《デスゲーム》第3ゲーム(1)

しばらく奈々と話て電話を切ったら、克己が凄い目でこっちを見ていた。

え?どんな目かって?それはな、なんとも形容しがたい気持ち悪い目だ。

「どうした?そんなキモい目でこっち見て」

「ナチュラルに酷いな!どうした?だけで良くないか!?」

「わかったからとりあえずその目はやめろ。キモい」

「やっぱ酷え。で、どうしたのかってか?なんかさ、お前って凄えなって思ったんだけど、認めたくなくてな」

「百面相した結果あのキモい目で落ち著いた、と?軽くホラーだから勘弁してくれ」

ん?そういえばサラッと褒め言葉をいただいた気がするが気のせいか?

まあ何はともあれ第2ゲーム終了直後の騒は収まり、再び々誤魔化すかのような日常の雰囲気に戻っていく。

お、今度はちゃんと白くなった。

視界が回復すれば、もはや見慣れてきた何もない空間。

そして周りを見たら118人の・・・ない。

100人程しかいないんじゃないか?

半分。約半分、第2ゲームで自殺したやつのクラスメイトが死んでる。

『はーい、第3ゲームー始めるよー。僕はー、Aだよー。第3ゲームはねー王様ゲームだよー。10回やってもらってー5回目とー10回目にー、誰かがー死ぬ命令をーしてもらうよー。それ以外はー普通の王様ゲームだからー楽しんでー。王様はー僕が毎回指名するからねー。それじゃあースタートー』

1回目の命令は、何故こんなに人數がないかの説明をさせる。

まあ、打倒な命令だな。

結論から言ってしまうと、やはり自殺したやつが原因らしい。

影響されて、死ぬやつが続出したらしい。數が多すぎて止めるのも間に合わなかったとの事だ。

2回目、3回目は王様ゲームで良くある遊びの命令。さすがに楽しんでやる奴はいなかったが。

4回目、ちょっと騒が起こった。

「次の命令で4回目の王様は指名されない」

これを命令としようとしたら、周りから大批判。

まあ、結局Aの判定により命令では無いと言われ無効になった。

そして、5回目。

王様は俺だ。

全員が固唾を飲んで俺の発する命令を待っている。

「・・・さて、命令だ」

何人かビクついた奴がいた。

いやなんでだよ?まだ何も言ってないじゃん。ていうか指名しねーよ!名前知らないんだから。

って、しょうもないこと言ってないで命令だ。

「王様は、自殺する」

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