群馬県の西端、嬬つまごい村。　20世紀は、鉄と硫黃の街。　21世紀は、キャベツの街。　22世紀は、対ビーストの防衛都市で第三嬬つまごいと名を変えた。

山岳部には、多數の外裝武ペルソナが、備え付けられている。　防衛都市を管理しているのは、3組織。　親衛隊、群馬警備グンマー・ポリス統合部・ユニオン。

そして、浪漫ろまん部。

2組織は、長野・新潟方面のビーストの侵攻を防いでいた。　浪漫部は、この地で対ビースト用の武開発等をしている。

要塞は巨大な黒いピラミッドの周りに、街が広がっている構造である。　ビーストの戦闘時には、街自が地下に降下する。　アダムとか使徒は、殘念ながらいない。

浪漫部のコンセプトは、浪漫が有るを作る。　今日は、朱音あかね副首席が新型兵視察に來た。

「今日は、部長殿、宜しく」

「朱音あかね副首席、お待ちしていました」

朱髪に瞳のが、白を來た年と握手をする。

「それでは、早速、お見せしましょう」

倉庫が開かれる。　其処には、超大型の砲門が口を開いていた。

「口徑は100サンチ、超大型砲です」

「隨分大きいな」

年から見せられた、データを確認し言う。　口徑は100サンチ、長さは10mという砲塔。　エネルギー源は、マギウスを使った神。　黒地に金の線が、っている。

「これでも、10年前の第2代ヤマトの200サンチより、小型化しました」

「10年前は、凜書記の雷神の鎚トールハンマーで、何とか防げた」  「ハイ、此れは見本ですが、本は前線に配備しました」

「フフ、此れで、彼等に対抗出來る外裝武ペルソナが出來たね」

「小型化高能化し、1年後には1人で持たせる様にします」

データを展開し、朱音に見せる。　大きさは20サンチで威力は10分の1、小型化した兵が描かれている。

「隨分、100サンチにするのに、時間が掛かったね」

「ハイ、小型で同威力というのには時間掛かります」

「分かったわ、予算をつけるわ。より一層の努力を期待する」

「ありがとうございます」

「次は、今日の作戦に付いて」

「ハイ」

白の男は、説明を始める。　そもそも、何故に浪漫部が作戦まで練るのだろうか？

浪漫部、彼等は一何者……。　最初、第1次2次世界大戦時の武を考察する部活だった。　やがて、外裝武ペルソナに落とし込む部活に変わった。

その中で、武がどの様に使われたのか考察し始めた。　そして、武を使う用兵について、本格的に考察を始めた。

分からない所は、親衛隊や群馬警備グンマー・ポリス統合部・ユニオンに質問し理解した。　10年間の間に、彼等は戦・戦略的ストラテジ・テクニカル武裝兵屋・ウェポンズに長した。

今日の作戦骨子は、こんなじで有る。

・ビーストと南関東勢、2正面で戦い続けるのは無理。 南関東勢は、千葉の監督が辭任した為、員完了が2週間ほど遅い。 だから、能登半島のビーストを先に片付ける。

・群馬県境付近にビーストをひきつけつる。 群馬の北側(右翼)に、戦力を集中し立山を突破。

・そのまま鎌で、草を刈り取るように進軍。 ビーストを包囲殲滅、能登半島を開放。

（ここまで14日間！)

・その後、すぐに引き返して返す刀で南関東連合を始末する。

「素晴らしいな、だが南関東と戦うとは決まっていない」

「ええ、分かっております、最悪の場合に備えた計畫です」

「この作戦の名前は？」

「朱理之あかきことわりの計畫で、朱理之シュリ・フォン計畫プランでどうでしょう」

「第1次世界大戦時、獨逸の対仏計畫だね」

「良く、ご存知で」

「勿論、副首席だから。計畫に追加で、此れをれてね」

朱音は、データをし変更し、彼に見せる。　それは、あるダムを決壊させるプランで有った。

「副首席殿、やればビーストは一掃出來ますが、街に被害が……」

「構わないわ、調査隊の報告では、インフラはビーストに破壊されてるわ」

「割ける戦力は……」

「私が出る！次いでだから、立山連邦の強そうなビーストも駆除するわ」

「副首席殿の実力なら、問題ないかと」

彼は、計畫の変更を行い、全員にメッセージを飛ばす。

「狀況開始まで、1時間」

「そうですね、ようやく日本海オケアヌスを見れます」

各部隊の映像が展開される。　淺間山の山頂には、例の100サンチが置かれ、多數の人員が見える。　上空からの映像には、黒と金の線がった部隊が、並んでいるのが見える。　淺間山から四阿山あずまやさんまでおよそ3,000名。

鋭中の鋭、親衛隊が並んでいる。　4月の晴れ渡る青空の中で、親衛隊を示す桜の旗が舞っている。

今、グンマーによる、能登半島開放作戦が始まる。