100萬！200萬！おぉっとここで２５０！！さぁさぁ皆さんよろしいですか??

バンバン！！

落札です！！

「……くだらないわね。」

人売買と言うから來てみたものの、醜い人の子しかいないじゃないの。

そう呟きながら席を立ったのは、とんがり帽子を被った若い魔。

人の子の中でもしいモノが大好きで、醜いモノは大嫌い。おまけに飽きな魔は、新しいオモチャはないかと人の子の競りを見に來た。

けれど、どれもこれも魔の目星をつくものは居ず、魔はため息を吐きながら席を立った。

はいっ、次の子は希ですよ！！

５００萬！５００萬からです！

「ん……？」

最後に１人見てやろうと魔が後ろを振り返り人の子を見ると、魔は思わず目を見開いた。

「なんてしい人の子なのかしら……？」

700萬！700萬でよろしいですか？！

「あの子に700萬なんて安すぎるわねぇ。」

買っちゃいましょうか。

ふふ、

ニヤリと魔は笑い、手を挙げた。

「１億よ。」

ザワザワ

そう言い放った瞬間、周りがざわつきはじめた。

バンバン！！

落札です！！おめでとうございます！

「これは良い買いをしたものだ…。」

買った人の子をけ取るため案人が部屋に通すと、そこには１人の男とあのしい人の子がいた。

男「さ、１億円を……」

「ふん、持っていきなさい。」

男「ありがとうございますっ！」

現金で男に手渡すと、すぐに魔は年の方へと振り返った。

「しい人の子ね。

今日から私の下僕になりなさい。」

子供「……貴方は誰…。」

「男、出ていきな。」

男「はいっ、失禮いたします…。」

男が下がると、またその赤いでニヤリと笑い、マントを広げこう言った

「私は魔。

しいものと飽きないものが大好きよ。

ふふ、よろしくね？」

子供「……えっと…。」

「……あら、この首も、手錠も足についた鎖も要らないわ。貴方には似合わないもの。」

ﾊﾟﾁﾝｯ

魔が指を鳴らすと重そうについていた子供の首も手錠も鎖も全て一瞬にして消えた。

子供「い、いいんですか……とっちゃって……」

『いいのよ、醜いものは貴方には似合わないわ。

さぁ、よろしくね人の子ちゃん。

飽きるまで楽しんであげるわ。』

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１０年後

「確かにしいものは好きだけど…、お、狼の子なんて聞いてないわよぉ……」

子供「嫌いですか？」

「好きよぉっ私のしい子だものっ」

結局飽きることなく生涯楽しく暮らしましたとさ。