《【お試し版】ウルフマンの刀使い〜オレ流サムライ道〜》一章06
どこかで自分は十分強くなった気がしてた。だけどこのエリアに一歩足を踏みれてからすぐにそれが間違いだと知る。
ズシン、ズシン……
大地を揺らすほどの振音は明らかにこちらに向かっておりま、それを現実として認識するのに數秒を要した。
「……うっそだろ、オイ」
ウサギの住まう草原からエリア移を行うと、目の前に広がっていたの水気を帯びた泥の匂いと、腰の高さまでびる草だった。
足元はぬかるみ、注視しなければって転んでしまうほど安定がない。
ここのMobはウサギではないみたいだな。
を隠すのには十分すぎる高さの草だが、逆にその長さが視界を遮ってしまうのですぐに違うとわかった。
このエリアはただぬかるんでいるだけではないようだ。大きめな水たまりがいくつもあり、そのせいか度も高くじられた。
注意深く當たりを見渡し、歩みを進める。
そこで、ドシンと地面を揺らすほどのなにかが空から降ってきたような音を聞いた。
Advertisement
それはともすれば近距離で花火をするようなインパクトを誇り。
だが確実にこちらへ近づいてきていた。距離を取るべくをかがめて、走り出すも、泥濘に足を取られてうまく走り出せない。
そこでオレの真上。太とオレの間に何かが割り込み、影を落とす。
ここに居たらヤバイ。そう直すると同時に、四足歩行で駆け出していた。
元いた場所にデカすぎる何かが降り立った。直後その場所を押しつぶすようにして君臨したモノは、泥水をオレに向けて弾け飛ばしてきた。
きったねーな。
ゲコゲコと腹の奧に響くような鳴き聲にゾッとする。
振り向いて確認するまでもないだろう。それはカエルだった。
それがオレに熱烈アピールを送ってくるMobの正だ。
だが自分の真上に飛ぶほどの跳躍力と、影を落とすほどのサイズはどういうことだ?
一言でいい表せばデカイで済むが、本當にそれだけか?
オレの正面に影が落ちる。真上から聞こえるグジュグジュとした粘り気のある水音に、背筋がぞわぞわと震え上がる。
ヒ゛タ゛ン゛ッ゛!
真上からの強襲に咄嗟に真橫にわし、回転しながらけをとった。
さっきまでいた場所にはぶっとい舌が突き刺さっており、それを巻き尺のように巻き取ると何事もなかったかのようにオレに視線を向けた。
–––ゲロゲロ、ゲロゲロ。
目が合い、ヤツの名前とLVが浮き上がる。
【グリーンフロッグ  LV3】
舌打ちをしながら刀を支えに立ち上がる。わかっていたことだが、こいつを倒さないとオレは先に進めない。そういう事か。
ウサギの次がこれとか、企畫したやつもGOサイン出したやつも格悪すぎだろ。
完全にプレイヤーの心を折りに來てる。
そういう難易度だ。
「だがなぁ、こんなところで立ち止まっていられねぇんだッ!」
闇影に長した姿を見せるためにも、こんなところで立ち止まっちゃいられない。あいつがいなくたって一人でできるって事を証明して見せる。
デカさにビビっていたが、きはホーンラビットには劣る。
ウルフの持ち味を活かせば行けるか?
再度真上から突き刺さる舌の攻撃をを無理やりひねって回避。
あっぶね、紙一重だった。
このエリアは頭で考えてからき出すまで一瞬間がる。だから直でく前にき出さなければ避け損ねる。
そうすると今度こそ死だ。
考える前にけ。ここはそうしなければ無駄死にを繰り返す場所だと悟った。
なんとかしてぬかるみのない場所に行かなければ……
それだけを考えて距離をとった。
ドシン、ドシンと一定の距離を保って速度を上げる。あまり距離を取るすぎるとジャンピングからのボディプレスが來るので、離れ過ぎないのがコツだ。
足元のがぬかるみからしっかりとした土のに切り替わった。
仕掛けるならここだ。
オレの攻撃は速さを生かした攻撃だ。
その速さを出すためには足元がおぼつかないんじゃお話にならない。
周囲を見渡し、移場所を確保してから仕掛ける。
負けても次があるとは考えない。
その考えが自分を弱くすると思い込んで仕掛けた。
鞘ごと刀を投擲する。
しかしグリーンフロッグはそのボヨボヨとした腹でけ止めると、そのまんま同じ速度で弾き返してきた。
「くそ、理無効かよ!」
舌打ちし、鞘の腹を蹴り上げて勢いを殺し、そのまま抜刀を発する。
「ええい、ままよ!」
バックアタックが無い分威力は落ちるが、オレの全力をけ取れ!
飛び上がって刀をキャッチし、上段の構えで力を溜める。
「技–––雷閃!」
咄嗟に思いついた言葉を口に出し、勢いのまま刀を振り抜く。
想像力を力に……現化された力は風のヤイバを象ってグリーンフロッグに突き刺さった。がデカすぎるのか貫通はしない。ダメージを與えている様子は見た目からはじ取れなかったが、敵対する事で初めて見えるHPゲージは確かに減していた。
–––ゲローー!?!
「よし、出た。でもなんでだ?  バックアタックは取れてないと思ったが。まぁいいか、追撃だ」
刀で鞘をキャッチ、そのまま納刀して距離を取る。デカイからって近接で相手取るのは無理だ。なにせ相手の攻撃手段がまだ出揃っていない。
LVも一つ上だ。慎重に慎重を重ねてお釣りがくるくらいだ。
刀でキャッチボールしながら一進一退の攻防が続く。
そしてHPゲージがオレンジにった頃からグリーンフロッグの攻撃方法は舌主のものになった。
飛び跳ねる事をしなくなったのは力を溫存してか?
ほんの一瞬考え事をしていた隙を突いてグリーンフロッグから吐き出されたドロネバのがオレの足に命中した。
(うえっ、きったねぇ!  こいつツバ吐きやがった。しネチャネチャしてるしちょっと臭い。だがそれだけだ)
気分は酷く悪いが、まだ戦闘は継続できる、そう思ってき始め、急ブレーキをかけた時、グリーンフロッグの嫌がらせが効果を発揮した。
オレは右足を軸にしてよく移をする。
だからブレーキももちろん右で、しかしオレの足は地面を氷の上をるように走ってしまう。
「くそ、あいつの狙いはこれか!」
刀を大地に突き立てて、急停止。からの遠心力を利用しての猛ダッシュ。
走り出すことができなくなったが、逆にこれを利用してやればいい。
即座に判斷し、都合六度目の雷閃を自分の毎かました。
「技–––雷突、と言ったところかな?」
これは自分にもダメージがくる自技だった。だが勢いは止まり、グリーンフロッグのびきった腹に弾かれるようにして距離を取った。
「お、便利」
右足を軸にしてり、刀で急ブレーキだ。不便だと思っていたが、これ結構便利だな。
しかしさっきの攻撃で仕留め損ねたグリーンフロッグのHPはレッドゲージ。明らかに目を赤くしてお怒りモードになっていた。
そしてグリーンフロッグの猛攻が始まった!
婚約破棄された崖っぷち令嬢は、帝國の皇弟殿下と結ばれる【書籍化&コミカライズ】
【第3部連載開始】 ★オーバーラップノベルズf様から、第2巻8月25日発売予定です★ ★コミカライズ企畫進行中★ ミネルバ・バートネット公爵令嬢は、異世界人セリカを虐め抜いたという罪で、アシュラン王國の王太子フィルバートから婚約破棄された。 愛してくれる両親と3人の兄たちの盡力で、なんとか次の婚約者を探そうとするが、近寄ってくるのは一見まともでも內面がろくでもない男達ばかり。 いっそ修道院に入ろうかと思った矢先、冷酷と噂される宗主國グレイリングの皇弟ルーファスに出會い、ミネルバの人生は一変する。 ルーファスの誠実な愛情に包まれ、アシュラン王國を揺るがす陰謀に立ち向かう中、ミネルバにも特殊能力があることが判明し……。 人間不信気味の誇り高い公爵令嬢が、新たな幸せを摑むお話です。 (カクヨム様にも投稿しています)
8 185クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった
世間一般ではオタクといわれる七宮時雨はクラス転移に合い喜んでいたが、神のミスでクラス全員死んで転生する事になり、転生先であるレビュート家と言われる最強の家族の次男として生まれる。神童続出といわれる世代にクラス全員転生しあるところでは、神童と友達になったり、またあるところでは神童をボコったり、気づかぬ內にハーレム狀態になったりしながら成長する話です。クラスメイトと出會う事もある 処女作なんでおかしなところがあるかもしれませんが、ご指摘してくださって構いません。學生なんで、更新は不安定になると思います
8 115怪奇探偵社
初めて小説書いてみました…!しぃです!連載続けられるように頑張ります!怖いの苦手な作者が書いているので、怖さはあまりないです! 2話まででも見て行って! この作品、主人公は戀愛無いです!ただ、その他のキャラにそういう表現が出るかもしれないです。 ーいわゆる取り憑かれ體質の主人公、柏木 蓮(かしわぎ れん)は、大學卒業後も面接で落ちまくっていた。 理由は會社や面接官に取り憑いてる悪霊怨霊達に取り憑かれまくり、生気を吸われて毎回倒れるから。 見える憑かれると言っても誰にも信じて貰えず、親には絶縁される始末。金も底を盡き、今日からはホームレス達に仲間に入れて貰えるよう頼むしか… フラフラと彷徨い、遂に柏木は倒れてしまってーー
8 187學校一のオタクは死神でした。
あなたは、"神"を信じますか? いたら良いかもしれないと思う人はいるかもしれないが、今時は信じている人はそうそういないだろう。 だが、この物語は"死神"の物語。 物語は、高校2年の始業式から始まり、そして、その日に普通の高校生活は終わりを告げた… 「どうしてこうなった…。」 ある少女に正體がバレてしまった…。 「な、なんなのよ‼︎あんた!何者よ‼︎」 そして、始まった獣神たちの暴走… 死神と少女の運命はいかに… 「頼むから、頼むから俺にラノベを読ませろ‼︎‼︎」 それでは、ごゆっくりお楽しみください。
8 176Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~
辺境の騎士爵長男として生まれたアルスは5歳になったときに頭痛と共に前世の記憶を思い出す。自分が日本人である桜木優斗(47)であることを。ただ、自分がどうして転生したのかまでは思い出せないのだが、前世は獨身貴族だったこともあり未練は、まったく無かった! そんな彼は自分の領地を豊かにするために、前世の知識を使い領地を富ませていくのだが、その手法が畫期的すぎるあまり天才扱いされ王族から目を付けられてしまうのだった。
8 162あの日の約束を
人はとても不安定で不確かな存在だ。同じ『人』でありながら1人1人に個性があり価値観の相違があり別々の感性を持ち合わせている。 十人十色。この言葉は誰もが知っている言葉だろう。同じ人間でも好きなこと、考えていること、やりたい事は皆別々だ。 あるところに1人の青年がいた。彼は幾度となく失敗を繰り返していた。どれだけ努力しても変わらない自身に苛立ち、焦り、絶望し、後悔した。 しかしその度に支えてくれる人たちがいた。辛い時に側にいてくれる家族、何も聞かずいつものように明るい話題を振ってくれる親友、不慣れな自分をフォローしてくれる仲間。そんな優しい周りの人たちに言葉では表せない感謝を感じていた。 これは1つの願い……1つの願望だ。自身のため、周りの人たちの支えを忘れないために彼は心の中の想いを一冊のノートに書き並べる。いつかその想いを言葉にだすことを思い描いて。自分自身へ、そして自分を助けてくれた人たちへの約束を。 しかしある日、彼は願いを果たす前にこの世を去ってしまうのだった。 これはそんな青年の葉わなかった願いをある少女が受け継ぎ、果たすために日々を奔走する物語である。 堅苦しい概要はここまで! 最初の注意事項でも觸れていますがこの作品が自分が初めて書く小説1號です。 まだまだ失敗や思い通りにいかないことも多いので今後投稿済みのエピソードに修正や作り直しをすることがあるかもしれません。 內容こそ大きな変更はしないものの言葉遣いや文章そのものなど、表現の仕方が大きく変化する可能性があります。 それでもいいよ! という方は是非ゆっくり見ていってください(。・ω・。) ちなみに自分はコメントを見るのが好きなのでどんどん書いちゃってくれて構いません。 厳しい意見を書くも良し、コメ投稿者同士で會話をするのも構いません( ´∀`) 他の人同士の會話を見るのも楽しみの1つなのでどんどんどうぞです ( ・∇・)
8 166