《シェアハウス【完】》11

靜香さんと暮らし始めて早いこと三週間。

私は何事もなく平穏な毎日を過ごしていた。といっても、大學のレポートやらバイトやらで毎日が忙しい。

そんな私の癒しといえば、たまの休みと毎日の夕食だった。

靜香さんは毎日欠かさずに夕食を作ってくれ、それを必ず私と一緒に食べてくれた。

靜香さん自、一人で食べるのが寂しいから。

勿論それもあるけれど、私も一人では食べたくなかったので、どんなに遅くなっても靜香さんが待っていてくれる事がとても嬉しかった。

靜香さんの優しさが嬉しかった私は、待たせてはいけないと、友達と遊びに出掛けても夕食には必ず家に帰るようにした。

靜香さんみたいな人が彼氏だったら良かったのに……。

そんな風に思ってしまう程に、私の中で靜香さんの存在は大きくなっていた。

靜香さんは人とか……いないのだろうか?

三週間共に過ごしているに、ふと疑問に思った事。

私の見た限りでは、仕事へ行く以外毎日家にいる靜香さん。

とはいえ、朝は私の方が早く家を出て帰りは私の方が遅いので、実際には家にいる靜香さんしか私は知らなかった。

こんなに綺麗な靜香さん。

人の一人や二人いてもおかしくはない。

「靜香さん……彼氏さんとかいないんですか?」

食洗機に食れながら、近くにいる靜香さんをチラリと見て質問してみる。

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