚がきだす

完全なる不意打ち、ジン魚の手が俺の両手を摑み逃げれなくする

そのままイソギンチャクの部分を大化させる

これ、どこかで見た気がする、あぁ某ゾンビゲームの即死技だ！等と遠い目で思い出しながら手を見つめる

「ごめんルピー、先に街に戻る事になりそうだわ」