《クリフエッジシリーズ第四部:「激闘! ラスール軍港」》第十二話
宇宙歴SE四五一九年十二月二十八日、標準時間〇一〇〇
クリフォード・コリングウッド中佐はデューク・オブ・エジンバラ5號(DOE5)のJデッキにある格納庫のハッチ前で待機していた。彼を含め、約百名の宙兵隊員と十名の掌帆手ボースンズメイトら下士兵は全員、船外活用防護服ハードシェルを著用している。
彼の指揮用の報端末PDAには舷門ギャングウェイでの狀況が流れ続けており、DOE5所屬宙兵隊指揮アルバート・パターソン大尉がスヴァローグ帝國軍の軽巡航艦ルブヌイへの突に功したことを確認する。
「第一段階は功だ! 全員いつでも出られるように準備するんだ!」
そして、敵艦に潛したブライアン・バージェス大尉から「あと一分です、艦長サー!」というやや興した聲が聞こえてきた。
クリフォードはバージェスが指揮を執っていることに一瞬疑問をじたが、すぐに意識を切り替える。
アドレナリンが中を駆け巡るような興を覚えながらも、努めて冷靜に対応していく。
「宙兵隊、突用意!」
そして、DOE5の搭載艇格納庫のハッチが開かれていく。
「全員、一気に飛ぶぞ! 突!」
クリフォードらはハードシェルの推進を一気に噴かし、二百メートル先にあるルブヌイの格納庫ハッチに向かう。未だに固く口を閉じているが、彼らは迷わずそのまま突き進んでいく。
クリフォードらの下方にはシャーリア星系第四星ジャンナのしい姿があったが、誰の目にもその姿は映っていない。
ハードシェルのヘッドアップHUディスプレイDに中間地點を通過したという表示が現れる。すぐに姿勢を反転させ、推進裝置を噴かして減速していく。
ここまでは敵艦からの攻撃はなく、敵が混していることが窺えた。
(今のところ上手くいっている。後はバージェスがシステムの乗っ取りハッキングに功するかだが、今は信じていくしかない……)
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彼が覚悟を決めると、それをじとったかのようにルブヌイの下部ハッチが開かれていく。減圧されていなかったのか、空気が白い霧狀になって資材と共に噴き出していた。
「敵の自迎撃裝置があるはずだ。重火班、突時に対裝甲艇ミサイルを撃ち込め!」
ロセスベイ1の宙兵隊第一中隊長ダスティン・ブラウニング大尉が冷靜な聲で命じると、肩にミサイル発筒を擔いだ宙兵隊員が僅かに先行する。そして、空気の流出が止まったルブヌイの格納庫に向けて十本のミサイルを撃ち込んだ。
次の瞬間、再びハッチからが飛び出してくる。今回は破壊された壁のパネルや照明などで、中に大きな損害を與えていた。
ブラウニングが「突せよ」と命じ、クリフォードに向かって「配給酒グロッグの件、よろしくお願いします」と言い殘して、先行していった。
クリフォードは最後尾の集団と共にハッチに向かっていく。
その頃になって、ルブヌイの対宙レーザーがき始めた。しかし、宙兵隊員たちは標的となる前に死角にり込み、目標を失った対宙レーザーの砲塔は空しく回転している。
しかし、ルブヌイの下部に到達した時、五條のの柱が彼らを襲った。護衛として同行していた帝國駆逐艦ファザーンからの攻撃だった。
五名の宙兵隊員が十メガワットのに焼かれ、瞬時に絶命した。
「減速するな! ランダムにけ!」というブラウニングの命令がハードシェルのヘルメットの中に木霊する。
更に二名の隊員が命を落としたものの、クリフォードたちは敵艦の部に潛することに功した。
格納庫は撃ち込まれたミサイルにより、唯一の搭載艇である雑用艇ジョリーボートが大きく破損し、様々な大きさの破片デブリがブラウン運のように飛び回っている。
「エアロックに向かえ!」とびつつ、生き殘っていた自迎撃用のレーザー発裝置をブラスターライフルで破壊する。
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「お見事!」、「本當に惜しい腕ですよ、艦長!」という宙兵隊員たちの賞賛が通信機を通して聞こえてくる。
その賞賛にライフルを上げて応えるが、すぐに真剣な口調になる。
「油斷するな! 數はないとはいえ、敵も死に狂いだからな」
その言葉に宙兵隊員たちから「了解しました、艦長アイ・アイ・サー!」という気な聲が返ってきた。
クリフォードたちは最下層の格納庫から急対策所ERCを目指して通路を走っていく。
■■■
帝國の特使、セルゲイ・アルダーノフ將はDOE5とルブヌイから一秒離れた場所にいた。ちょうど軌道エレベータの延長上にあり、ラスール軍港と星ジャンナが同時に映っている。
彼は旗艦である軽巡航艦シポーラからアルビオンの決死の反撃を余裕の表で見つめていた。しかし、心では敵の小賢しい作戦に怒り狂っている。
「死に狂いだな。ルブヌイが敵艦を切り離したら、機関部を狙って足を潰せ! それで奴らは逃げられなくなる」
彼はアルビオンがルブヌイを奪い、人質を取って渉するつもりだろうと考えた。
先ほどからラスール第二軍港の管制が港灣での戦闘行為は止されていると繰り返し警告している。
(敵は軍港近くでは戦闘を行わないと思い込んでいるらしいな。だから、あれほど大膽な策に出られたのだろう。だが、私は違う。シャーリアという國はそう遠くない時期にこの宇宙から消えてなくなるのだ。そのような國の警告など聞く必要はない。自らの思い込みで危機に陥るがいい……)
それでも味方であるルブヌイに當たる攻撃はできないと、切り離されるタイミングを計っていた。
しかし、彼の思とは異なり、ルブヌイから來る通信は悲観的なものが多かった。
『敵、第五デッキへ潛! 右舷通路の保安裝置壊滅! 第四デッキ口でなんとしてでも防ぐんだ!……』
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侵したアルビオンの宙兵は百三十名を超えるが、ルブヌイの乗組員は八十人程度しかいない。そのうち、二十名はDOE5宙兵隊の突時に戦死している。更に帝國の軽巡航艦にはアルビオンの宙兵隊に當たる陸戦隊が乗り込んでおらず、戦力差は圧倒的だった。
「何をしている! 區畫を隔離すれば敵の侵を防げるはずだ! すぐに區畫一斉隔離信號AISを使って封鎖しろ!」
AISは大規模な減圧時に対応するためのシーケンスで、ブロックごとに隔壁を封鎖する。隔壁の扉は手では開放できなくなり、敵の侵を防ぐためにも使われる手段だった。
「システムの権限が敵に奪われつつあります! 人工知能AIに防させていますが、敵のハッキングのスピードが速すぎて対応できません!」
アルダーノフは想定外の狀況に頭が付いていかない。彼は將の階級を與えられているが、軍人として出世して今の地位に付いたわけではなかった。
基本的に彼は文であり、皇帝に策を獻じて出世した。その策も謀略というべきものが多く、參謀というより謀臣といった方が実を表している。
それでも皇帝の傍らにいて何度か戦闘を経験しており、自らの指揮能力に自信を持っていた。
「敵に奪われるくらいなら自沈せよ! その場所であれば敵艦を道連れにできる。帝國軍人の矜持を見せるのだ!」
「しかし、あの敵艦には王太子が乗っています。道連れにすれば、王太子の柄を確保できません」
そういってルブヌイの副長が反論するが、
「王太子はルブヌイが自すると知れば、搭載艇で出する。だから無視していい! 今なら乗組員は出ポットで出できるはずだ! すぐに自シーケンスを起しろ!」
彼の命令は非だが、現実的なものだった。
艦を奪われるのであれば、自沈することは當然のことだった。また、システムが奪われる前であれば、出は充分に可能だ。しかし、既に多くの區畫が占拠されており、ルブヌイの副長は乗組員のほとんどは出することなく、艦と運命を共にすると考えていた。
「了解しました! 帝國軍人として最後の職務を全ういたします!」
副長はそう言うと自シーケンスの起承認コードを力し始める。彼がこれほど素直に従ったのは、もしここで生き殘ったとしても、帰國すれば厳罰が待っているだけで、家族にも累が及ぶと考えたためだ。ここで潔く従った方が罪は軽くなると自決の道を選んだのだ。
ルブヌイからの通信に自シーケンスが作したことを示す警報音と、AIのメッセージがった。
『指揮権限により自シーケンス開始……急停止裝置無効化完了。起用核融合爐出力抑制インタロック無効化完了。電子投制限無効化完了……対消滅爐出力十倍加時間、一DPMデカートパーミニッツ……リアクターオーバーロード予想時間約五分……直ちに出してください。繰り返します……』
シポーラの戦闘指揮所CICではそのアナウンスに全員が言葉を失っていた。
ただ一人、アルダーノフだけは別の命令を発していた。
「敵軽巡航艦の離を阻止せよ! ルブヌイから離れた瞬間を狙って集中的に攻撃するのだ! だが、搭載艇が発進するまで沈めるな。後部の機関を狙え」
アルダーノフの非さにシポーラの士たちは表を固くしながらも、命令を実行していく。しかし、下士以下の者たちは見えないところで苦々しい表を浮かべていた。
シポーラの兵たちがアルダーノフに対して反を抱く理由は、彼の冷酷さだけではない。
アルダーノフは皇帝アレクサンドル二十二世と同じく、タジボーグ星系出だ。しかし、シポーラを始め、シャーリア派遣戦隊はすべてスヴァローグ星系所屬の艦であり、乗り組む將兵たちも全員がスヴァローグ星系出者だった。
スヴァローグ帝國は再統合されたとされているが、実態はスヴァローグがタジボーグに併合されている。そのため、帝國の中心という自負があるスヴァローグ人にとって、タジボーグ人の上は憎悪の対象とまでは言わないものの、微妙な距離があった。
そこにスヴァローグ人を見殺しにする策に出たことで、兵たちのアルダーノフへのは一気に負の方向に向かった。
■■■
クリフォードたちは散発的な反撃を排除しながら、敵艦の奧深くに侵していった。
最初のうちはクリフォードもブラスターライフルを撃つ機會があったが、途中からほとんど反撃されることはなく、開放されたハッチを飛ぶように進んでいた。
あとしで急対策所ERCに到著するという時、突然鳴り響く警報音に思わず足を止めた。
「敵は自を選んだようだ。すぐに出する!」
冷靜な口調でそう命じるが、心では焦っていた。
(思った以上に順調だったから、敵艦の奧深くにまでり込んでいる。これだと出はギリギリの狀況だな……最悪の場合も想定しておかなければならない……)
彼はDOE5に殘るサミュエルに怒鳴るように命令を伝える。
「敵が自する! 直ちに対消滅爐リアクターと通常空間用航行機関NSDを起せよ! 突部隊の回収を待たずして離だ! 但し、敵主力からの攻撃が考えられる。防スクリーンを前面に展開しつつ全速で後退するんだ!」
突然の命令にサミュエルは驚くが、すぐに同じ命令を部下たちに指示していく。
しかし、心の中では親友を見捨てざるを得ない狀況に苛立っている。
(帝國は味方を見殺しにするつもりなのか。戦爭をやっているわけじゃないんだぞ……)
しかし、艦を危険に曬すことは王太子の安全も脅かすことになる。彼は即座に決斷した。
「ワッグテイル、急発進! ロセスベイ1に向かえ!」
既に王太子は搭載艇である長艇ロングボート、ワッグテイルセキレイに搭乗しており、DOE5に危険がある場合は即座に出することになっていた。
純白のロングボートがるように宇宙空間に飛び出していく。最大加速度六kGを生かし、一気に離れていった。
しかし、これで王太子の安全が確保されたわけではない。純白のワッグテイルが狙い撃ちされる可能は低いが、ここで防力と加速力に優れたDOE5を失えば、帝國側の包囲網を出するがなくなるのだ。
質量-熱量変換裝置MECからのエネルギー供給だけでも防スクリーンの展開と機は可能だが、防スクリーンを最大出力で展開しつつ、機するには対消滅爐の起が必須となる。その起には最短でも三分掛かる。
突部隊を回収に使える時間はその三分間しかなく、現狀ではギリギリ回収できるという狀況だった。しかし、突部隊の回収を優先し、その場に留まればルブヌイの発に巻き込まれ、大きな損傷をける可能がある。彼はDOE5の安全を優先し、突部隊を見捨てる決斷をしたが、それでも親友のことが心配でならなかった。
(間に合ってくれ。クリフ、こんなところで死ぬなよ。神よ、彼をお救いください……)
心の中ではそう祈りつつも、的確に命令を出していく。
「後退する航路は可能な限り軍港施設のにるように設定してくれ。敵がその程度で攻撃の手を緩めるとは思わないが、なくともミサイルは撃てまい……」
ステルスミサイルにも人工知能AIが搭載されており、軍港施設を回避しながら進むことは可能だ。しかし、その調整を失敗すれば、戦艦を破壊できるほどの威力により、港灣施設のみならず、軌道エレベータをも破壊し、地上にまで影響を及ぼすだろう。
さすがにそこまですれば、シャーリアの上層部も國民を考えて帝國と決別することは確実だ。それでは帝國は目的を達し得ないため、必然的に艦のAIによる砲撃が可能な主砲による攻撃に限定される。
帝國の軽巡航艦の主砲はアルビオンの同級艦より強力であるものの、駆逐艦の主砲はアルビオンのスループ艦並であり、ほとんど無視できる。更にDOE5の防スクリーンは重巡航艦の主砲にすら耐えられるため、軽巡航艦二隻からの波狀攻撃をければ別だが、一隻であれば充分に勝機はあった。
「こちらからは手を出すな。スクリーンを開いている間に食らうわけにはいかないからな……舵長コクスン! 離のタイミングで全速後退だ。最初の十秒間は手回避不要だ。しでも距離を取る! その後の回避パターンは任せる!」
更に機関制室RCRや急対策所ECRなどにも指示を出していく。
あっという間に三分が過ぎ、機関制室から対消滅爐が安定したと報告が上がってきた。
「舷門および格納庫ハッチ閉鎖! 急離を行う! 衝撃に備えろ! 発進!」
サミュエルの命令をCIC要員が復唱し、DOE5は一気に後退していった。
■■■
時は僅かに遡る。
敵艦ルブヌイに侵したクリフォードは宙兵隊員を叱咤しながら、敵艦の中を走り抜けていく。幸い、敵の反撃が散発的であったことから負傷者はおらず、移に支障がある者はいない。
「二分で舷門にたどり著けば何とかなる! 落ち著いて移するんだ!」
しかし、分散して進んでいた宙兵たちが一箇所に集まってくると、渋滯が起こり始める。
特に艦の狹い通路にハードシェルという大きな裝備でいるため、きが取れなくなる。その狀況に対処するため、クリフォードは隊を分けることにした。
「第一小隊は私に続け! 格納庫ハッチから出する! バージェス大尉、聞こえるか!」
ルブヌイのシステムへのハッキングの指揮を執るバージェスに連絡をれる。
「今の場所から最短で格納庫にいけるルートを第一小隊に転送してくれ! 途中のハッチの開放も頼む! それを終えたらDOE5に戻れ!」
バージェスの「了解しました、艦長アイ・アイ・サー!」という聲を聞くことなく、ヘッドアップディスプレイに映し出される敵艦の艦図を見つめる。
「全員、ルートは分かったな! では、落ち著いて走れ! まだ、一分半ある! 一分でハッチから飛び出し、DOE5に飛び込むぞ! 最初に飛び込んだ者には配給酒グロッグではなく、私のブランデーを一杯進呈する! 殿下からいただいた逸品だぞ!」
クリフォードが悲壯漂う宙兵たちをそう言って勵ます。
バージェスから転送されたルートが良かったのか、予定通り一分で格納庫に到著する。
開口部から見えるDOE5の格納庫は未だ開いており、二百メートルほどを一気に飛び越えれば出できる。
「全員飛ぶぞ! 行け!」
クリフォードのぶような命令に「了解、艦長アイ・サー!」と短く応えると、三十人の宙兵隊員が一斉に推進裝置を噴かした。
近くにいた駆逐艦からの攻撃を警戒したが、駆逐艦は既に安全な位置まで後退しており、対宙レーザーによる攻撃はなかった。
百メートルほど進んだところで、DOE5のハッチがゆっくりと閉まり始める。
「待ってくれ! もうすぐなんだ!」という若い宙兵隊員の悲鳴が通信機を通して聞こえてきた。
「ジェットパックを全開で噴かせ!」
ゆっくりと閉まっていくハッチに、宙兵たちが次々と飛び込んでいく。最後の一人が飛び込んだ瞬間、ハッチは完全に閉まった。まさにギリギリの狀況だった。
しかし、彼らに安堵する余裕はなかった。推進裝置を全開にしたため、速度が付きすぎ、隊員たちは格納庫の壁に次々とぶつかっていったのだ。真空であるため、音は聞こえないが、気を失った隊員たちがピンボールの玉のように跳ね返っている。
すぐに意識のある隊員たちが捕まえていく。
クリフォードも減速しきれず、壁に激突し、肩に大きな衝撃をけるが、頑丈なハードシェルのおで打撲程度で済んでいた。
「全員無事か! 一番に飛び込んだ者が確認できなかったから、ブランデーは三ダースほど屆けさせる! 全員で味わってくれ!」
その言葉に宙兵隊員から歓聲が上がった。しかし、その直後、敵艦が発したのか、大きな衝撃がDOE5を襲った。
人類最後の発明品は超知能AGIでした
「世界最初の超知能マシンが、人類最後の発明品になるだろう。ただしそのマシンは従順で、自らの制御方法を我々に教えてくれるものでなければならない」アーヴィング・J・グッド(1965年) 日本有數のとある大企業に、人工知能(AI)システムを開発する研究所があった。 ここの研究員たちには、ある重要な任務が課せられていた。 それは「人類を凌駕する汎用人工知能(AGI)を作る」こと。 進化したAIは人類にとって救世主となるのか、破壊神となるのか。 その答えは、まだ誰にもわからない。 ※本作品はアイザック・アシモフによる「ロボット工學ハンドブック」第56版『われはロボット(I, Robot )』內の、「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則「ロボット工學三原則」を引用しています。 ※『暗殺一家のギフテッド』スピンオフ作品です。単體でも読めますが、ラストが物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。 本作品のあとの世界を描いたものが本編です。ローファンタジージャンルで、SFに加え、魔法世界が出てきます。 ※この作品は、ノベプラにもほとんど同じ內容で投稿しています。
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【TOブックス様より第4巻発売中】【コミカライズ2巻9月発売】 【本編全260話――完結しました】【番外編連載】 ――これは乙女ゲームというシナリオを歪ませる物語です―― 孤児の少女アーリシアは、自分の身體を奪って“ヒロイン”に成り代わろうとする女に襲われ、その時に得た斷片的な知識から、この世界が『剣と魔法の世界』の『乙女ゲーム』の舞臺であることを知る。 得られた知識で真実を知った幼いアーリシアは、乙女ゲームを『くだらない』と切り捨て、“ヒロイン”の運命から逃れるために孤児院を逃げ出した。 自分の命を狙う悪役令嬢。現れる偽のヒロイン。アーリシアは生き抜くために得られた斷片的な知識を基に自己を鍛え上げ、盜賊ギルドや暗殺者ギルドからも恐れられる『最強の暗殺者』へと成長していく。 ※Q:チートはありますか? ※A:主人公にチートはありません。ある意味知識チートとも言えますが、一般的な戦闘能力を駆使して戦います。戦闘に手段は問いません。 ※Q:戀愛要素はありますか? ※A:多少の戀愛要素はございます。攻略対象と関わることもありますが、相手は彼らとは限りません。 ※Q:サバイバルでほのぼの要素はありますか? ※A:人跡未踏の地を開拓して生活向上のようなものではなく、生き殘りの意味でのサバイバルです。かなり殺伐としています。 ※注:主人公の倫理観はかなり薄めです。
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