《BioGraphyOnline》第三十五章 男達の謀
暗がりの中フードや仮面で顔を隠した集団がとある屋敷の地下で談している
 メンバーは全員男、檀上にリーダー各が座ると
周りにいた數十二人の冒険者はゴクリとを鳴らす
「して・・・報のほうは確かで?」
 「間違いありません、なんせ俺も制作に攜わった人間ですから・・・」
おおーっと部屋の男達が聲を揃える
「ならばはやく結構を!時間がたてば計畫が見します!」
 「あせるな!この計畫は絶対に失敗できない!慎重にいくぞ!」
ざわざわと部屋が騒がしくなる
「今回のターゲットですが・・・木れ日荘の住人、アズ、アクア、ルピー、サトミで間違いないな?」
 「ああ!俺は一度アズさんを隅々まで確認したかったんだ!」
 「うむ、アクアちゃんのあの長しきってない・・・まったく・・・小學生は最高だぜ」
 「ルピーちゃんも捨てがたい!あのアクセサリーとの連部分がどうなっているかをだな・・・」
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 「サトミさんも忘れちゃいけない!木れ日荘の住人の中で唯一のぼん!きゅっ!ぼん!だぞ!」
 男達が鼻息荒く意見?を出し合っていると冷たい聲が話を中斷させる
「まったく・・・君達の紳士度は53%です・・・私の看破がそう言ってます」
 男達は発言した男を睨む
「だったらおめえは誰が好みなんだよ?」
 恐らくフードの下に眼鏡をかけている男は眼鏡をクイッと上げると大聲で言い放つ
「君達はもうし周りを見た方が良い!私は鍛え上げられた筋、男の汗をかいてるところが良い!」
その場にいたメンバー全員が一斉に眼鏡から距離を取る
「じゃ・・・じゃああんたの目標はグレイか?」
 最初に攜わったと発言した男がを震えさせる
「そうだね、彼のあの耐久力・・・是非うちにしいぐらいだよ」
 機に乗り出して周りの面々を見つめるフード眼鏡
 「というかあれランズロットさんじゃね?」
 「まさかホモなのか・・・?」
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 「聞いたことがあるぞ・・・円卓の騎士はリーダーの権限で男冒険者しか団を許さないらしい」
 「つまり・・・あっ察し」
 周りのざわめきが強くなった所でランズロット(仮)が機をたたく
「男冒険者が會をするという事で私がここに來てみれば!なんというたらく!それでも男か!?」
ランズロットが腰に差している短槍を抜く
「この作戦!私は反対だ!真の漢として、貴様らに騎士道を見せてやる!」
ランズロットの怒気に周りが一瞬怯むが、リーダー各の一人が起する
「皆のもの!我らが楽園の為!怯むでない!目の前の賊を捕えろ!」
 「フフフ!我が騎士道にかけて!かかってこい!」
                                        ◆
「それでは皆の者!作戦は今日の夜!現地にて集合だ!」
おう!という聲が地下に響き渡り一人また一人と作戦の準備の為屋敷を出ていく
地面には簀巻きにされきが取れなくなったランズロットが、何人ものプレイヤーに踏まれて荒い息遣いをしている
「なんたる屈辱!騎士としての心まで折れると思うな!」
そんな景を遠く、人がないところで見ていたフーキが呟く
「久しぶりにログイン出來たと思ったらこれは・・・えらいことになったね」
 周りの人間に合わせてフードで顔を隠したフーキは
 フードを被っていることにより視界が狹まって油斷をしていた
「計畫が始まる前にアズに報告せんと」
 「誰に報告するって?」
 仮面をかけた小柄なウサミミ男が前歯を煌かせフーキの前に立ちふさがる
 フーキの頬に汗が流れる
 こいつ一人ならなんとかなるかな?・・・最悪裏切り者ってことにするとええかもね・・・
 そんな事を思っていた矢先に小柄な男が芝居がかった風に大聲で発言する
「俺ぁ耳の良さに定評があってね、こいつぁ誰かに報告するらしいぞ?」
 周りを見ながら発言した小柄な男のもとに殘っていたプレイヤーが集まる
「で?誰に報告するって?」
 再び問いかけてくる小柄な男
いつの間にか會合に參加していた男數十人に殺す様な目で睨まれる
一方的にやられたランズロットを思い出し背筋に嫌な汗が流れる
「曲者じゃ!であえであえ!」
 「よく見たらこいつフーキじゃないか!」
 「あのたらしの!?」
 「しかもロリキラーでもある」
 「なんだと!?」
 「「「イエスロリコンノータッチ!!」」」
 右手と右足を一歩前に、臨戦態勢を取った瞬間小柄な男が魔法を唱えると
 フーキの腕に魔法で出來た火の鎖が巻き付けられる
きを封じられた瞬間
頭を覆面で隠し、上半丸の男がびながら毆り掛かってくる
「キンニーク!ソニックパンチ改!!」
 視界外からのダメージを何発もけ膝をつく
「アズ、きーつけるんや、こいつら目が正気やない」
袋叩きにあい消える意識の中フーキは呟くと同時に意識を手放す
 「軍師様!こやつらどういたしましょう?」
 「この屋敷の地下には牢屋がある、ことが済むまで閉じ込めておこう」
時は変わって木れ日荘
鼻歌じりに包丁でリズムよく野菜を切るアズはそう提案してきたグレイを思い出し笑みが零れる
「せっかくの溫泉なんだしお祝いに今日はお店を開いたらどうだい?」
 たまには良い提案するじゃないか!
 意見を採用、現在夜に備えて料理の仕込み中である
廚房から見える溫泉付近には多くの冒険者が珍しさに集まってきている
冒険者の中には外垣を登るもの、スクリーンショットをあらゆる方向から撮るもの
 のれんをくぐり中にろうとするものまでいる
 そんな連中を見ながら笑みを浮かべる
完された溫泉は個人の所有と認められるユニークアイテムに部類された
勝手な持ち出し、所有権の強奪、著作権等は全部守られるようで
許可を出さないと中にれないし、スクリーンショットをとっても何も映らないのである
「殘念だけど、グレイの案で溫泉の解放も夜なんだよね」
 朝から解放すると夜の廚房が間に合わないだろうというグレイの作戦で今日は朝から準備が出來る
大量の冒険者が來ても捌ける・・・はずなのである
今日は俺、サトミ姉と外部の冒険者クランより助っ人が沢山來ている
「今日は忙しいだろうからうちの金欠メンバー雇ってくれないか?」
という男冒険者の申し出を許可したのである
Rは大量には支払えないよと言ったら
「なら夜の溫泉にこいつらタダでれてやってくれ」
と言うではないか
今時にしては仲間思いの冒険者で、冒険者も「溫泉!やったー!」と喜んでいた
 それがうわさを呼び大量の冒険者が手伝いに來てくれている
 いつにもまして華やかな廚房で仕込みをしながらフレンド欄を開き溜息を一つ
「フーキのやつ、ログインしてるなら返事ぐらいしてくれよな・・・」
 昨日の夜久ぶりにフーキからメッセージが屆いていた
容は空白で最初は打ち間違いかと思い返信をしたのだが全く音沙汰無いのである
一番近い記憶では夏祭りイベントの時に馬鹿兄に絡まれてリアルで會うことになったとかなんとかである
馬鹿兄に付き合う事は無いといったのだが
「いや・・・太郎兄さんがちょっと気になる事言っててな・・・會ってみるわ」
 真剣そうなフーキの顔にまさか廚二病を患う事はないだろうと心配しながらも頷いておいたのであるが
「今更になって心配になってきたな・・・」
 「ひろー?お客さんだよー?」
ウンウン頭を悩ませていると姉から指名がかかる
今日はまだ開店してないんだけどなぁ?
 廚房から顔を出すと儚い表をした影の薄い冒険者、トウヤが頬を掻きながらまっていた
「あれ?トウヤさんじゃないですか、俺に何かようですか?」
 「いや・・・あの・・・和の國の領土奪取の件なんですけど・・・」
ああ!そういえば約束してた!完全に忘れていた!
 「その顔・・・忘れてましたね?まぁ良いんですが・・・報に進捗があったので來たんですよ」
 「わわわすれてなんてないですけど!それでどうでした?」
 「一番グラフ近くの領土は何故か他の冒険者が制圧してて・・・不知火地方の村雲城って所なんですが」
 「不知火地方・・・どこかで聞いた事あるな・・・」
 「村雲城天守閣にいる領主の討伐、もしくは戦闘不能が領土取得の條件であとは失敗したときの為に逃走経路の地下水脈を今日探索しようと思っているんですよ」
 思ったより下調べがちゃんとしている事に驚きながらも頷いておく
「多分下調べは今日中に終わるので明日時間よろしいですか?」
 「そこまで行けるならトウヤさん一人でいけるのでは?」
 思った事をそのまま告げるとトウヤは殘念そうに顔を顰めて首を橫に振る
「それが領主は一撃死、及び狀態異常は無効、周りに雑魚が常時二人いるので相が悪いんですよ・・・」
なるほど、トウヤの戦闘スタイルは視界外からの狀態異常ダメージによる削りが主だから確かに相最悪だ
約束しちゃったからなぁ
「もともと約束ですからね・・・良いですよ!明日はお付き合いします!」
トウヤは安堵した表を浮かべ「では地下の下調べに!」と走り去ってしまった
 そうと決まれば今日を乗り切ったら明日の晝に領主戦の下準備をするとしよう
再び廚房に戻り料理の下準備を開始する
「なにはともあれ今日を乗り切らないと」
 木れ日荘の廚房に再び包丁の音が鳴り響く
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