《BioGraphyOnline》第三十三章 管理人
客がいなくなった酒場を後にして
ジローに乗りドルガさんの後ろについていく
「ドルガさんドルガさん?マイホームはどこにあるのでしょうか?」
「グラフ城の近くでな…川が近くに流れてる場所なんだげども行った事あるが?」
「いや…ないですね、そもそも城に興味がなかったのもありますしグラフ街の中に川が流れてるのすら知らなかったですね」
ドルガさんが頭を抱えている
「おめぇ…どにかくその川では新鮮な魚やジン魚の稚魚も取れる、食材には困らねぇ」
「自給自足良いですね、しかし俺は経営學とか全然わかりませんがその辺は大丈夫ですかね?」
「その辺は大丈夫だぁ、スタッフが二人殘る、仕れや財政管理は任せればいい」
あれ?俺いらなくないか?なんでそんな件を譲ってくれるんだ?
顔に出ていたのかドルガさんが肩を叩きながら補足してくれる
「さっきも言っただが城の近くでな、時折お偉いさんが來るんだが…最低でもそいつらの舌を満足させれる一品が出さなくちゃいけねぇ」
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そこまで腕を買われているとは
ドルガさんに肩を叩かれずり落ちそうになりながらもニヤニヤしてしまう
出來心で廚房の悪夢を完遂してしまったがなかなか人助けはするものだな
そうこう話している間にドルガさんが立ち止まる
「ついだぞ?」
人々の喧騒からし離れ、小道にった所
木々の間からがれ川のせせらぎが聞こえてくる
し視界を上げるとグラフ城が目にる
木造ながらもしっかりした建の前で水の髪をした親子が談笑している
「ふおー!すごいっすね!これが俺のマイホーム!」
隣でドルガさんが嬉しそうに笑顔を向けて來る
「気にったが?おぃ!おめぇら!この人が新しい管理人だぞ!」
俺の大聲にビックリしていた二人は隣のドルガさんを見て納得したようにこちらに歩いて來る
「初めまして、わたくしこの家の雑務をしておりますクラウスと言います」
「同じく雑務をしてます!アクアです!」
見た目まだ若く、綺麗に整えた髭が特徴の短髪クラウス
今の俺と同じぐらいの背で、髪を腰までばしている元気そうなアクア
「あ!その!俺!アズ!よろしく!」
俺のガチガチの挨拶にドルガさんが噴き出す
いくらドルガさんでも怒る時は怒るぞ?
「そういうわけで今日からここがアズ、おめぇのホームだ、何かあったらクラウスに聞くといいぞ?」
クラウスが姿勢を正しこちらに禮をする
「その!自然で良いです!逆に張するんで!」
察してくれたクラウスが姿勢を崩して頭をでて來る
不思議とダンディなクラウスにでられると嫌な気はせず張がやわらぐ
「あー!お父さんばっかりずるい!ねーねーあずちゃん!あなた料理上手なんだって?なんか作って!」
アクアに引っ張られて店にる
途中ドルガさんが髪のも似とるし、家族にしかみぇねぇなぁとか言ってた気がする
酒場のチェーン店とは思えないくらい店はオシャレだった
廚房には一通りの道が揃っている
「うわーすっごい…これ全部タダか…」
水槽には、手頭に魚ボディのジン魚の稚魚
ガラスケースには綺麗に洗浄されたサンドワームがうごめいている
食材とわかっていても吐き気を催すのは俺だけじゃないはずだ
そんなガラスケースからサンドワームを手づかみで取り出すアクアさんマジリスペクトっす
「ほらほら!何作る?お父さん達まだ外で話ししてるし私も頑張るよ!」
サンドワームを調理臺に乗せて包丁を振り回すアクアに頭を抱えつつもマイ包丁を取り出す
「食材は丁寧に!あと刃は振り回すと危ない!とりあえずなんか作るから目の屆く所にいて」
アクアが目をパチクリして恥ずかしそうに腰掛けに座る
「あずちゃん私と同い年ぐらいだよね?歳が近い子いないから嬉しくて!」
まずちゃんはやめてくれ…しかしここまで嬉しそうに言われると歳を訂正するのも良心が痛む…ここにフーキがいてくられば…
そういえば明日は決勝だったな、せっかくだからお弁當ぐらい作っていってやるか
フーキにメッセージを送る
考え事をしていても手はくようで気づいたらサンドワームの蒸し焼きビビンバが完
「あずちゃんすっごーい!これ味しいよ!」
「食べる前にはいただきますだぞ!」
なんだかルピーを思い出す、料理店の事を教えとくか
ルピーにメッセージを送る
ポーン
返信はや!
[すぐいきます、場所を教えて下さい]
今彼に來られたらゆっくりする時間がなくなる!
俺は気づかないふりをする事にした
「所でここって居住スペースあるの?アクア達と同居?」
「あるよー!あずちゃんの部屋は一階!でも殘念だけど私とお父さんは離れた所に住んでるのー」
「てっきり二階スペースに住んでるのかと思ったよ」
「二階は客室でねー!定期的なしゅうにゅーがしい時に部屋を貸し出したりするんだよー!」
アパートとか宿屋とかそんなじだろうか?
「食材がサンドワームとジン魚しかほぼ殘っていないのはなんでだろう?」
「それはこの店を畳む予定だったからだよ」
クラウスさんが廚房のり口でアクアを抱き上げている
あれ?ドルガさんは?
俺の視線に気づいたクラウスはアクアを下ろす
「ドルガさんは酒場に戻ったよ、お客様がいなくてもあそこのトップだからね」
「なるほど、しかし食材がこの二つとしのストック…これは頑張らなくてはいけないかもしれない」
目の端にった冷蔵庫に今持っている食材を投げ込む
投げ込んだ食材を見てクラウスさんが驚く
すごいね…特にこの量のドラゴンのなんてよく持ってたね
「々あって…」
この間のドラゴン討伐、報酬は出たが千にも及ぶ討伐隊、その中から選形式で分配されたので殆どの人が報酬はなかったのだが…
俺は頑張ったで賞といらないからあげると鱗諸々剝ぎ取られた丸のドラゴン丸々一頭分貰ったのだ
「まさかこんな場面で使う事になるとは…」
ポーン!
フーキから返信が返ってくる
仕方ない!明日のフーキの為にドラゴンでスタミナ弁當を作るか!
新しいマイホームにてクラウスさんから一通りの説明をけ、外のベンチにサンドウィッチ片手に座り
これからの方針を考える
クラウスさんは食材の定期的な補充、財政管理
アクアは部屋の掃除等をやっているらしい
「まず調理スタッフが誰もいないっていうのが問題だよな…」
流石に俺一人で全部できるほど甘くない
アルバイト募集のクエストをギルドにってもらうとしよう
二階スペースの部屋は四室、管理人の自由に使って良いそうだ
部屋の裝は管理人部屋と同じでベッドと機、椅子にクローゼットがあるだけである
アパート形式で定期的に収を得るのもありとの事だ
回復するだけなら宿を取るより斷然安くなる
需要がないわけではないよな…?
こちらは居者募集の張り紙をドルガさんの宿屋にらせてもらおう
「あずちゃんあずちゃん!管理人の服持ってきたよ!」
「おー!そんなまで支給されるのか!ありがとうアクア!」
アクアの頭をポンポンとでてけ取った裝備をそのまま著用
見た目は割烹著にしか見えないが
管理人の服
防+1
生産速度+1、生産量+2
「ステータスが生産職向けなのか…」
生産職用の裝備がある事すら初めて知ったよ
「なにはともあれ!まずは名前だな!」
そう、この建の名稱は現在無い
元々はドル支店という名前だったらしいが俺が管理人になる事で自由に決めて良いとの事だ
「いざ決めるとなると悩むな…んー」
あんまり考えても仕方ない、安直だがここは…
「ここは木れ日荘にしよう」
<木れ日荘がアズのホームに認定されました>
唐突なシステムログ、まだ俺の所有地じゃなかった!?
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