《デスゲーム》終了、帰還

まぁ、當然こうなるよな。人を殺したんだし、當たり前の反応だ。當たり前の反応だって、分かってるのに、やっぱり辛いな~。

騒ぎが収まれば、沈黙が訪れた。

長いこと続いた沈黙を破ったのは、Jだった。

『あれれ?もう終わっちゃったの?思ったより早いじゃん!面白くないな~。ま、いいや。約束通り1回現実に返すね。バイバーイ!』

暗転、そして、目を開ければ、まだ現実に帰ってはいなかった。

「・・・・・これは、人を殺した代償か?」

咄嗟に、そう思った。辻褄は、殘念ながら合ってしまう。

人を殺した罪を算する代わりに、お前は現実には帰れません。

そんなじだったら、納得するしかない。

いや、理不盡なんだけどね。殺せと言ったくせに、殺したら罪を償えって、ね?

「はぁ、どうなってんだよ」

『君には、ゲームをクリアした報酬が與えられる。今からそれを選んでもらう。その為に殘って貰った』

「J?・・・じゃ、ないな。だれだ?」

『次のゲームのゲームマスターです。そうですね、Jに合わせてGとでも名乗りましょうか』

「・・・そんなことより、報酬を選ぶって、どういうこと?」

『この中から、君には報酬を選んでもらいます。選び次第現実に戻ります。報酬に関する質問はけ付けておりませんので、私はこれで。次のゲームでまたお會いしましょう』

Gが消えたのが、なんとなく分かった。

同時に、報酬のリストが紙に書かれた形で現れ、ペンを持たされる。

しいものを丸で囲めって、ことか。

「・・・よし、これにしよう」

しばらく悩んだ末、報酬を選んだ。

これがあれば、どんな目を向けられても大丈夫。そんな気がした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

目を開ければ、現実に戻ってきていた。

そして目の前には、土下座をするクラスメイト達。

うん、どういう狀況?

訳がわからなくなった結果、固まった。

いや、そりゃ固まるでしょ!?なんだよこれ!なにがどうなればこうなる!?さっぱり理解できねぇよ!

「「「「ごめん!!」」」」

「は?」

益々、訳がわからない。

謝られるようなこと、何かしたっけ?

「俺たち、”あっち”でお前から距離取っちまった!お前がやってくれなきゃ、全員死んでたかもしれなかったのに!」

いや、あの、だから。何が何だか

「だから、せめて謝らせてくれ!」

その後、全員を土下座から復帰させるのに數分を要したのは言うまでもないだろう。

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