《BioGraphyOnline》第二十三章 ドラゴンイベント
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その表示と同時にログインラッシュをしているアズは白い空間でYESを押し続ける作業でSAN値を下げていた
「ぐあぁ!いつになってもログイン出來ねぇ!」
今日はイベントの日という事もあり告知と同時にログインを試みているのだが、世の中同じ考えの人は多いらしい
今回のイベントは三つ
グラフ街にドラゴン接近
一週間の間、グラフ草原にてドラゴンがランダムでエンカウント
グラフ武闘會
3日間ランクマッチを行い、勝率が高い者が4日目から6日目にかけて
トーナメント形式で優勝を爭う
夏の夜の花火大會
7日目、グラフ全域が夜になり
屋臺が並び花火が打ちあがる
どれもかじるだけかじってみたいイベントだが
ドラゴン組みはランクマッチでの勝率稼ぎは厳しいだろうし・・・
俺はドラゴンを間近で見たいので必然的に武闘會は観客側になる
フーキは重度の格闘バカだからおそらくランクマッチにり浸る、間違いないね
ドラゴンは一緒に見れないだろうなぁ
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ルピーはどうだろう?どこに行っても通用するだろうが常にごはんを食べてるイメージから花火大會にしか目がいかないんじゃないだろうか
姉は・・・まぁ花火大會しか興味ないだろうな
そうこう考えているとログイン功
早速人混みに混ざり全時間帯解放のドラゴン討伐に來ているわけだが
スタートダッシュの時並みに人が多い
あまりの人の多さにゲンナリしていると後ろから話しかけられる
「やぁ!アズじゃないか!奇遇だね!」
爽やかな笑みを浮かべながらグレイが話しかけてくる
「あぁ・・・か・・・グレイじゃないか、珍しいな、外に出るなんて」
「アズ?今なんと言いかけ・・・まぁ良いか、特に意味はないんだけどね、こういうイベントには參加したくなるものなんだよ」
「そういうもんかね、じゃ!そういうことで」
立ち去ろうとする俺をグレイを追いかける
「まぁまぁ共にクエストを攻略した者どおしなかよくしようじゃないか!」
その発言を聞いた周りの冒険者が驚きの表と妬みの視線をグレイに注いでいる
「ひっきーがアズさんとクエストにいっただと!?」
「あの野郎・・・宿から出ないから大目に見ていたが許せねぇ!」
「俺もアズさんとクエスト行きたいなぁ」
周りの様子にグレイはどこ吹く風で自慢げに語りだす
「ああ!また俺の新たなスキルが発してしまったか!」
「新たなスキル?」
「そう!無意識の敵視ってスキルでね、裝備していると一定範囲の生きから自でヘイトを稼ぐのさ!」
つまりセルフ壁か、良い心がけだ
ドラゴンはグラフ草原で戦闘行為を行っているプレイヤーにランダムでエンカウント
その後何人でも可
現在だと全方位から何百というプレイヤーが襲いかかるであろう
最初はブルーラット退治でエンカウントを待っていた舊冒険者組
今はもう戦い慣れてつまらないからと初めて間もない新人冒険者の手助けをしている
そんな微笑ましい景を見ながらホッコリする
運営は舊冒険者組と新人冒険者組の垣を払う優しいイベントを発案したのかもしれない
そんな中どこかで見た赤髪と金髪が新人のブルーラットを橫取りしたり絡んだりと目に余る行をしだした
これには他プレイヤーも苛立ったのか
止めにろうとした瞬間赤髪と金髪がいた所が炎上
文字通り消し炭になった二人がいた場所にドラゴンが降り立つ
「で・・・でたぞー!」
「ド・・・ドラゴンだー!」
び聲と共に冒険者千人以上の魔法等遠距離攻撃が弾幕を形
ドラゴンのHPが一気に削れ、怒濤の攻撃によりドラゴンが砂塵で覆いつくされる
どこかの後衛職が呟く
「や・・・やったか?」
呟いた後衛職と周りにいた冒険者が一瞬で消し炭になる
風の影響でドラゴンが目視できるようになる、HPは3分の2くらいだろうか
それを見た後衛職がここが好機とぶ
「ここは俺達後衛職に任せて先にいけー!」
ドラゴンがブレスを放ち前衛職もろともんだ冒険者が消し炭になる
眼鏡の冒険者が言う
「僕は看破のスキルで相手の戦闘力を見ることができる!やつの戦闘力は53Lvです!」
眼鏡の冒険者付近が消し炭になる
「がーっはっはっは!俺達は他のオンラインゲームで散々ドラゴンを討伐してきた!あの程度の空の王者もどき余裕じゃわい!」
ヘビィボウガンとライトボウガンを裝備したPTがドラゴンと戦
ドラゴンのブレスの作を見てその中の一人がローリングしながら回避を試みる
「その程度のブレス!避ける事など造作もないわ!」
PTはブレスで全滅した
最早當初の冒険者の10分の1もいないだろう
運営が優しいイベントを発案したと思ったがそんなことはなかった
あんな化け初心者の草原に出して良いもんじゃないだろ!
「いやぁ!これはすごいね!ドラゴンを見れただけで満足だし!アズ、俺は帰るよ!じゃあな!」
グレイが満足満足とその場を立ち去ろうとするのをジローにのしかからせきを封じさせる
「・・・あの?アズ?これじゃけないんだけど?」
俺は無言でお馴染みの蔓をつくりグレイをす巻きにする
「アズさん!?なんで俺をす巻きにするのかな!?」
俺は最上級の笑顔でグレイをジローに擔がせる
「無意識の敵視・・・でしたっけ?すごいスキルですよね?」
その言葉と共にジローにグレイを空中に投げさせ、風霊で吹き飛ばす
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
絶と共にドラゴンの前に落ちるグレイを確認して殘りの殘存兵力に告げる
「あの方がヘイトを固定してる間に遠距離攻撃でありったけの攻撃を加えてください!」
數分後、あとしというところでドラゴンが逃げてしまい討伐はできなかった
今回の功績者のグレイさんは死んだ魚の眼をしながら
「やっぱり外に出るんじゃなかった」
とうわ言のように何度も呟いている
一何が彼を追い詰めたのだろう?
無意識の敵視で敵視していたであろう冒険者も今ではグレイに同の眼を向けている
ちなみに俺にはドン引きしていた、何かしたかな?
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