《學生騎士と語《パンドラボックス》》第28話 協定

「と、ここまでが月野燐が起こった事です」

「何と言うか…酷いな」

話を聞く限りでは家を出た後におかしくなった…あるいはずっと押さえ込んでいたが急にき出したか…いずれにせよ分からないことの方が多い。ん?待てよ。

「お前の姉ちゃんは最初からお前を殺すつもりでいたよな?」

「はい、そうですが。まあ私はしぶとく生きてますが」

だとしたら引っかかる…最初から殺すつもりの標的を殺さなかった。ワザとか?それともあえて殺さなかったのか?それは無いな。いずれにせよこの事件…謎が多い。

「引っかかる部分はあるが、これだけは言えるな」

「…?それは何ですか?」

「ああ、お前って昔、可かったんだな」

「は?」

それを聞いた途端、赤月と五月雨は吹き出す。

「だって昔はお姉ちゃんって言ってた奴が、急に大人振りやがって…」

「うるさいですね!!ああそうですか、どうせ私は可くないですよ!!」

あ、スネた。けど、こんな事を言っても表は死んでるな。それほど辛かったらしいな。

「全く、ほっとけねえな」

「何がですか!?」

「何がって、お前の姉さんの捜索に付き合ってやるって言ってんだよ」

「本當ですか!?」

「噓ついてねえよ。話聞いたからには協力はする。それだけだ」

(全く、素直じゃないのう〜)

うるせえよ、これでも充分素直だよ。

「分かりました。では期待しています」

「ああ、しとけよ」

「保健室に行っただけでこんな事になるとはな」

「仕方ない。けた主が悪い」

家に帰るなり、キュウはそんな事を言う。

「まあな。けなきゃいいだけの事を俺はけた。話を聞いたらなんかほっとけなくてな」

「優しいのぅ〜」

別に優しいって訳ではない。ただ甘いだけだ。

「あ、それはそうと約束してた奴は?」

「寫真じゃな。ちょいと待て、よっと」

そう言ってキュウは自分の元から寫真を取り出す。

何処にれてんだよ

「ほい、これがその寫真じゃ」

「ありがとな」

さて、これを見たらなんか分かるかな?

寫真を見た途端、亜紀斗の思考は止まる。

「どうしたんじゃ主?」

「…だろ」

「ん?どうしたんじゃ?」

「噓だろ!?」

急に大聲を出し、機を叩く。

その聲に驚き、キュウは急いで自分のを隠す。

「いきなりどうしたんじゃ?主らしく無い…」

「あ、悪い」

「いいんじゃ」

「それよりもキュウ…」

「ん?」

「この件…けて正解だった…キュウが持って來た寫真…これに寫っている人は月野燐だ」

寫真に寫っていたのは月野燐本人だった。

「何と!?それはまことか!?」

「ああ、それにもう一人」

「もう一人?」

寫真には二人の人間が寫っている。

「こいつとの接點が全く分からない人だ」

「誰じゃ?」

「俺の母さん…月影涼子(つきかげりょうこ)だ」

寫真に寫っていたもう一人の人。それは亜紀斗の母、月影涼子だった。

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