晝休み、誰もが楽しみにしている時間。

カキン、カキンと金屬同士がぶつかる音がする。　晝間から刀でも振り回して、いるのだろうか？　音の発生場所は屋上の様だ。

「ケンちゃんに、食べて貰うのは私」

「イヤイヤ、けんじくんに食べさせるのは、私」

「ケン様が食べるのは、私のが相応しい」

朱音あかねと彩華さやか、凜りんが言い合っている。　箸が互いに衝突し火花を散らす。

當の賢治は、1人で3人の爭いを見ている。　そんな彼の元に、とある人が現れる。

「ごきげんよう、至誠首席様」

「あ、白加奈子びゃくえかなこさん」

金髪ロングヘアに朱い瞳、頭に付けた桜の髪飾りが特徴。　中等部の服を著ており、歳は14歳。　彼の名前は、白加奈子びゃくえかなこ。　首席の親衛隊ファンクラブに屬している。

「珍しいですね、てっきり前線で準備してると思いました」

「首席殿、既に準備が完了しました」

「分かった、明日の……から進めてくれ」

「本當にされるので？」

「ああ、勿論。春季攻襲スプリングテスタメントの始まり」

「分かりました。首席殿、ほっぺにご飯が付いています」

「とってくれるかな？」

「勿論です」

白ひゃくえというは、彼の頬に優しくキスをした。　相変わらず、賢治の顔には変化が見られない。

「ありがとう」

ヒュッと風が裂かれ、白が立っていた壁に箸が刺さる。

「「「白ひゃくえさん！」

「3人ともご機嫌ようです」

「「「じゃないわ！な、何を」」」

「ほっぺに、キスを」

更に白は賢治の後ろから抱きつき、3人に笑顔を見せる。

「「「なっつ！」」」

「別に、良いでは無いですか？首席は皆のです」

赤い瞳を笑わせながら言う。　腰の當たりに付いていた腕が、下の方に移する。

「「「フフフ、白さん甘いですね」」」

「どうかしました？」

「「「今日はお風呂で上せて、服を著せて貰ったの」」」

「首席殿！？本當ですか？」

「ウン、そうだよ」

白は、ガクッと地面に両手を投げ出す。

「まさか、そこまで進んでいた何て」

「白ちゃんも、生徒會のお風呂りたいの？」

「エエ良いのですか？」

「碓か、著しい功績を殘した生徒は使用を許可するって書いて有った」

「本當ですか？」

「本當だよ」

賢治は生徒會の要項を白びゃくえに見せる。　食いる様に、見つめた後、決心した顔に変わる。

「不肖、白ひゃくえ！頑張らせて戴きます」

「頑張ってねー。アーン」

賢治は、白の口に、朝狩った鶏の唐揚げを口の中にれる。

「ハッつ！頑張ります」

白は敬禮をすると、屋上から飛び降りた。　立っていた所は、バリ・ボッ・カチンっと音がし壊れる。

「「「ちっつ逃がしたか」」」

3人がに似合わない形で、言葉を吐く。

「3人とも食べたいのかな？」

賢治は、殘りの唐揚げを3人の口に投げれる。

サクッ、シュワシュワと音が広がる。

「「「オイシー」」」

絶品の味しさに、3人は聲を上げる。　ビースト化した鶏のは、味しい。 マシュマロの様ならかさ、サクッとした卵に。

グンマーでは、普通の鶏よりビースト化した鶏が好まれる。　卵は大きく、羽は布団に使える。　骨は大地から集めた鉄分を集めた神鋼アイアンメンタルになる。　神鋼アイアンメンタルは外裝武ペルソナ素材として、非常に役に立つ。

生部が養しているが、走したのが野生化し増えている。　都市の中にいるのは、逃げ出したである。　捕まえた人には、分解バラしたとか卵が貰える。

野生化したビースト鶏は、人すると3m程まで長する。　人した個が、NEO埼玉に出沒した時は基地の機能を全失。　國連軍と在日米軍から、多數の死傷者が出た。

後日、生部が、駆逐イェーガーし味しく頂いた。　味しさと危険さを孕んだ鶏。　それが、ビースト鶏チキン。

「「「卵焼き食べリュー？」」」

「ウン、食べる」

賢治は、3人の達の卵焼きエッグバーンストリームを喰らう。　思わずむせる。

「何んて、最低野郎だ！全達の好意をスルーしたぜ」

「流石、賢者ワイズマン！其処に痺れる憧れる」

壁を壊しながら覗いていた男達が、呟いている。　そして、予鈴が鳴り全員が教室に戻っていく。

「次は、中學生の演習だっけ？」

「「「そうです」」」

「じゃ、片付けて行こうかー」

4人は次の授業への準備を始めた。