《クリフエッジシリーズ第四部:「激闘! ラスール軍港」》第十四話

宇宙歴SE四五一九年十二月二十八日、標準時間〇四〇〇

クリフォードが命じた強襲揚陸艦ロセスベイ1の無人化は一時間前に終了した。彼はそれに先立ち、戦隊の將兵に向けて演説を行った。

「ロセスベイを無人化する。これはこの狀況で出を図る場合、加速能力に劣る揚陸艦に合わせるわけにはいかないためだ。これによって各艦が過狀態になることは理解している。特に各駆逐艦では定員を三十パーセント超え、大変な狀況になるだろう……運良くシャーリア法國がスヴァローグ帝國に反旗を翻してくれれば、元の狀態に戻せる。しかし、運に任せていいのだろうか……私は最悪の狀況を想定し、今回の措置を取った。各員もいかなる狀況にも対応できるよう準備を怠らないよう努めてもらいたい。以上」

彼が言う通り、DOE5を含め、どの艦も定員を三割超えた狀態で、特に下士兵からの評判は最悪だった。彼らは吊り寢臺コットすら共用しなくてはならなかったのだ。

もちろん、士室も同様に過狀態であったし、クリフォード自、ロセスベイのリックマン中佐に艦長室を譲っている。

しかし、兵たちにはシャーリア軍の反勢力が軍港を確保している狀況で、強行突破するとは思っておらず、無駄な措置だと考える者が多かった。

それでもクリフォードは中止しなかった。そして、彼の措置が正しかったことは別の形ではあったが、すぐに証明されることになる。

■■■

標準時〇二〇〇。

時は二時間前に遡る。

導師イマームであるハキーム・ウスマーンはスヴァローグ帝國の特使セルゲイ・アルダーノフ將の恫喝をけ、軍の最高責任者である軍法カザスケルアル・サダム・アッバースにラスール第二軍港の解放とアルビオン艦の拿捕を命じた。

アッバースは訓練から第二軍港に帰還する陸戦隊の連隊があることを知り、彼らに軍港で反を起こしたサイード・スライマーン佐らの排除を命じた。

「第二軍港の管制、スライマーン佐は待遇に不満を持ち、反を起こした。佐はその際、導師イマームがスヴァローグ帝國に魂を売ったと誹謗し、同調者を増やしている。そのような事実は斷じてない。直ちに反を鎮圧し、秩序を取り戻すのだ……」

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ジブリール第八連隊長アブドゥル・ラムジ大佐は最高司令である軍法からの直接命令に激し、顔を紅させる。

「必ずや軍法閣下のご期待に応えてみせます!」

彼はすぐに輸送艦の艦長に第二軍港に港するよう命じた。

ジブリール第八連隊はスライマーンが流したアルダーノフの恫喝映像を誰一人見ていなかった。

一方、艦長はスライマーンの放送を見ており、そのことを伝えるが、ラムジは聞く耳を持たなかった。

「奴らは反軍だ。自分に都合のいいことを言っているにすぎん。第一、その映像も本とは限らん。これは軍法閣下からの直々の命令なのだ。つべこべ言わずにすぐに港するのだ」

ラムジは今年四十二歳になるが、この國の出世で最も重要な法學院の卒業席次が低く、今以上の出世はめないと諦めていた。しかし、今回は軍の最高位である軍法からの直接命令であり、功させれば將級への出世もありうるとやる気になっている。

標準時間〇四三〇

ジブリール第八連隊二千名を乗せた輸送艦はラスール第二軍港にろうとしていた。

ラムジはスライマーンに対し、反軍の主張に共鳴したと伝え、スライマーンも二千名もの陸戦隊が同調したことを素直に喜び、港を許可する。

港後、ラムジは各大隊長に訓示を行った。

「スライマーンらは純粋な信徒を扇し反を起こした。奴らは自らの処遇に不満を持ち、導師らを誹謗中傷している。部下たちに強く言い含めておけ。奴らの言うことは事実無だ。耳を傾けさせるな。軍港に損害が出ても構わん。迅速な鎮圧を軍法閣下はお求めである。以上」

五人の大隊長は裝甲服にを固めた部下たちに同じことを伝えていく。報が極端に制限されており、兵たちは上の言葉を鵜呑みにする。

その頃、ラスール第二軍港には軍港保安隊を中心に五百名の武裝兵がいた。しかし、完全裝備の陸戦隊に対抗できる裝備を持っていなかった。

元々軍港は外敵に占拠された場合、抵抗することは想定していない。

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敵が星系に侵してきた場合、施設が占拠される前に資等を地上に送った後、軍港を放棄して出し、地上で敵を待ちける方針だったのだ。

そもそも軌道エレベータは構造上、小型の戦闘艦が攻撃を加えれば破壊される程度の耐久力しか持っていない。そのため、無駄な抵抗はせずに一旦放棄し、巨大インフラである宇宙港と軌道エレベータを殘そうという戦略なのだ。

ジブリール第八連隊はアルビオン戦隊がいる扇狀區域セクターとは反対から港した。軍法からアルビオン戦隊に対する明確な指示はなく、結果として無視する形となった。

また、直徑三十キロの巨大な軍港であり、二千名の兵士が戦闘を始めてもアルビオンに知るはなかった。

ラムジ率いる陸戦隊は貧弱な裝備しか持たない軍港保安隊を圧倒していく。保安隊側もバリケードを作って抵抗し、上層部は売國奴であると言って説得するが、陸戦隊は保安隊側の報は欺瞞であると最初に力インプットされており、疑問すら持たずにそれを無視し続ける。

スライマーンはこのままでは二時間以に管制室を占拠されると考え、クリフォードに連絡をれた。

「軍上層部が本腰をれて制圧に掛かってきたようだ。我々も全力で戦うが、貴らに危害が及ぶ可能がある。守ると約束しながらこのようなことを言うのは斷腸の思いだが、選択肢はここで降伏するか、外に出て戦うことしか殘されていない。我々もでき得る限りの支援は惜しまない」

悔しさに顔を歪めたスライマーンを見て、クリフォードはすぐに決斷した。

「座して敵に捕らえられる気はない。貴にこれ以上の負擔をかけるのは心苦しいが、出港時に対宙レーザーでの支援をお願いしたい」

彼は軍港防衛用の対宙レーザーで敵ステルスミサイルの迎撃を依頼した。

「了解した」とはっきりとした口調で答え、「貴らに神のご加護を」と言って通信を切った。

軍港からのミサイル迎撃だが、対宙レーザーの程は〇・五秒(十五萬キロ)と短く、軍港およびシャフトの周辺のみしか対応できない。帝國側も軍港に被害が及ぶところへミサイルを撃ち込むとは考え難く、クリフォードもそのことを理解した上で依頼していた。

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クリフォードは軍港からの出を各艦に通達すると、エドワード王太子に回線を繋いだ。

「軍港が導師イマーム派に占拠される公算が高くなりました。二時間以にこの軍港は導師側に占拠されます」

「そうか」と王太子が答える。

「我が戦隊は準備が整い次第、出港いたします。殿下には外と共にアウルに搭乗して頂き、軍港に留まっていただきたいと考えております。帝國の戦隊を排除した後、お迎えに參りますので、しばらくの間お待ちください」

彼は出すると見せかけて帝國の戦隊と戦うつもりだった。現狀では戦力はほぼ拮抗しており、勝利することも可能だと判斷した。

しかし、王太子をDOE5に乗せたままでは危険が伴う。そのため、王太子をかに軍港に殘すことにした。そのため、通常使用される長艇ロングボートのワッグテイルではなく、大型艇ランチのアウルを使った。

「私も諸君らと共にいたいのだが」と王太子が言うと、クリフォードは落ち著いた口調でそれを斷った。

「我々は殿下の護衛です。殿下を危険に曬しては本末転倒。必ず勝利してみせますが、萬が一を考えてこのような処置をとることに決めました」

王太子はなおも言い募ろうとしたが、であるテオドール・パレンバーグが先に口を開いた。

「コリングウッド艦長を信じましょう。彼なら必ず迎えに來てくれます。彼の負擔をしでも減らすことが我々にできる最大の支援ではないでしょうか」

王太子は納得し難いという表を浮かべるものの、「分かった」と答える。

「だが、クリフ。こんなところで死ぬな。次期國王として君に命じる。必ず私を迎えに來い」

クリフォードは「了解しました、殿下アイ・アイ・ハイネス」と言って敬禮し、通信を切った。

王太子はらと共にアウルふくろう型大型艇ランチに乗り込んでいった。

王太子の他にもロセスベイの乗組員と宙兵隊が軍港に殘ることになった。彼らはシャーリア法國に拘束されたとしても、帝國に引き渡される可能は低く、軍港に殘った方が安全だとクリフォードが判斷したためだ。

クリフォードは方針を固めると、すぐに艦長會議を行った。

現狀を伝え、更に自らの方針を説明していく。

「……狀況は非常に厳しい。だが、勝機はある」

クリフォードの言葉にロセスベイ1の艦長カルロス・リックマン中佐が承認するかのように大きく頷く。

「ロセスベイを失うのは斷腸の想いだが、殿下の安全には代えられぬ。だが、一緒に戦えぬのは口惜しいな」

今回、ロセスベイは囮として使うため、人工知能AIによる完全無人航行となる。そのため、彼もロセスベイの乗組員や宙兵隊員と共に軍港に殘ることになっていた。

「しかし、敵を殲滅できるのでしょうか? 戦力的には敵の方が二倍近いのでは?」

シレイピス545の艦長シャーリーン・コベット佐が疑問を口にする。

の言う通り、アルビオン側の戦力である軽巡航艦一、駆逐艦三に対し、帝國側は軽巡航艦一、駆逐艦五、スループ艦三と數では二倍を超えている。

「コベット艦長の言うことにも一理ある」と全員を見回しながら、クリフォードは話し始めた。

「帝國の戦闘艦の特徴は攻撃力重視だ。逆にDOE5は防力重視で、単純な攻撃力だけで比較すれば、一対二の戦力比になるだろう」

「それでも勝機があるとお考えですか?」とコベットが重ねて問うと、クリフォードは大きく頷く。

「確かに単純に攻撃力だけを比較すれば、勝機は見えてこないだろう。しかし、帝國艦には大きな弱點がある」

そこでクリフォードはもう一度全員の顔を見ていく。

「知っての通り、帝國艦の攻撃力を高めている最大の要因はステルスミサイルだ。しかし、ミサイルには限りがある。特に帝國の艦は二連分しか艦に保有していない。つまり、ミサイルを撃ち盡くさせれば自慢の攻撃力は一気に落ち込むのだ……」

彼は帝國の戦闘艦の弱點を述べていく。

帝國の戦思想は遠距離から高出力の主砲と大型ミサイルで先制攻撃を加えるというものだ。これはスヴァローグ帝國という國家の特徴が濃く反映されているためである。

スヴァローグ帝國はスヴァローグ、ストリボーグ、タジボーグの三つの星系からなる國家で、千年近い歴史があるが、三つの星系が絶えず覇権を爭っている。つまり、三つの星系はそれぞれ獨立した王國であり、強力な指導者が現れた時のみ統一國家として機能するのだ。

また、いずれの星系も単一の居住星しか持たず、防のための施設を集中的に配置していた。このため防施設周辺での戦闘が多く、中途半端な防力では要塞砲を防ぎえず、また機力を有効に使用できるジャンプポイントJP周辺の広大な空間での艦隊戦はなかった。これらのことから防力や機力よりも攻撃力を重視する傾向が強い。

更に長く続く戦により工業力が著しく低下しており、仕様の統一を図って凌いでいる。また、數十年ごとに統一國家となるため、裝備は共通している部分が多く、鹵獲した艦や消耗品を使用できる。そのため、非武裝の補給艦は攻撃される前に降伏することが多く、補給艦の數がアルビオンやゾンファに比べ多かった。

これらのことから、帝國艦隊は補給艦からの補給に頼る傾向が強く、艦にミサイルの保管スペースを多く取っていない。

「……敵の軽巡航艦ルブヌイのシステムに侵した際に、敵艦の報も手している。軽巡航艦および駆逐艦に搭載されているミサイル數は通常通りの二連分だ。つまり、その二回の攻撃を凌ぎきれば、軽巡航艦シポーラの主砲以外、脅威となる攻撃手段はない」

シャーク123の艦長イライザ・ラブレース佐が目を輝かせる。

「なるほど。ロセスベイを囮に使うのはその貴重な一連分を消費させるためですね」

「いや、ロセスベイを無人で出撃させる理由は別だ」

コベットが分かったというようにクリフォードに目を合わせる。

「戦隊の全ての艦が出港することに意味があるのですね」

ラブレースは僅かに眉を上げてから口を開こうとしたが、それより先にクリフォードがそれに答える。

「その通りだ。全艦が出港すればDOE5に殿下が乗っていると敵は思うだろう。當然ミサイルは駆逐艦に集中する。ロセスベイ、DOE5の後方に駆逐艦が続けば、ミサイルを撃ち落す機會が増える」

彼は敵がDOE5の護衛艦である駆逐艦を攻撃しやすいように導し、対宙レーザーを多く持つロセスベイとDOE5でステルスミサイルを迎撃しようと考えた。

「つまり、駆逐艦が囮ということですか。DOE5を守るために」とスウィフト276の艦長ヘレン・カルペッパー佐が低い聲で呟いた。

クリフォードは「そうだ」と肯定する。

「あなたはコリングウッド艦長が私たちを囮にして出しようとでもいうの!」

ラブレースが興気味に糾弾する。

それに対し、カルペッパーは揺を見せながらも「そ、そんなことは」と否定するが、それ以上の言葉は発しなかった。

「カルペッパー艦長の懸念は理解できる。しかし、この方法が最も効率的に敵の攻撃力を削ぐことができるのだ。ミサイルを撃ち盡くした帝國の駆逐艦は我が軍のスループ艦と変わらない。一テラワット級の主砲であれば、我が軍の駆逐艦なら後方から撃たれても防は可能だ。つまり、敵は軽巡航艦一隻になるのだ。その時點で戦力比は一気に逆転する」

カルペッパーは小さく首を振っているが、何も言わなかった。しかし、コベットがクリフォードに挑戦的な口調で食って掛かる。

「しかし、それは我々が生き殘ったらという前提ではないのですか? 敵のミサイルは一連で三十基です。ロセスベイとDOE5で全てを処理できるとは思えません。敵のミサイル“影チェーニ”は我が軍のスペクター級に匹敵します。駆逐艦なら至近弾でも致命的なのです」

帝國のステルスミサイル“影チェーニ”はアルビオン軍の大型ミサイル、スペクターミサイルに匹敵する。スペクターミサイルは巡航戦艦を一発で轟沈し得る能力を持ち、脆弱な防力の駆逐艦には過剰な破壊力だ。

「コベット艦長の懸念は分かる。ロセスベイとDOE5の対宙レーザーは合わせて三十六。この距離なら敵ミサイルは大して加速は必要なく、ステルスが損なわれる可能は低い。唯一の利點は発されるタイミングが読みやすいことだけだ」

ステルスミサイルは二十kGの強力な加速力とステルスが武だが、加速力が大きいほど、また加速時間が長いほど、ステルスは損なわれる。しかし、敵との距離は一秒、約三十萬キロであり、ステルスが損なわれるほどの加速は必要ない。

ラスール軍港は全長十萬キロの巨大な構築であり、クリフォードたちがいる第二軍港は地上から約四萬キロの位置にある。

つまり先端である第一軍港と帝國戦隊までの距離は約二十四萬キロとなるが、最先端の第一軍港には千を超えるレーザーがあり、レーザーの程である〇・五秒、約十五萬キロの範囲では三十基のステルスミサイルが破壊される可能は高い。

そのため、ラスール軍港の対宙レーザーのでミサイル攻撃をける可能は低く、対宙レーザーの程を出た位置が発のタイミングとなると考えていた。

ロセスベイの加速度5kGに合わせたとしても、軍港の対宙レーザーの程を抜けるまでに約九十秒、敵と最接近するには更に二十秒必要だ。

シポーラの主砲の程十秒を抜けるには更に約三百六十秒掛かる。

この時間が敵からの攻撃をける時間だが、敵がかないという前提であり、追撃してくれば、攻撃可能時間は更に延びる。

つまり、出という選択肢は分のいい賭けではないのだ。

「敵ミサイルについては、策は考えてある。敵がミサイルを撃ち盡くした時、我々が生き殘っていれば、勝利は我が方のものだ。現狀では敵がどう出てくるのか読めないが、我々が出しようとしていると敵が思いこめば、勝機は見えてくる」

クリフォードはそう説明するが、彼もすべてのミサイルを撃ち落とせるという自信があったわけではない。発のタイミングが読める最初の一連分は何とか処理できるかもしれないが、もう一連分のミサイルは敵が自由に撃てるのだ。

更にミサイルだけでなく、シポーラの主砲も脅威だ。敵にミサイルが殘った狀態で、駆逐艦が一隻でも落すれば迎撃が難しくなり、全滅することすら充分にありえた。

全員が頭の中でその景を思い描き、重苦しい空気に包まれた。

その空気を破ったのはコベットだった。彼は立ち上がり、ベテランらしくを張って宣言する。

「小もアルビオン王國の軍人です。艦長の作戦に対案を示せない以上、王太子殿下をお守りするための危険は厭いません」

更にラブレースも同じように立ち上がった。

「艦長の作戦は合理的であると考えます。ここで手を拱こまねき、殿下の柄を渡すくらいなら、自分たちの手で打開すべきだと思います」

しかし、カルペッパーはかなかった。

「カルペッパー艦長の意見は?」とクリフォードに問われ、何度か視線を彷徨わせるが、彼を救う者はなく、仕方なく立ち上がった。

「小も艦長の作戦を支持いたします」

それだけ答えると、すぐに腰を下ろした。

「では、準備が完了次第、出港する。解散」と言って立ち上がった。

クリフォードが戦闘指揮所CICに戻ると、航法長のハーバート・リーコック佐の所在が分からないと報告をける。

港後に自室に戻ったところまでは確認できているが、その後、自室どころか艦のどこにも反応がなく、他の艦にいるという報もなかった。

「探している時間がない。作戦中行方不明MIAとして扱う」

クリフォードはそれだけ言うと、リーコックのことを頭から締め出した。

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