《學生騎士と語《パンドラボックス》》第16話 落ちこぼれ流派

(早くて一分じゃぞ。気を引き締めろ)

「ああ」

キュウの言葉通り、気を引き締め木刀を構える。

「その構え…あの落ちこぼれ流派の構えね。そんな構えじゃすぐに死ぬわよ!」

アルカナは亜紀斗の顔に目掛け、蹴りを三発れる。その三発とも全て木刀でけ流す。

「へぇ〜やるじゃん。これはどう?」

今度は一本の足を軸にし、回し蹴りをする。が、それもけ流す。

「落ちこぼれのくせにやるじゃない」

「そこまで落ちてねえ〜よクソッタレ」

守りとけ流しは剣で習う一番初めの技。

「うちは守りが基本なんでね」

「そう。じゃあ、それが折れるまで叩き込んであげる!!」

そう言うとアルカナは距離を取る。

「來い!!神喰い」

突如、風がアルカナの方に流れ込む。

亜紀斗は急いで地面に木刀を差し込み、風に引き込まれないようにめる。が、

「クソ、引き寄せられる」

地面に差し込んでるはずの木刀が徐々にアルカナの方に移する。

が、數秒すると風が止む。その次の瞬間、亜紀斗は毆り飛ばされる。急いで立ち上がるもまた毆られる。

右へ左へと毆り飛ばされる。速すぎて目が付いていかない。

すると、あんなに激しかった攻撃が止む。

「…攻撃が來ない?」

不審に思い立ち上がると、そこにいたのはアルカナらしき人だった。

目は紅く染まり、腕から顔までなにかの紋章で埋め盡くされていた。これが噂に聞く、

「神喰いの姿…」

「実際に見るのは初めてか?」

最初の方と比べると口調もヤケに変わっている。姿も変われば口調も変わるのか。

「チッ、これはとても厄介だな」

「そうか?コッチは全然楽しめてないぞ」

「そうかよ。じゃあ…」

亜紀斗は制服のポケットに手をれる。中から出てきたのは短剣。

「こいつで楽しませてやるよ」

「面白い」

互いに嫌な笑みを浮かべながら、互いにぶ。

「「死ね!!」」

アルカナは自のスピードを加速すると、亜紀斗の背後に回り込む。

「背後がガラ空きだぞ!」

「殘念賞」

亜紀斗はを捻り、アルカナに短剣でた切り込む。切り込むと同時に亜紀斗は腹に五、六発の蹴りをれる。短剣の攻撃は避けられたが、蹴りの方は數発る。は仰け反るも、膝は付かない。

「強めに打ったはずだけどな。想像以上に強えな」

まだ戦っていたいがこれ以上はマズイな。

「なあキュウ」

(何じゃ?)

「ダメ元であいつを何処かに飛ばせる?」

亜紀斗がそう言うと、キュウは指を鳴らす。

(飛ばしたぞ)

その言葉を聞く頃にはアルカナの姿が何処にも見當たらなかった。

「仕事が早いな」

(オマケじゃが、學園まで飛ばしてやろう)

「悪いな。神喰いの相手とは一度でも良いから戦って見たかったんだよ」

(これで今度來られても大丈夫じゃな)

「ああ。能力もだいたい分かったからな」

そう言うと、攜帯のアラームが鳴る。アラームをセット止め、時間を確認する。

「そろそろ時間だな」

(そうか。試合、見とくぞ)

「見とけよー」

神喰いとのダメージも殘っているはずなのに、何故かは軽かった。キュウが治してくれたのか?後で聞いてみるか。

そう思い門を通過する。

別室に戻ると赤月から亜紀斗のいない間の狀況を聞かされる。行方不明になった年は試合は出來ないと判斷され、棄権することになった。

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