《終末語》第14話「ホームセンター探索(春人ルート)」

・ホームセンターのり口でひさぎと別れた春人はホームセンターの二階にあるスポーツ用品のコーナーにいた。沢山のバットやスポーツ用品、ジョギング用のスーツなど様々なものが販売してあった。春人はまっすぐバットが置いてあるコーナーに行くと銀の鉄バットを手に取った。手に持って數回振った後、背中に背負い、一階に戻ろうとしていた。

「…新しいバットがあって良かった。なかったら素手で戦わなきゃいけないからなぁ…でも、このホームセンター中も外も酷い有様だな。」

そう言って周りを見ている春人の足元には、死が転がっていた。春人が一階に戻ろうとしていた時にまだいているゾンビがいたために春人が頭を潰していたからだ。新しく手にれた鉄バットは早くもでドロドロになっていた。

「…ひさぎの方は大丈夫かな?俺の方でこんなにいたんだからひさぎの方にもいるだろうし…早く戻ってやるか。」

だが、春人の考えは次の瞬間に破綻することになる。春人が一階への階段を下りようとした次の瞬間、凄まじい轟音と共に真ん中の天井が落ちてきたのだ。

「はぁ!?」

何の前れもなく、天井が落ちてきたので唖然としていたが、落ちてきた瓦礫の中にいるものを見てすぐにバットを構えた。

「…なんだ、アレ?」

落ちてきたのはピンク塊だった。だが春人の目の前で塊はもぞもぞと形を変えていった。落ちてきてから約1分で塊は細く長い腕を6本生やし、醜く歪んだ顔を生やした醜い塊の怪になっていた。怪はしばらく周りを見渡して春人を見つけると凄まじい速さで腕を振るってきた。春人は迫り來る腕の攻撃をかわすと手に持っているバットをかわした怪の腕に叩きつけた。バットでの攻撃がよほど効いたのか、怪は耳をつんざくような悲鳴ともび聲とも言えない聲をあげて暴れ始めた。

(打撃は効いてるな…痛がってるみたいだけど、実際どれくらい効いてるんだ?というかあんな塊を見たことないし…)

考えをめぐらせている間に怪は痛みに顔を歪ませて再び春人をの方を向いていた。

(…考えてる暇はなさそうだ)

春人は再びバットを構えた。

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