《地獄屋語》第23話 尚人side

尚人side

気のせいだろうか…

最近やたら視線をじる

なんか…ちょっと違和がある

やっぱりあの時からだ…

この前知らない子に告られてやたらしつこくて困ってた時、山野が助けてくれた

あの日を境にやたらじる誰かの視線

うう…寒気がする

でもいいこともある

山野が最近よく喋る

この前なんと山野の方から挨拶をしてきた

「おはよ…邪魔」

なんか…うん、後半は聞かなかったことにして

それにほんのしずつ笑うことが増えた

半分は…4分の3くらいは…バカにされてる気もするけど

俺は山野と一緒にいることが増えた

まさかそんな事がきっかけで『地獄』に巻き込まれるなんて、

知る由もなかった…

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