《見える》能面

真っ暗な部屋に、提燈の白くて、ボワーっとした燈りの様に、無數の能面が、壁一面にびっしりと張り付いていて、ギロっとした目で、由月を睨んでいる。

いやーきゃー

余りの恐ろしさに、由月は腰が抜けてしまって、座り込んでしまった。

ウーウーウーウーシャシャシャシャシャー

真上から、うめき聲か笑い聲かわからない聲がして、恐る恐る見ると、、、そこには、ヒビだらけで恐ろしい、能面顔の長い髪のが張り付いていた。

ヒョイと、由月の上に覆いかぶさって來た。

いや、や、いやーーーいやーーきゃー

必死に払いのけようと、抵抗して手足をばたつかせるも、能面顔のは力が強く、由月の長い黒髪を引っ張って、部屋の奧へと引きずって行った。そして、由月の服を引き裂きにした。

いゃ嫌ーやめてーきゃー

フへへへへフへへへへキレイに全部殘さず

喰ってやるよ、、、おまえ、、今までで一番だよ、、、フフフフ、、綺麗だねー、、いい匂い、、、、極上だねーフへへへ、、、

そう言いながら、由月ので回した。

あ〜なんて、味しいそうな匂い、、、あーたまらないねー

更に激しくで回し、そして、蛇の様な舌で舐めまわした。

由月は、もう恐怖で聲も出せず、大粒の涙がポロポロと流れるだけだった。

さぁーどこから喰おうかぁー、、フフフフ、、

由月の顔を、クイっと近づけると、

いいねーその顔、、怖いかい、、怖いだろう、、怖すぎて聲も出ないかい、、泣きぶ聲が聞きたいねぇ〜

う、う、う、う、(いやー喰べられる、、助けて玲!!)

フフフフへへへへその白くて細い指から喰おうかへへへへ

能面が由月の指を喰おうとした瞬間、何かがそれを邪魔して、能面の顔を引っ掻いた。

ギャーギャーウー

能面は、のたうち回りもがいた。

えっ、!!トラ!!トラ!!!なの?

トラが、由月を助けたのだ。

ニャーオ!ニャーオ!

トラなのね!ありがとう!

由月がトラに近付こうとした時、能面がトラに反撃してきた!

この下等霊が!!

フォーオ!フーニャーオ!!

トラ!危ない気をつけて!

その頃玲は、白い洋館の近くにいた。

そして、由月の車を見つけ、

えっ、まさか?ゆづ?!中に!!

慌てて玲も、洋館の中へとって行った。

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