《學生騎士と語《パンドラボックス》》第26話 悲劇

「お姉ちゃん行っちゃた…」

姉の去って行く姿を見て、蛍はそう呟く。

待って。お姉ちゃんが學校に行ったて事は…あれ?

「あ、道場行かなきゃ!!」

何かを思い出したのか蛍は慌てて家を飛び出した。

月野流道場

「ハッ!!ハッ!!ハァ!!!」

道場の中で一人、赤月健(あかつきたける)は木刀を振っていた。

「ふぅ〜ただ木刀を振るって意外とキツイもんだな」

そう言いながらその場にあったタオルで顔に付いている汗を拭く。

拭き終わると同時に道場の扉が開く。

「お、やっと來たか。五分遅刻だ」

「ゴメン、健お兄ちゃん!!」

健の前に姿を見せたのは蛍だった。

「蛍…何で遅刻したんだ?」

「え〜とその〜お姉ちゃんの見送りしてたら遅れちゃた!!」

元気よく遅れた理由を言うと健は納得したような素振りしてを見せる。

「良し、遅れた分を取り戻すぞ。まずは素振り千回だ」

「え〜!!!」

「遅れた罰だ。そう思うとしは楽になるだろ?」

「それは多分別の楽だと思うよぉ〜」

「ほら早く道著に著替えて木刀の素振りをしろ」

「う〜」

蛍はそんな聲を上げながら更室に行く。

「全く、次期當主としていつになったら自覚が湧くのやら…」

「そうね、いつになったら自覚が湧くのでしょうね」

健の隣に何故か學校に行ったはずの燐が立っていた。

「え、燐さん!?何でここに!?卒業式はどうしたんですか?」

急に燐が現れた為、健は驚く。

「忘れを取りに來たのよ」

「忘れ?」

「ええ。それは…」

「刀よ」

その発言と共に健は斬られる。

「ガハッ!?」

その狀況を理解出來ず健は混する。

「燐さん…どうして…!?」

「そんな事決まってるじゃない。人を斬りたいから斬った。それだけよ」

「クッ…急にどうしたんですか!?」

斬られた傷口に左手を當て、その場にある木刀を右手に持ち、立ち上がる。

「はぁ…はぁ…ここを出てどうするつもりですか?」

「ここを出て?そうね〜まずは道場の一つでも潰そうかしら?強い奴もいそうだし斬り甲斐がある」

「そうですか。でしたら僕が貴方を止めます!!」

木刀を燐に向ける。

「できるかしら?その傷で?」

「ええ」

とは言ったものの、この傷で燐さんを相手にするのは分が悪い。燐さんの実力は當主の大輔さん並だ。

「大きい音がしたけどどうかしたの?」

健の倒れた音を聞いて蛍は更室から出て來る。

「あら大変。見られちゃうわね」

言葉は焦っていても顔は何故か笑っていた。こいつ…まさか実の妹まで斬るつもりか!?

「待て蛍。そこから出て來るな!!」

健はそうぶが、最悪な事に更室の扉は開いてしまう。

「え、何で?」

扉を開けた蛍は目の前に広がる景を見て騒然とする。

「え…燐お姉ちゃん?何で健お兄ちゃん…怪我してるの?」

蛍は聲が震えながらも燐に聞く。

「怪我してるってそんなの簡単よ。私がこの刀で健を斬ったからよ!!」

「何で斬ったの?家族じゃ無いの?」

「家族?はぁ〜!?こいつが家族な訳無いだろ!!こいつはただの門下生。こいつを家族と思ってるのはお前だけだよ蛍」

それを聞いた途端、蛍は泣き崩れる。

「噓だ…!これって夢でしょ?こんな夢早く覚めて!!」

蛍は必死になってこの狀況を否定する。

が、それに追い打ちをかけるかの様に燐は蛍の目の前に立ち、

「殘念。これは全部…現実だよ!!」

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