《グンマー2100~群像の(マギウス)》第17話 淺間山頂にて

淺間山山頂、かつて噴火し多數の人の命を奪った山。 現在は小康狀態に有り、噴火はしていない。

たまに、冬に暖かさを求めて猿のビーストがやって來るが、撃退されている。 山頂には、100サンチ、全長100mの大型砲塔が一門、デント構える。

「さて、あともうしで時間ですね。白びゃくえ親衛隊隊長」

「朱音あかね副首席がいらっしゃるとは、思いませんでした」

「生徒會の仕事は、躰が鈍るから。視察も終わったから、手伝おうと思って」

「擔當地域は、何処にされるので?」

「先に飛んで、立山の……」

ビュウっと風が吹き聲を消し、金髪の髪がウネウネとく。 朱い瞳に映るは、長野県上田市だった場所。

長野県上田市、真田幸村で有名だった街は見る影も無い。 上田城は、芋蟲型のビーストが巣を作り、街の中には貓型のビーストが居座る。 河川敷では、鮎あゆ型のビーストが餌を奪い合っている。 何れも3m程の大きさで、兇暴な格をしている。

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「で、此れを全部吹き飛ばすの?」

「ハイ、1年間で長野・千曲・上田の地下に、200萬トンの弾を置きました」

「良く、揃ったわね」

「方々を探索し、放棄された各基地から回収しました。後は、自主制作です」

「吹き飛ばす必要は有るの?」

「ハイ、戦闘に協力するのが、野球部とサッカー部、テニス部で、グラウンドにします」

背後には、野球の金屬バッド、サッカーボール、ラケットを持った男達が立つ。

程ね、整地とビースト討伐を兼ねるのね」

「ハイ、彼等には、南部からってくるビーストに対応して貰います」

「最も、大変なのは松本を通過する時かな?」

朱音は、映像を展開しながら聞く。 其処には、多數の貓型のビーストが、彷徨いている姿が見える。

「その為の、之ですよ」

超大型の砲を叩く。

「だが、著弾地點を間違えれば、背後にはダムがあるわ」

「安心して下さい、先週から山岳部を槍ヶ岳に降下させました」

「手回しが、良いね」

「5年を掛けましたから、全てはこの日の為です」

「そうだ!能登半島を開放すれば、魚が手にるわ」

全ては、日本海に進出する為。

5年間、彼彼等は能登半島を攻略する為に、時間を使った。 國際連合の目を逃れ、粛々と計畫を実行していた。

5年前でも彼等の戦力なら、出來ない訳では無かった。 ただ、復興に必要な資源が足りていなかった。 折角開放しても、首都圏に援助を願ったら國連がってくる。

この世界の國連は、糞で屑の無能な組織。 OTONA達の汚い外の道に、使われるのは分かっていた。 その為、自分達の力で速やかに復興する為、資源を貯め始めた。

で、良くも悪くも質素倹約を旨として組織運営が出來た。 マスコミや組織からは、運営が下手で赤字を出している思われた。

よく、新聞でグンマー首席の責任能力が、疑問視されていた。 耐え続けて5年、ようやく全てをひっくり返す作戦が発する。

「全員、5分前だ!風に備えてね!」

指示が行き渡り、全員が風に備え山の裾に隠れる。 そして、その時が來る。

「発まで、5・4・3・2・1・0」

ドッドドドンっと突き上げる振に音、凄まじい炎が上がる。 大地が、空に浮いた。 何を言っているのか分からないだろうが、大地が100m程舞った。

ビーストの寢座ねぐらの上田城や駅、その他諸々。 その全てが、宙を舞い、周囲に石の雨を降らす。

ビースト達は宙に浮き、同時に炎の中に消えていく。 大地が陥沒し大きなクレータを生む。

「よっしゃ!第1段階は功!」

びゃくえはガッツポーズを取る。

「さて、白びゃくえ親衛隊隊長、任せましたよ」

「任されました、お気を付けて」

朱音は、立山の方を見ながら眼帯を外す。 足元から炎が発生し、某鉄腕な原子アトムロボットの様に飛び立つ。

「全員、打ち合わせ通りに行し、速やかに立山を占領せよ!」

びゃくえは、右手を前に出し、高らかに指示を出す。 砲門がを収束させ、松本の方へ飛んでいく。 隊員達は、己の武や外裝武ペルソナを持ち、山から下り走り始める。

2100年4月17日10時00分。 グンマー校による能登半島開放作戦が発

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