由月は、廃墟の前の空き地に車を停めた。

（凄い大きい白い洋館？、ペンション？、、すごく不気味、、本當にお化けや妖怪がいそうで、、怖い、、でも、、ここで逃げてはダメ！

何か手掛かりを見つけて、黒い竜巻を消滅させなきゃ、、見えなくても何か出來るはず！玲を安心させてあげたい！私は、、玲と離れたくない！）

由月は、恐怖に打ち勝つ為に、玲の顔を想い浮かべ車から降りた。そして、白く大きな扉の前に立つと、錆びて取れかけているドアノブを押した。

ギギギギギギギギィィィィー

まるで、扉が悲鳴をあげたかの様な音がした。山にその音がこだまし、ギギギギィィーと、辺り一面に響き渡った。

恐る恐る中にはると、

（広い！！それに奧の方は真っ暗だわ！攜帯をライトがわりにして進むしかない！それにしても、凄いなんか変な臭い、、カビと生臭い様な何とも言えない臭さ、、何かが腐ってる？みたいな、。すごい荒れ放題だし、ボロボロ！）

奧へ奧へと進むと、階段があった。

（うーむ、、上より、、下の方が怪しい、、）

由月は、下へと降りて行った。

（うわ、、う、、臭いが激しくなった！気持ち悪い、、吐きそう、、、、怖い、、）

ハンカチを取り出して、口を押さえながら歩いた。しばらくして、赤赤とした扉の前に著いた。

（変なの？この扉だけ赤？怪しい、、でも余りにも異様なじで開けるのが、、怖い、、、）

恐怖で開けるのを躊躇していると、

ギギギギィィと、扉が勝手に開いた。

きゃーいゃー何？なぜ？

恐る恐る中にると、ギギギギィィと勝手に扉が閉まった。

いや？！噓？？えっ

由月は必死に扉を開けようとするが、全く開かず、

いや！どうして！？

すると、背後から何かの気配がして振り返ると！

きゃーー

恐怖の余り、由月は固まってしまった。