《Duty》chapter 9 調査 -6

6 7月6日 レイ②

夏の木れ日の下で太は靜かな晝寢の真っ只中であった。

涼しい微風が太のでていく。

そうしているとき、太は自らの隣に何者かの気配をじた。

そして、

「神谷太」

その何者かに聲を掛けられた。

「……え?」

ぐっとに力を込め、起き上がろうとするが、が主の命令を拒否するかのようにかない。

それどころか、その人の姿を確認するため目を開けようとしても、どういうわけか開かないのだ。

「なんだ……くそ!」

「審判は止められない。これからも斷罪されるべき人間は増え続ける」

「おい! 誰だ、お前! くそ!」

「これは私のみだ。秩序守れぬものには死を」

「畜生! どうなってんだ!」

「復讐……復讐だ……」

「復讐だと? 何の……っ?」

「10年前の復讐だ。同じことを繰り返す人間には死を……」

「だ、誰だ……てめえっ!」

「私は……レイ」

「れい……だと?」

「さあ、思い出せ」

* * * * *

太は真夜中に目が覚めた。

何だろう、前にもこんなことがあった気がする。

そして今まで何か夢を見ていたような気がするが……。

太は何かを思い出すように深く目を瞑ったが、何を思い浮かべることも出來ずに再び眠りの底へと侵されていった。

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