《學生騎士と語《パンドラボックス》》第11話 の程を知れ

赤月達がき出すと同時に亜紀斗達も一緒にき出す。

「月野、レイラ。お前達は神咲先生を頼む!」

「了解です」

「亜紀斗は一人で大丈夫?」

「ああ。同じ土俵ならいけるはず!」

そう言うと亜紀斗はすぐさま赤月の方へと飛び込む。

「あれだけくらってもまだ懲りないのか!?」

「あんたは今、片腕が使えない!それだけで充分なハンデだろ!?」

赤月は舌打ちをする。

「本當に舐められたものだな!!」

赤月は大きく拳を振り上げると、一直線に亜紀斗へ振り下ろす。

見える。さっきまでの行が噓みたいに止まって見える。これもクロ助のおかげか?

今、亜紀斗の見ている世界では赤月はゆっくりと亜紀斗に向かって拳を振り下ろしている。

亜紀斗はすぐさま赤月の腕を摑み、腹に目掛けて肘打ちをかます。

「ガハッ!?」

攻撃が躱された!?それだけではなくカウンターまでれてくるとは。やはり想像以上だ!

赤月はニヤリと笑うと、負傷している腕で亜紀斗の肩を摑むと、頭突きをする。

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「グハッ!?」

ここで負傷している腕を使うか!?

『なんて野郎だ!?』

そして、クロ助までも驚く。負傷している腕を使うなんて誰も予想していなかっただろう。それと同時ににやけが止まらない。だって俺は今楽しんでる!ここまで強い奴と戦えるなんて!?

亜紀斗は頭突きされ、摑んだ腕離しかけるが、何とか踏ん張り、さっきよりも強く握り締める。

「それをされてもまだ怯まないか!」

「怯む訳ねぇだろ!!」

そのび聲と同時に赤月の腕、腹、顔に向かって毆り続ける。

は等に限界にきている。骨にヒビがり、筋に激痛が來る。が悲鳴を上げていやがる。だからこれで決著を付ける!!これ以上に無い連撃。

「食いやがれ!雷神の連撃ライジング・ラッシュ」

「いいだろう。けて立つ!」

赤月は負傷した腕を使い亜紀斗の攻撃を全てけ流す。

亜紀斗の力が盡きるのが先か、赤月の力が盡きるのが先か。どちらにせよどっちもただでは済まない。

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「ハァァァァァァァ!!」

このまま撃ちまくって攻撃は當たらない。當たる前に俺が倒れる!その前にこの一撃に全てを賭ける!

亜紀斗は拳を腰までの位置に下げ、赤月の顔を狙う。

攻撃する時はあいつが油斷した瞬間、外せば俺が終わり。當たれば俺の勝ち。焦るな見極めろ!あいつが油斷する時。

赤月の顔に汗が流れ、表が曇り始める。

疲れてきたのだろう。怪我している腕でここまで無茶したからな。

するとその時、何故か赤月の腕が落ちる。

勝機!!

亜紀斗は拳を赤月の顔に目掛けて全力で放つ。それは見事に赤月の顔に當たる。

「どうだ!?」

確実に手応えがある。それに何より赤月がピクリともかない。

が次の瞬間、亜紀斗は何故か地面に膝を付ける。

それと同時に赤月が笑う。

まさか…!!

「惜しかったな。お前が私に攻撃している間に魔力の障壁を作らせて貰った」

「戦いながらそんな事も出來るのかよ!?」

「これが経験の差だ。己が求に任せ挑んできた罪、の程を知れ」

「ま、參りました」

亜紀斗は両手を上げ、參ったのポーズを取る。

「神咲。お前の方はもう終わったのか?」

「終わってるよ」

神咲の方を見ると、二つの銃口はレイラと蛍の首に向けられていた。

噓だろ!?能力を上げてたぞ!それをまるでものともしない。本當にデタラメの強さだ。

「時間はそんなにかかっていないな」

赤月は勝負がついたことを確認すると後ろにいる生徒達にこう告げる。

「私は今負傷している。これを見てまだ勝負を挑むバカはいないか?」

生徒達は皆、返事がない。

「いないのか。では今日の授業はこれまでだ。後は神咲先生の話を聞いて今日は解散だ。それじゃあ神咲、後は頼んだぞ。私は保健室に行って來る。怪我の治療をして來る」

「はいは〜い」

神咲は適當に返事をすると、生徒達の方を見回す。

「怪我をしたのはあの子達だけか。まあ當然か。では怪我したものは保健室に。それ以外は教室に戻って良いよ。あ、帰るのも自由だからね〜」

そう言うと神咲は亜紀斗とレイラと蛍の制服を摑む。

「じゃあ保健室に案するね〜」

「僕は歩けますよ」

「私も」

レイラと蛍は重癥では無いが軽い怪我でも無い。かと言って歩けない訳では無い。

「俺も歩け…」

「君は重癥なんだから歩かなくて良いの」

『あいつの言う通りだ。骨の一つや二つ折れてるかもしらねぇだろ?』

折れては無いけど痛みはひどいな。

立つだけでも辛いものだが、一番辛いのは膝を付いてるこの狀態。ずっと膝付いてるから痛くてしょうがない。

誰でも良いからもっと別の勢になりたい。

「それじゃあ保健室に行こうか」

そう言うと、神咲は亜紀斗の襟を摑み、引きずりながら歩く。

おい、俺の扱い雑じゃね?

亜紀斗は心の中で思ってしまう。

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