《俺と彼と小宇宙とが織りす宇宙人とのラブコメ》拝啓、過去の私へ

拝啓、過去の私へ。

貴方は多分キャピタルデストロイヤーの心臓として閉じ込められていますね?

もうこのまま一生を終えてしまうのではないかと、そうならいっその事死んでしまおうと、そう思ってますね?

心配しないで、大丈夫、ヒーローが助けてくれます。

その人は最初、キャピタルデストロイヤーの心臓を壊しに來ます。

だけど、それが私だと知ると、優しく手を差しべてくれます。

その人はとてものんびりとした喋り方で、

背が高くて、狐のお面を被った、ちょっと変わった人です。

私は助け出されるとその人の前でみっともなく泣いてしまいます。

だけどその人は優しく笑うと、

『気にしない、気にしない、これから笑えば良いさぁ』

って言ってくれるの!

私は一目惚れをしました。

あぁ、その人の名前を書いてませんでしたね。

その人はスガハラツキト、っていう名前なの。

月兎君は創造神だから破壊神と番にならないといけないんだけど、私には月兎君しか見えてなかったの。

だから勢いで告白しちゃった。

そしたら月兎君は困った顔して、それでも

OKしてくれたの。

でも、破壊神の所に戻ったら月兎君怒られちゃった。

んで、その後に私を酷い目に合わせた豚野郎をやっつけてくれたの!

月兎君ったら凄いんだから!

かすり傷1つで豚野郎をボッコボコにしたの!

それから地下に捕らえられていた皆で豚野郎をボッコボコにしようって言ったら、月兎君に『偉いぞ』って頭をなでなでしてもらったの!

すごく気持ちよかった。

その後に月兎君のおうちに行ったんだ。

月兎君には2人の妹が居て、麗兎ちゃんと玲浮兎ちゃんって言うの。

2人はお兄ちゃんがとっても好きで、

お兄ちゃんの為ならなんだってするような子なんだ。

そんなの、月兎君には相応しくないよね?

だから殺そうと思ったんだけど、

月兎君は2人のことを大好きだから、

月兎君を悲しませないために止めといたの。

「おーい、エマーどこー?」

あら、月兎君が呼んでるわ。

「ここよー」

「あぁ、こんなとこにいたのか、ほら、行くよ」

「分かったー」

────拝啓、過去の私へ。

私は今、とても幸せです。

私はソレを描き終わりそっと棚にしまう。

「何してたんだ?」

「んふふ、ヒミツ〜♪」

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