《VRゲームでもはかしたくない。》第6章35幕 銅像<statue>
「行きそうな場所に心當たりあらんの?」
もこちねるが私とステイシーに聞いてきます。
「正直わからない」
「僕もー」
「そうか。一から探さんといけんね。一度チェリー達のホームへもどろか」
「わかった」
私はそう返事をして≪ワープ・ゲート≫を出しました。
「つまり、ファンダンを見つけてしばき倒せばいいんだね?」
セカンドホームにいたエルマとサツキ、マオに事を話すと、エルマが拳を手のひらに打ち付けながらそう言います。
「概ねそんなじやな。というわけで編したいんやけどええか?」
「わかった」
もこちねるにそう答えると、一枚の板をどこからか取り出し、そこに書いていきます。
「戦力的にはこうするべきやと思うんやけど」
もこちねるが書いた編は、第一部隊をもこちねる、私、エルマの三人で構し、第二部隊をサツキ、マオ、リーリ、ステイシーで構するというものでした。
「戦力的には問題ないな、しかしこれだと≪隠蔽≫に差が出て、諜報には向かないんじゃないだろうか」
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サツキがそう言うと、もこちねるが答えます。
「諜報はうちらでやんで。戦闘になった時援護頼むわ」
「そう言うことなら引きけよう。この編で異論はなくなった」
サツキがそう言ったことでこの編に決まり、パーティーを組みなおします。
「ほな、これ渡しとくな」
そう言ってもこちねるが一本の苦無を渡してきます。
「これは?」
「一対一対応のパーティー単位で≪テレポート≫できる座標認識アイテムや。お互いにパーティーリーダーが裝備していればすぐに転移できるで。一度限りやけど」
俗に言う、≪シフト≫アイテムですね。私も一つ持っています。裝備數上限の関係であまり使いませんが。近接戦闘を主にするプレイヤーには便利な代ですよ。投げたらそこに移できますので。欠點はもこちねるが言った通り、一度限りというところですね。その都度裝備しなおさないといけません。
「わかった。預かっておく。とはいってもこちらに呼び寄せることはないだろうがね」
そう言ってサツキは左手で握る魔銃をインベントリにしまい、そこに苦無を刺しました。
「というわけで行ってくるで。出來れば詳しい報屋にも聞いておいてくれると助かるわ」
「あぁ。もこちねるも十分詳しいと思うが、底に関しては當てがあるから聞いて回ることにするよ」
「たのむでー。ほな行ってきます」
もこちねるがそう言ってリビングを出たので、私とエルマも続いていきます。
「まずどこいくの?」
エルマがもこちねるに聞くと、もこちねるはし考え答えました。
「行きにくいだろうが、『ヴァンヘイデン』に行くで。そこでプレイヤーに聞きたいんや。と言いたいところなんやけど、変態諜報星人から聞いた報だと結構前に『虎の子』を抜けてるんやろ? いっても仕方ないんよ。チェリー、エルマ。あんたらフレンドしてへんのか?」
「してたけど、いつの間にか削除されてた」
「あっ。あたしもだ」
「完全にゼロからのスタートやな。しゃーない。足を使うで」
私達はギルド『仁義』についてまず調べることにしました。
「多國籍やからな。正直だれがっとるかもわからん。出來れば部にいるプレイヤーと遭遇したいところやねー」
そう言いながらもこちねるはフレンド欄をくるくると捲り始めます。
しばらく待っていると、もこちねるが「いくで」と言ったのでついて行きます。
「見つかったの?」
「手掛かりにはなるかもしれんなって。簡単にいうと元多國籍ギルド『鏡の國』の構員や」
「聞いたことがないギルドかも」
私がそう言うと、もこちねるが「あたりまえや」と言いました。
「多國籍ギルドやけど、みんな実際には所屬してへん。どこかしらのギルドに所屬して、それでいて『鏡の國』にも所屬しているみたいなじやな。表ではソロギルドっていうことや。だからこそ、一人くらい『仁義』にも所屬しているプレイヤーがいてもおかしくないやろ?」
そう言ってもこちねるは目的地を設定します。
「『アイセルティア』?」
「せや。ここの【彫刻師】が確か『鏡の國』に所屬していたはずやで」
「あっ」
「ん? どうしたんや?」
「昔その【彫刻師】さんに銅像を作ってもらった事が」
「せやったか。なら話は早いな」
そう言ってこちらを見てきましたので、≪ワープ・ゲート≫を発します。
「やっぱ煙いなー」
そう言ってマスクを取り出し、裝備するもこちねると、私を見て、エルマもマスクを裝備しました。
「どこか覚えとるか?」
「あっちだね」
そう言って【彫刻師】のお店へと案します。
「……いらっしゃい」
「お久しぶりです」
「の嬢ちゃんじゃねか。そっちの二人も銅像か? あぁ。エロいな。和風人とロリか」
「は?」
「え?」
もこちねるとエルマが威圧的な返事をしますがどこ吹く風といった様子でした。
「ちゃうねん。聞きたいことがあってきたんや」
「なんだ?」
「所屬ギルドを教えほしいんや」
「いいだろう。代わりに條件がある」
「なんや?」
「お前ら二人の銅像を作らせろ」
そうだった。この人こういう人だった。
「ええで」
即答したもこちねるにし驚きつつ、エルマを見ます。
エルマもしワクワクした表で見ています。
「渉立だ。俺の癖にどんぴしゃな像にしてやる」
そう言って早速取り掛かり始めました。
その作業を眺めていると、金屬を粘度のようにこねくり回し、造形していきます。
「【元祖造型師】を取得してな。結構早くなったんだ」
そう説明してくれます。
「そう言えばの嬢ちゃんの店の紹介で結構來てな。小型を作って下ろそうかと思っている」
あっ。それはいいかもしれません。
「ちょっと詳しく話しませんか?」
「あぁ。いいだろう」
めずらしく、商売の話をして満足した私は、一枚の紙に報を書き出します。
そしてそれを渡します。
「了解だ。後日NPCを雇用して運ばせる」
「お願いします」
そう返事をすると私は取り分などの報を記載した契約書のようなものを渡しました。
「完だ。うん。この辺がエロいな」
そう言ってエルマの銅像のの辺りをまさぐります。
「そのり方は辭めてほしい」
「俺の作品だ。好きにさせてもらうぞ」
そういいながら今度はもこちねるの銅像の辺りをでまわします。
「ふぅ。満足だ。んで何が聞きたい?」
「さっきも言うたけど、所屬ギルドや」
「あぁ。そうだったな。俺は『紳士會』と名は殘らんが『鏡の國』に所屬している」
知っているとでも言わんばかりにもこちねるが指を鳴らします。
to be continued...
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