《3分小説》手紙
中學の卒業式の日、友達らと近所のファミリーレストランで卒業アルバムを見ながら、思い出話しをしていた。
卒業式に參加した和くんは先に家に帰っている。
和くんと言うのは、父のことだ。
和仁(かずひと)だから和くん。
このファミリーレストランは、
和くんの仕事が遅くなる時によく利用していて、私が行くと必ず居る男がいた。
帽子を目深に被り、ひとりのホールスタッフをずっと見ている。
きっと、そのスタッフに気があるのだと思う。
「私も誰かに思われないかなー」なんて事を言うと、隣にいた友が
「優希、もしかしてあんなのがタイプなの?なんだか気味悪くない?」っと言った。
私は「やめなよ。聞こえちゃうよ」っと友に言ったが、言われてみれば、気味が悪いかも知れない。
和くんに男手一つで育てられた私は、厳しく育てられており、20時が門限だった。
和くんには、「今日だけお願い!」と22時まで門限をばしてもらっていた。
家に著いたのは22時を10分過ぎていた。
私はてっきり酔った父からのカミナリが落ちる事を想像していたけれど、この日は違った。
和くんはお酒が好きで、毎日が欠かさず晩酌をする。
お酒好きと言っても、お酒に飲まれる事などなく、本當に嗜む程度だ。
そんな和くんが、今日はお酒を飲まず待っていた。
「座りなさい。」
私は、恐る恐る和くんの前に座った。
「お帰り」
「ただいま」
「卒業おめでとう」
「ありがとう」
「渡したいものがある」
「なに?」
和くんは私に一通の手紙を差し出した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
優希へ
卒業おめでとう。
よく頑張りました。
お祝いしてあげれなくてごめんね。
お母さんの分まで楽しんでね。
あと、もしお父さんに新しい人が出來たら、意地悪せずにちゃんと迎えてあげてね。
お父さんが選んだ人だったら、
心配ないから。
これからも、お父さんの言う事ちゃんと聞く様に!
和くんの話によれば、母は私を産む時に亡くなったらしい。
周りがどれだけ反対しても、
産むの一點張りだったらしい。
和くんはもう一つ話があると言った。
再婚の話だ。
和くんより二歳年下の元同僚で、
付き合い始めは3年前らしい。
去年、彼は會社を辭め友人と一緒にアクセサリーを輸販売するお店始めたそうだ。
和くんは、私が中學を卒業して、
この手紙を渡すまでは、再婚はしないと決めていたらしい。
「どうかな?優希」
「いいと思うよ。」
「ありがとう。」
「お母さんにあんな風に言われたら、許さない訳にはいかないでしょ!」
「ははっ、そうだな。今度會ってくれないか?」
「當たり前でしょ?おかあさんになる人でしょ。」
「じゃあ、先に寢るな。ありがとう。おやすみ」
和くんは照れながら、寢室へと向かった。
ふと、手紙のっていた封筒に目をやると、もう一枚何かっている。
どうやら手紙の続きのようだ。
続きにはこう書かれていた。
もし何か困った事があっても、諦めないで。
きっと壁は乗り越えれるから。
乗り越えれない壁なんてないから。
もしかしたら、もうお父さんから聞いているかも知れないけど、
優希って名前お母さんとお父さん二人の名前から一文字ずつ取ったのよ。
"優しく希に満ち溢れた子供に育ちます様に"って。
優希なら大丈夫。
今日は本當におめでとう。
母 優子より
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は思わず、手紙を落として、
寢室に目をやった。
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