鉄斎年は、目を覚ます。　（見慣れた保健室の天井）。　っと思い、起き上がる

「躰は！」

適合者フィッターだけ有って、何とも無い様だ。

「自分の躰の心配とは、良い分だな」

「貴は、朱音あかね副首席」

朱い髪に瞳の、朱音あかね副首席が冷たい瞳で見る。

「普通なら、バラバラにされた彼の心配をするべきでは？」

「彼は？」

「死んだよ」

「死んだ……どうして」

「適合者フィッターじゃ無いから」

朱音は、鉄斎年に生徒のデータを見せる。　は、適合者フィッターで無く普通ノーマル科の生徒だった様だ。

「彼に會うことは……」

「出來ない」

「どうして？」

「私が、燃やした。よく燃えた、適合者フィッターで無い穀潰しはよく燃える」

鉄斎年は、顔を怒らせ朱音の方を見て、口を開く。

「彼は！僕のたった一人の家族！」

「ウン、知っている？でも、死んだ人間は、直ぐに、燃やす決まり」

「良くも彼を！」

朱音に拳を振るうが、振りかざした右手がボッと燃え、床を転げ回る。

「アッチ、アチチチ」

「そんな、じで燃やすんだよ、死は……」

朱音は、詳細を話してやる　の死が燃えていき、躰を逸らし、灰に変わる所の過程を……。　最後に、骨を砕いていく所では鉄斎年は耳を塞いでいた。

「もう、やめて。聞きたくない」

「お前さんに、プレゼントだ」

朱音は、鉄斎年にダイヤのネックレスを渡す。　鉄斎年は、不思議そうな顔をする。

「あ、これ、灰から作った彼のダイヤな」

「うわっつ」

思わず、鉄斎年は仰け反る。　朱音は腰を降ろし、鉄斎と同じ位置に顔を合わせる。

「お前のせいで、彼は死んだ」

「クっつ」

「穀潰しで有っても、彼は優秀な生徒だった。失った、首席殿はお怒り」

「彼を穀潰し、何ていうな！」

抗議の聲を上げ、朱音へ唾を吐きかけるが燃えて消える。

朱音の靴が、鉄斎年の腹に突き刺さる。　鉄斎年の髪のを摑み、転がったダイヤを口の中にれ毆る。　ゴスゴス、ゲホッつベシっと音がし、反吐が出ない狀態まで折檻された。

「ウン、悪い子は折檻しないと！さて、彼は？」

「ごふくtsぶしです」

「聞こえない！」

腹に思いっきり腳を下ろす。　口の中から、ダイヤが飛び出す。

「穀潰しです」

「良くできました、最初から言わなかったので、お仕置き」

ボス、ゴハ、ゲッホっと音が響き、鉄斎年はボロ雑巾に変わる。　折檻が終わった時、服は燃やされの海に転がっていた。

「ウン、で話の続き、鉄斎君？」

躰にバケツの水を駆け、目を覚まさせる。

「ゲッホ、ゴホッツ」

「という訳で、首都圏校に、放校処分が決定。向こうの首席は、知っている」

「君の変わりの首席には、別な優秀な首席の書が付く」

「そんな、事が……」

「弱い人間は、要らない。刀を使える人間で有っても」

「覚えてろよ」

「最後にもう一度、覚えさせる。今日の夜の最終便で、君は出荷される」

ゴヒッツ、ギュ、ゲハッツ、ボハ、凄まじい折檻の音がする。　1時間後、虛ろな瞳で空を見つめうわごとを吐く鉄斎年の姿が有った。

「ウン、頑張ってね！」

朱音は、健康増進裝置ヘルスマシンに鉄斎年を放り込む。　そして、保健室から出た。

廊下の壁には、賢治首席が背を付けていた。

「お疲れ、朱音あかね副首席」

「ケンちゃん！あんなのやだよー怖かったー」

「ウンウン、朱音ちゃんは優しいもんね」

頭をでですると朱音は、嬉しそうな顔をする。

「ケンちゃん、明日のお買いに付いて、生徒會のお風呂で相談しよう」

「ウン、分かったよ。待っているよ」

朱音は、嬉しそうにホップステップし、生徒會室に消えていく。 賢治は、スマホを取り出し、何処かに連絡をれる。

唯一聞こえたのは、この會話のみ。

「あ、凜書記。GPUゲーペーウーを使い、彼の育った孤児院を宜しく」

不穏な気配を殘しながら、賢治は生徒會室へ向かう。