《シェアハウス【完】》4
「ーーはい、どうぞ」
「ありがとうございます」
目の前に出せれたティーカップを手に取った私は、一言お禮を告げると中に注がれた紅茶を一口飲み込んだ。
ソーサーにカップを置いて視線を上げると、優しく微笑みながら私を見る靜香さんと視線がぶつかった。
「真紀ちゃん可いわね」
「えっ……?!」
突然そんな事を言われ、驚きにピクリと小さくが跳ねる。
こんなに綺麗な靜香さんにそんな事を言われれば、お世辭とわかっていても見る見るに私の顔は赤くなっていった。
「かっ、可くなんてありません。靜香さんの方がよっぽど綺麗で……羨ましいです」
赤くなった顔をし俯かせてそう言うと、それを見た靜香さんはフフッと笑った。
「ありがとう。でも真紀ちゃんの方が可いと思うな……茹でダコみたい」
私の赤くなった頬をツンッと軽くつつくと、靜香さんは優しく微笑んだ。
その仕草に、私のはドキリとする。
相手はだと言うのに……。
これから本當に一緒に暮らしゆけるのだろうか……?
とてもじゃないけど、私の心臓が持ちそうにない。
早鐘のようにドキドキと鳴るを押さえると、私は小さくふぅーと息を吐いたーー。
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