《見える》鬼神

いや!いやーートラー!

能面の口からでた、黒いドロドロとしたアメーバの様なに、トラは覆われてきがとれず、苦しそうに鳴き聲をあげた。

フギャーー

やめて!!お願い!!、、やっとトラを見る事が出來たのに、、こんな、、、トラ、、ごめんね、、、私のせいで、、、本當ならいまごろは、天國でゆっくりのんびりと過ごしていたかもしれないのに、安らかに眠りたいのに、自分がトラと離れたくないばかりに、魂になっても苦しめて、、、、私のわがままで、、、、ごめんなさい、、ごめんなさいっっ〜

さぁーフフフフもう、おしまいだよ!この下等霊は消える!お前の所為だよ!!

フギャーーギャーギャー

いや!!ーーーートラーーーー

バタン!!ギギギギィィ

扉が勢いよく開いた!暗いはずの部屋が、電気を付けたみたいに明るくなって、壁一面の提燈能面達が、悲鳴をあげて苦しがった。

ヒャー!!ーーウォー!!グワァ〜〜

開いた扉の前に立っていたのは、激怒した顔の玲だった。

消えるのはお前だよ!!

は、由月の姿を見て更に激しく顔を歪ませた。

ゆづ!!

!!ごめんなさい!私、玲を助けたくて、、そしたら、うっっっっ

なんだいお前は!

うるさいクソババー

なんて生意気な小娘なんだ!お前から喰ってやる!!

能面が、玲に飛び掛かろうとする前に、素早く跳び蹴りをして、激しく床に叩きつけた。

ギェーーグヒ!!なっ、、、なっ、、

そして、能面の頭を摑む玲の手が、みるみるうちに大きくなり、爪もび鋭くなって、もぐんぐんと大きくなると、2メートル近い鬼となった。

えっ、!玲??なの、、、

ヒェ〜おまえ、、鬼、、だっ、、だ、、、ぐへーー

鬼は、能面の頭を握り潰すと、の辺りから魂をえぐり出して喰べた。そして口からキラキラした水晶玉を出して、それをトラに與えた。

するとトラは、大きな虎の様な姿に変わり白虎となった。

白虎は、館に殘っている悪霊達を、次々と喰べて回った。

鬼は、由月の側により、

ゆづ、、お前の魂はしく、そして堪らなくいい香りがする!それは喰べると極上の味がするということだ!

そう言うと、鬼は、由月のを両手でガッっと摑んだ。

うっ、

由月は、苦しさの余り聲がもれた。けれど怖くはなかった。真っ直ぐ鬼を見つめた。そして、

も私を喰べたいの?、いいよ!私を喰べて!玲

そう言うと、靜かに瞼をとじた。

鬼は、瞬く間に玲の姿に戻り、由月を抱きしめた。

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