《見える》見たい

その貓ちゃん、すっごく心配そうに夏川さんを見つめ、スリスリして、ニャーニャー鳴いてますよ!

トラ、トラ、うっうっうっうっ、、、

由月は、しゃがみ込んで泣いてしまった。

ごめんなさい、泣かせるつもりはなかったんだけど、、余りにも貓ちゃんが必死で、、、あの〜家近いんで、寄って行きませんか?

え、でも、、

私、母と2人暮らしで、夜勤でいないから、大丈夫ですよ!(うー、なんか、ほっとけないよ!)

由月の手を取り立ち上がらせると、腕を組んで歩きながら玲は思った。

(なんか、私の方が年上見たい。)

あっ、大丈夫?

はい!ありがとうございます。

あ、あの、おじゃまさせていただきます。それで、、、あの、、お願いが、、

あ、、、、私、、あのー見たい!!んです。

トラを、、、トラを、、、

見えるようになりたいんです!

えっ、!!(靜かで、気弱そうなのに!ビックリ!!)

まぁ〜込みった話しは、あとでゆっくりとね。

の家は、最近建ったばかりのマンションの5階で、母娘の母子家庭だ。

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どうぞ、って!

お邪魔します!!

いだ靴も一緒に揃えて上がると、

広くて、綺麗ですね!

あっ、そこに座って!

ソファーに指さすと、カバンを無造作に置いて由月の橫に座った。

夏川さんには見えないかもしれないけど、この間に貓ちゃんいますよ!

由月と玲の間に貓が座れるぐらいの隙間があり、由月はそこをしそうに見つめた。

見えはしないけれど、いる、トラがいる!そう思うと又由月の目から自然と涙が溢れ出た。

見たいです。どうすれば見えますか?

そう言って、由月は玲の目を見た。真剣だった。

ごめん、それは私にも、、私は、小さな時からよく見えてて、、、見たい気持ちはわかるけど、、貓ちゃんだけ見えればいいのだろうけど、、嫌なものまで見えるからね。見えない方がいいよ!私は見たくなんか無いよ!だいぶん慣れたけど、なるべく見ないようにしてる。

なんて無い方がいい!でも、、貓ちゃん可いくて、必死だったから、、思い切って聲かけたんだ、、それに、、夏川さん、心ここに在らずってじで、、消えてしまいそうだったから、、つい、、

ごめんなさい、変な事言って!私初対面の人に、、、恥ずかしい、、

いいよ!!

あ、カレーたべる?

えっ、

急にごめん。お母さん夜勤の時はいつもカレーだから、近くの老人ホームで働いてるんだけど、月に何回もカレーで、、でもお母さんのカレーすっごく味しいよ!、、あっ夏川さんが良ければだけど、、

あのー帰っても獨りだし、いただきます。カレー大好き!です。

良かった!

はキッチンに行き冷蔵庫からカレーの鍋を出すと、弱火でかき混ぜながら、

ちょい辛口だけど大丈夫?

はい!私も辛口です。何かお手伝いする事ありますか?

いいから貓ちゃんと座ってて! 

そう言うと玲は手際よく晩飯の用意をした。

久しぶりです。誰かと一緒に食べるの。カレーすっごく味しいです。

えっ、あ、そうなんだ。ねぇ、泊まってけば?

には、トラの思いが伝わっていた。それを伝えると、又由月が泣いてしまいそうなので、

その事は伝えず、

私もなんか今夜は1人になりたく無い気分なのよねー責任取って!よ、

えっあ、はい!

由月は嬉しいかった。

あっなんか、めちゃくちゃ嬉しいそう!さっきまでの暗い顔が噓みたい!

あっ、私友達余りいなくて、お泊りとかも初めてで、どっか遊びに行ったりとかもなくて、こうやって両親以外の人と飯も食べた事なくて、あの楽しくて!

には、由月の笑顔が小さなの子の笑顔のように見えて、彼の暖かく純粋で優しいのオーラが眩しいかった。

そうなんだ!私もそんなにいないよ!小さい時は、外に出るのが怖くて、余り學校に行かない不登校児だったんだ、中2ぐらいから、うまく見ないように出來るようになって、って言うか、慣れて來て、無視出來るようになった!ってじ!クラスメートとは、広く淺くかなぁ〜初めてだよ!見える事言った人!なんか不思議!これも貓ちゃんが結んでくれた縁ってヤツかなぁ〜なんか照れ臭くなって來ちゃった。でも夏川さん人だし、友達とか彼氏居そうなのにねぇー

とっとんでも無いです!

かぐや姫見たいだよねー竹取語の、、、

ねぇー友達になろうよ!!!

はい!私なんかで良ければ!すっごく嬉しい!

もしかして私が初友?

初友?あ、初めての友達です。よろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします!

じゃぁ〜由月、、さん、ちゃん、、、ゆづ!って呼んでいい?

はい!私は玲ちゃん!でいい?

うん!玲でいいよ!ゆづ!

あっ、レ、、玲

い〜顔真っ赤だよ!

えっ、やっ、恥ずかしい〜

由月にとって、それはそれはもう幸せな夜になった。

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