《BioGraphyOnline》第十一章 家族の時間

今日は一日急メンテナンスだ!

最近はBGOばかりで積みゲーが溜まってきているし、良い機會だから消化しようと一階に降りた所で普段ほんわかな姉が珍しく怒ったような様子で馬鹿兄を正座させている

珍しい事もあるものだと思いつつ食卓に座ろうとした所姉から止められる

「ひ~ろ~?貴方の席はこっちよ~?」

姉が有無を言わさない顔で自分の膝を叩く

思わずヒィッっとけない聲が出る

姉は俺を怒る時、歳を考えず膝に座らせ抱きかかえながら怒る

そう、とてつもない神攻撃と共に怒るという鬼畜技を所持している(本人にそのつもりはない)

馬鹿兄?いつも正座で真正面から怒られてますよ?

こうなってしまった姉は止められない、捨てられた子犬のような目で兄に相対し姉の膝の上に座る

兄は捨てられた子犬のような目をしながらも表はいつもの廚二顔だ

正座をされながらも薄目を開けて右手でポーズを保っている

そんな兄を無視して姉に尋ねる

「して姉上様、私めは一何をしてしまったでございましょうか?」

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「二人とも?ゲームに夢中なのはわかるけど…」

気づく、そういえば昨日は姉の當番の日だ、急メンテナンスが始まり不貞腐れた俺は枕元のカロリーメイトを食べてそのまま寢た、つまるところ昨日は一度も食事に降りてない

途端にお腹が鳴り、嫌な汗が流れる

兄は両手をオー!ジーサス!!みたいに顔を覆っている

結論から言うと昨日姉の當番ということで腕によりをかけて料理をつくったらしい、が

二人共一日中降りてこず、朝晝晩すべての料理を冷蔵庫のやしにしたらしい

姉の怒りが収まるまで1時間ぐらいの説教をけることになるのであった

「ところで馬鹿兄、BGOではどんなじになってんの?」

反応は無い、いや、わかっているのだ、兄を呼ぶ時に馬鹿兄と言って反応するわけない

「ところで太郎兄、BGOではどんなじになってるんですか?」

反応はない、いや、わかっているのだ、馬鹿を呼ぶときに兄と言って反応するわけない

溜息一つ普段呼ぶ気にもならない言葉を綴る

「漆黒の羽を持つ我が兄、エンドシャドウ、BGOではどんなじなの?」

手で髪をかき上げながら兄は不気味な笑みを浮かべて返事をする

「我、盟友の下、新たなる組織の総統に任命された」

つまる話クランを友達と作って副マスターになったよ、って事だろう

クランとは!他のゲームで言うところのギルドといえばわかるだろうか?

PTを拡大したものでより多くの仲間とチャット等でやり取りをでき

更にクラン特有の領土戦

領土を持っているクランはその地域の免稅を免除されたり、クラン用特別スキルが常時発したりその他にもいろいろあるがここでは省く

「馬鹿兄は新しいクランにったのか、この前言ってた盟友って人と?」

馬鹿兄は顔をしかめつつ返事をする

「然り、我が盟友を主としグラン城東のグラン草原に拠を構えている」

ちなみに一回エンドシャドウの言の葉を言えば反応してくれる制約になっている

昔姉が返事をしない兄にお怒りになり散々説教をしたからである

大いなる縁の制約という名の下兄が泣きながら一回だけだ!一回だけだ!と土下座して今に至る

馬鹿兄は馬鹿兄で楽しんでるようで何よりだ

「まったく太郎ちゃんとひろは仲が良いなぁ」

頬に手を當てこっちを見ている姉

姉はBGOしないのかな?

今日のようなことを起こさないためにも布教しないといけないかもしれない

まずはヘッドギアを買うところからだ、あの姉ならプレゼントと言えば喜んでけ取るだろう

馬鹿兄に視線を送るとわかっているとでも言うように片手を目で隠しウィンクしてくる

食事が終わり部屋で積みゲーを消化すべく二階に上がろうとしたところで姉が抱き著いてくる

「ひ~ろ~今日は一緒に買い行こうよう~太郎ちゃんが今日はできないからひろと買い行けるって言ってたよ~」

あの馬鹿兄、俺を売りやがったな!

「い・・・いや~今日は他のゲームをしようと思って」

「そういえば昨日のご飯まだ冷蔵庫の中にあるからいつでも食べていいよ~」

「いたのですが折角なのでお供いたします」

姉の目から怪しいじて同行を願い出てしまった

「じゃあ今日はお買いで決まり~!」

姉が両手を上げてバンザイ、諦めの目で眺めつつ支度をすることになった

[ショッピングなう]

ふるやんにLINEを送ると速攻で帰って來る

[どんまい、姉さんによろしゅうな]

わかってるじゃないか、そして相変わらずの早打ちである

近くの商店街に付いた俺達は

食品の買い出し、姉の洋服や俺の洋服等を見たり、々見て回っている

ほとんど買ってないがこれがウィンドウショッピングというものだろうか

姉が眩い程の笑顔で手を引いているので何も言うまい、というか

「手を繋ぐな手ぉ!歳を考えろぉ!」

振りほどきながら後ずさる、流石に人前でブローはまずい

うだる暑さで意識が曖昧になりながらも涼しさを求めて近くの店を見て回る

そんな風に歩きながら一つの店の前を通る、ここは・・・ジロー(現実)を買った店だ

姉がニコニコとこっちを見ながらお店に

「仕方ないなぁ、お供するって言ったもんなぁ」

そう言いながら店にる、前來た時は大分昔だったので品れ替わったらしく新しいぬいぐるみが追加されている

「しばらく來ないうちに見たことない商品が多いな」

サルのぬいぐるみを手に取る、手の平と手の平でくっつけたりしてぶら下げれるタイプのぬいぐるみだ

首にぶら下げて遊んでいると不意に聞いた事のある聲が聞こえた

「あんらぁ?あなたその子が気にいったのぉ?」

聞き覚えのある、聞こえるはずのない聲が聞こえる

変な音を鳴らしながら後ろを向くとやつがいた

現実にいるはずのない紫髪の巨

そこからの記憶は曖昧で気づいたら家にいた

晩飯時、姉からプレゼントと言われ遊んでたサルのぬいぐるみをけ取る

姉に店員の事を聞いても普通のお姉さんだったよ?と首をかしげる

部屋に戻り晝間の出來事を思い出す、あれは夢だったのだろうか

そう思い隣に置いてあるサルのぬいぐるみを見る

顔は小馬鹿にしたような顔だががある作りだ

腕にサルの手を巻き付けジローを抱きかかえながらし頭を冷やす

暑さで幻覚でも見たのだろうか?

そんな折、隣の部屋で「我!混沌に陥った世界を救う為!いざゆかん!」という大聲が聞こえ正気に戻る

いそいでPCを確認

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