《地獄屋語》第20話
「恵〜」
田沼エリカはクラスの盛岡恵と仲が良い
「エリカさん!」
2人で並んで歩いているとフードを被った人が現れる
「ロズさん!?」
「あんた…」
田沼エリカはロズの正を知っている
といっても制服を著ているしよく見ればわかるのだが、盛岡恵は気づかない
「田沼エリカ」
「な、何?」
「任務完了だ。地獄毎度ありがとうございました」
ロズが頭を下げる
「え?…もう捕まえたの?」
「いいや、地獄を見せただけだ。厄介な人と関わっていると思ったが」
ミキト當主のことだ
「関係なかったようだからすぐ終わった」
ミキト當主は何も関係していなかった
ならばなぜあの場にいたのかそれは誰も知らない
「もう、終わったの?」
「ああ、だから今日の夜かそこらにあんたの父親も帰ってくるだろう」
瞬間エリカの顔が和らいだ
「ああ!あ、ありがとう!本當にありがとう」
「地獄…響は悪いけどさ、容さえ知らなければいいもんだよ?」
不敵に笑った…
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