「負ける気がさらさらない？ 」

「全くないね。 確かに能力を見極めたことは褒めてやるよ。 俺の能力はStrengthen(強化)の一部を何倍も強化する能力だ」

「しかし、それが出來るのは一部に過ぎないね。能力ってもんは絶対に欠點があるお前は全強化できたらもしかしたら最強だったかもな」

「うるせぇー自覚済みだ。」

宮崎がまた軽くその場でジャンプする。

くる！

俺は拳に火をありったけ纏わせる。

宮崎は俺の目の前に現れ俺の顔を毆りつける。

「そんな同じ手に何度もかかるほど俺もバカじゃねぇーぞ」

俺も宮崎に顔に拳を食らわせる。

「そんなこと言って食らってんじゃねぇかよ」

「お互い様だな」

宮崎の拳を食らった俺は足を踏ん張りなんとか後ろに転がることだけは避けることができた。

クソ！ パンチが重すぎる。 俺のパンチは...

あんまり聞いてないみたいだな。

「お前は何のために戦う？」

唐突な宮崎からの質問に俺はし戸いを見せる。

「何もないわけじゃないだろ？」

「お前は四ノ宮を殺した。 俺の大切な人をだ。 だから俺はお前を倒すため戦う」

「そうか。 しかしこれはデスゲームだ。俺は自分のを守るために殺したに過ぎない」

「そんなこと許されるわけないだろ」

俺は宮崎走り出して近づくと蹴りやパンチを繰り出す。

宮崎は俺の攻撃を避けながら話しかけてくる。

「確かに人殺しは良くないかもしれんな。でも、こんなに俺を殺そうてしてるお前も俺と一緒じゃねぇか？」

宮崎は笑いながらそう言う。

「それは...」

「お前と俺は一緒さ。他の奴らもな。お前は復讐で俺を殺そうとしている。 それの何が違うってんだ？」

宮崎は俺の腹めがけてパンチを繰り出す。

「ぐぅ」

パンチの力が並みじゃない。 腹のなかの臓が壊れそうだ。

パンチを食らった俺は膝から崩れ落ちる

宮崎は容赦なく俺に攻撃を続ける。

「なぁ？ 一緒だろ？ お前は自分の大切な人が死んだから俺に復讐して俺を殺そうとする。仮にだ？ 見知らぬ誰かが殺されてもお前は俺を殺そうとするか？」

ガードをするも宮崎の倍になった筋力では全く意味がない。

「もうダメか...」

に力が全くらない。 もうボロボロだ。

このまま四ノ宮の後を追って俺も死んだ方が...

「おいおい。どうなんだ？ 答えろよ」

宮崎は俺を毆りながら俺にそう言う。

ああ、意識が...

意識がどんどん遠くなっていく。

もう宮崎にタコ毆りにされているのに痛みすらじず。 早く終わらせて楽になりたいと思ってしまう。

「答えろよ？ なぁー？ なぁー？」