《シャドウアクティビティ》第32話
意識が...
遠くなっていく。
すると頭の奧から聲がする。
「ちょっとちょっと何であんた? 諦めてるの?」
この聲は四ノ宮か?
「アンタこのまま終わって言い訳?」
そこには口を膨らませて怒る四ノ宮が立っていた。
何だこれ? これは幻覚か?
もう四ノ宮は死んでいるはずだ。
あぁもう終わらせてそっちにいくよ
「アンタはいいかもしれないけど私はお斷りよ。 アンタ宮崎を殺すことが正しいと思ってるの? 復讐することが正しいの?」
「そうだ。 これはお前の為を思って俺は命をかけてるんだ」
「呆れるわ。 復讐して殺すことだけが正解だと思ってるの? 」
「だってお前は宮崎に殺されたんだぞ!」
「だから殺すって言うの? それじゃーこいつと同じアンタも殺人犯じゃない」
「だったどうしろっていうんだよ」
「いい? とりあえず宮崎を押さえなさい。話はそこからよ」
そういうと四ノ宮はすぅーと消えていった
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「おい! 待てよ! 」
俺は四ノ宮を追いかけようとするも追いつかない。
何だこれは...
しすると我にかえる。
俺は宮崎に何度もタコ毆りにされていた。
「なぁー答えろよ。 なぁ?」
「うるせぇ」
俺はから一気に火を纏わせる。
宮崎は警戒して後ろに下がった。
「おいおい、もうボロボロじゃねぇーか。もうそのじゃ俺に勝つのは無理だ。」
宮崎に言われた通りはたしかにボロボロだ。正直立っているのに一杯だ。
でもこんなところじゃ終われねぇ
四ノ宮に合わせる顔がねぇ。
俺は宮崎を殺すことだけを考えていた。
しかし、殺すことだけが全てじゃない。
このゲームは俺が中村にもらったみたいにポイントを他人に送ることができる。
俺は宮崎を倒してポイントだけをもらい生きる。
例えこいつが四ノ宮を殺したとしても俺にはこいつを殺すことはできない。
しかし、この狀況でこいつの勝つことはできるのか? もうがボロボロだぞ。
俺はポケットに手を突っ込む。
その様子見て宮崎は俺に警戒して構える。
「まだ何か隠し持ってんのか? クソ雑魚エスパーよ」
「いいや、もう何も手がねぇよ」
笑いながら俺は答える。
ポケットには中村からもらったスイッチがある。
これを押せばなんとか助かるかもしれない。
ここで死ぬよりは押して中村に助けてもらった方が何百倍も生存率が上がる。
俺はポケットの中のスイッチを押す。
しかし、何も起きる事なく時間だけが過ぎていく。
「何ちんたらしてんだよ!」
宮崎は俺が本當に何もないことに気づいたのか毆りかかってくる。
俺は避ける事に今の全てを捧げる。
宮崎は何度も俺に蹴りやパンチを繰り出す
「おいおいどうした? 避けてばかりじゃ勝てねぇぞ!?」
宮崎がパンチを繰り出した時
今だ。
俺は宮崎に手のひらを向け顔めがけて火を繰り出す。
「熱!」
宮崎が怯んでいるうちに俺はパンチや蹴りを繰り出す。
「失せろ!」
宮崎は俺の顔を摑むと地面に思いっきり俺の顔を叩きつける。
「ぐはぁ」
幸いにも俺の頭は割れなかった。
でも頭からは流れ周りの景がボンヤリとしている。
「ここで負けるわけにはいかねぇんだよ」
俺は立ち上がると拳に火を纏わせる。
「クソ! しつこい奴だな〜おい!」
宮崎は右手に能力を使い腕は何倍にも筋で膨らんでいた。
「本當に気持ち悪い能力だな。まるで化けもんだ」
「それはお前もな!」
宮崎はそういうと俺の顔面めがけてパンチを繰り出す。
俺は顔を橫に傾けなんとか避ける。
耳からはブンと生々しい音が聞こえてくる
こんなの當たったらひとたまりもないな。
「お前は今腕の方にしかの強化と防しかできない。 後は普通の人間と同じだ」
右のストレートを顔にリズムよく左手のパンチをにワンツーを繰り出す。
「かぁ」
宮崎が膝をつくと俺は勢いよく宮崎をタコ毆りにしていく。
「おいおい、形勢逆転だな」
膝をつく宮崎を毆りながら俺はいう。
「調子にのるな!」
宮崎は手のひらで俺を弾くように裏拳を繰り出す。
宮崎の攻撃を食らった俺はからバキッと嫌な音が聞こえるなか後ろに倒れる。
これはまずいな。折れたかもしれない
「お前は俺に勝ってどうする? 俺は毎月3位にポイントを譲渡していて今は所有ポイントはお前よりもない」
「俺はポイント目當てじゃねぇよ」
「まだ復讐とか言ってんのか? そろそろお前も學べよ」
「お前は確かに四ノ宮を殺した。 お前のことは憎い。でも、お前を殺しても四ノ宮が帰ってくるわけじゃない。俺はあいつの分まで生きなければいけない」
「ここから出て早くこの場所の事を他の人にいう 皆んなを救うためにな」
「ははは、どんだけ頭の中ハッピーなんだよ。無茶だ。お前は確かにエスパーでノーマルよりは有利だ。でもな上位ランカー達は化けだ。 お前は奴らの能力も知らず奴らにれることもなく殺されるぞ」
「お前は6位を殺そうとしてたじゃねぇか」
「俺は所詮3位の鉄砲玉だ。 勝算はあるかも知れねぇが恐らく負ける」
「勝算だって?」
宮崎はニコリと笑う。
「あぁ、もしも俺がこの狩の間に6位や裏切り者が現れる事があるかも知れないと思い、狩とは別に俺が選抜したチームが待機している。 6位に使うつもりだったがお前を殺すためにやってやるよ」
「そうかよ。 好きなだけ呼べよ」
とは言ってももう立っているのだけで限界だ。 もう最後の頼みだった中村ですら來ない有様だ。 俺は最後の力を振り絞って右手に全ての能力と力を込める。
こいつがそのチームとやらを呼ぶ前に早く決著をつけなきゃまずいな。
「おいおい。 他人に任せるあたりもう俺に勝つのが難しくなったのか?」
「ほざけ!」
宮崎はドシドシとゆっくりこちらに歩いてくる。
その姿はまるで獣のようで俺のからは嫌な汗が流れる。
もうもボロボロで視界が歪んで見える。
立っていることも奇跡に等しい。
ゆっくりと歩いてくる宮崎に対して俺は息をゆっくりと吸い込み吐き出す。
「ようやく死ぬ覚悟ができたか?」
宮崎は俺の前にとまりゆっくりと右腕を後ろに引く。
どうやら宮崎も俺が限界なのは察しがついたらしい。
き回って毆るよりも限界まで力を溜めて毆る方がパワーも上がるってわけか。
これがラストチャンスだ。
この攻撃が當たれば俺は死ぬだろう。
宮崎のパンチと同時に攻撃を避け俺も次の攻撃に全てを賭ける。
下手に早くき出すと次の手を食らってしまうからな。
おそらく強化を他の部位に切り替える時間はざっと2から3秒ほどだろう。
この隙を狙って一気に叩き込む!
「じゃ〜な〜クソ雑魚エスパー」
宮崎が俺に向かってパンチを繰り出す。
その風圧が俺の顔をゆっくりと襲う。
今だ!!!
俺は顔を素早く傾け避ける。
「なぁ!?」
宮崎もこの事態を予想していなかったのだろう。
困した様子が俺の頭をよぎる。
「これでおしまいだ。」
右に手に全ての能力を集中させ宮崎の腹めがけて拳を打ち込む。
宮崎の重心が前にあるので効果は倍だ。
「ぐはぁ」
宮崎は俺のパンチをけると後ろに倒れもがいている。
どうやら服に俺の火が燃え移ったらしい。
「あちぃあちぃ」
を地面にり付けてもがく姿は醜いという言葉しか出なかった。
「俺の勝ちだ」
俺はそうか細い聲で呟くと足は限界を迎えたらしい床に倒れる。
もう全く力がる気がしない。
もうボロボロだ。 
「グゥゥゥ」
「おいおい! 噓だろ」
から煙を出して必死に立ち上がろうとする宮崎
「絶対に殺してやる。 お前は何にもわかっちゃいいない」
ドシドシとこちらに向かってゆっくりと歩いてくる。
「おいおい。 まだけんのかよ。もう限界だぞ」
「ここで死ねぇや」
宮崎がこちらに歩いてくるのをただ見ているだけで一杯だった。
「ここまでなのか?」
そう思い目を閉じ下を向くと
「よくやった年」
「はぁ?」
聲の下方向に目を向けるとそこには腰に刀をかけ20から25歳程度の年齢だろう。
見知らぬ男が立っていた
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