《學生騎士と語《パンドラボックス》》第7話 自分の専用武
神咲がそう発言するとクラスから歓喜の聲が響く。
「これは驚いた」
まさかあんな事を言うとは。けど結果は見ての通り。クラスの一部を味方につける。
「神咲先生は凄いね」
隣の席の子から急に話し掛けられる。
「そうだな。會ってすぐにこれくらい味方に付けた。あの先生は將來、政治家にでもなるつもりか?」
「たしかに。會ってすぐにこれだけの歓聲を出す。普通の人ならこれは無理だ。心理學者でもない限りね」
「そうだな。おっと、自己紹介がまだだったな。俺は月影亜紀斗だ。よろしく」
「僕はレイラ・ファントム。よろしく」
レイラは手を差し出す。握手か?
亜紀斗も手を差し出し、握手をする。
「レイラか。生まれは海外か?日本語ペラペラだな」
「生まれはフランス。育ちは日本だよ。母がフランスで父が日本人」
「なるほど。だからこんなに日本語が上手いのか」
「照れるな」
「で、ファントム家はフランスでは結構な名家だけど何故此処に學したんだ?」
ファントム家の単語を聞いた途端、レイラはし苦い顔をした。どうしたんだ急に。
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「別に大した理由じゃないよ。此処の方があっちよりも設備が良かっただけだよ」
「そんなもんか」
「そんなもんだよ。じゃあ聞くけど亜紀斗は何で此処に學したの?」
此処に學した理由…か。
「理由は々あるが、一番の理由は此処に母の母校だからかな?」
「親の母校なんだ。亜紀斗のお母さんってどんな人だったの?」
「母はとにかく強かった。公式戦では一度も負け無し。多分、日本で最強の人だったと思う」
「へぇ〜じゃあ一度會って見たいな」
「會えないよ。母はもう死んだからな」
「変な事聞いちゃったね。ごめん」
「謝る必要なんてないぞ」
「でも、」
本當に謝る必要なんてないからな。
「それよりも見ろ。神咲が何かするみたいだぞ」
そう言って亜紀斗は神咲の方に指を指す。そう言われ、レイラも前を見る。
すると、神咲は亜紀斗達の目の前で何やら刀らしきを見せる。
「自己紹介も各自でやってると思うから、最初の授業を始めるね。まず君達は今、丸腰のままだから此処で攻撃されたらおしまい」
たしかに。武も持ってない以上、此処で攻撃されたらまず反撃出來ない。でも習っていない限り相當な深傷を負うことになる。
「だからまず、君達にしてしい事は一つ。自分だけの専用武を手にれる必要がある。おっと、そろそろうちのクラスの番か。よし、皆んな私の後について來て。専用武を君達にあげよう」
♪
神咲に言われたとうりに後から付いていく。
「何が始まるのかな?」
「わからん」
けど神咲は専用武をあげようと言った。それはどうゆう意味だ?
後を付いていくに何故か育館へと到著する。
「先生、此処育館ですけど…」
「そうとも。けど此処はただの育館では無い」
そう言うと、神咲はポケットの中から一つのカードを取り出す。
あのカード、赤月と同じやつだな。職員は皆持っているか?
神咲は育館の壁にカードを當てる。
「認証中…認証中…読み取り功。ただ今から訓練場へと移行します」
機械の聲がそう言うと、育館の外観がみるみる違う形へと変化する。
「まじかよ。今の技すげぇ」
「亜紀斗、想が昔の人みたいだよ。まあ無理も無いけど」
レイラも無表のままだが、心凄く驚いている。何せ建全が変わるからな。
「此処は普段は育館だけど授業の時とかに使われる、いわば訓練場見たいなかな?此処に皆んなが使う専用武が置いてあるよ。それにしても、すごいでしょ今の技は。建も変えるんだよ、カエルだけに」
「「「「………」」」」
おい、寒い上に辺り一瞬で黙ったぞ。なんだこの殺人ダジャレは?さっきまでかっこよかった人が今どん底まで落ちたぞ。
「えっ〜と。は、早く中にろうか ︎皆んなも早く専用武しいでしょ ︎」
神咲は慌ててそう言うと、訓練場の中にる。
大丈夫か、こいつ?
♪
中にると、そこには無數の武が所々に置かれている。
刀から拳銃など、バリエーションが富にある。
「これだけ有ると迷うな」
「そうだね」
「は〜い。うちのクラスが最後だから時間を気にせずに選んでね。一度決めたら変えられないからよ〜く考えてから選んでね」
なるほど、人生に一回の買いみたいなものか。そう言われると悩むな。
レイラや亜紀斗をはじめ、クラス全員が周りを見渡しながら自分の専用武を探す。
「先生、これにします」
「お、これにするのかい?」
最初に神咲に自分の専用武を見せに來たのは、蛍だった。選んだ武は意外にも太刀だった。
意外だな。てっきり刀にすると思っていたのだが、太刀にするとは。
「はい、これが一番手に馴染むので」
理由もしっかりとしており、神咲も頷く。
「OK、じゃあ練習がてら扉の向こうにある練習場で剣を振ってくると良いよ」
「はい、分かりました」
蛍は會釈すると、扉の方へ向かう。
「月野さんが一番乗りだね」
「そうだな。太刀も刃に傷の一つもない。相當手れされたものだ」
「人の事よりも自分の事どうなんだい?」
「「先生」」
神咲は蛍を見送ったと同時に亜紀斗達の方へ向かって來る。
「何にするか決めたのかい?」
「僕はまだ…」
「俺もまだです」
「あはは、そう焦らないでも良いよ。時間はまだあるからね」
笑いながらそう言う。
自分の手に馴染むで一番扱いが効くもの。そんなが都合よくある訳ないか。
すると、亜紀斗の目の前に一本の刀らしきが出てくる。
何だこの武は?
亜紀斗は思わず手をばす。
武を握った途端、とんでもない違和をじる。
何だこれは ︎
その違和はまるで獣、いや悪魔みたいなだった。
が、その違和は握った數秒後には消え、さっきのとは比べにならないくらいに手が馴染む。
違和が消えた ︎それに何だ。この手に異様なほど馴染む。本當にさっきまでの刀か ︎
「亜紀斗。もう決めたの ︎」
「え、いやこれはただ握っただけで…」
「お、亜紀斗君。もう決めたの?じゃあ練習場で剣を振って來よう ︎」
「だから、これはただ握ってるだけで…」
「僕も早く見つけないと ︎」
人の話を聞けよ ︎
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