《首吊り死が呪う村、痣のスミレの狂い咲き》初めての冒険
二階の部屋を見てから一階に降り、一階でも簞笥の中などを手當たり次第に探しているうち、茂さんの部屋と思われる部屋にった。
つやつやした大きな簞笥が目にる。
立派な簞笥だ。
……鍵が、っているんじゃないか。
期待しながら引き出しを開ける。一つ……二つ……三つ……。
じっとりと汗をかきながら引き出しを開ける。殘りはもうない。
僕は張しながら手を引いた。
そこには布に包まれた小箱がっていた。
これは怪しい。いかにもだ。
布を開き、蓋を開ける。
徐々に見えるそれは錆びたをしていて、ゆっくりと全像を曬した。
鍵!
中には鍵が何個も無造作にっていた。
どれもと大きさが違うから茂さんには分かるのかも知れないけど、これじゃあ僕にはさっぱりだ。
でもよく考えたら、そんなの最初から分かるはずじゃないか。
本當に鍵が必要かも分からないのに、愚直に思いついただけで人の家に勝手に……。
いやいや、それはもうっちゃったから仕方がない。それより鍵をどうするかだ。
……流石に全部持って行ってしまったら、気付かれやすいのではないか。
——ガタッ。
息を飲む。
——しと、しと。
僕が小箱を手にうじうじしていると、二階から音がした。
帰ってきた?
いや、そんな訳無い。だって茂さんや鈴子ちゃんなら、玄関からるはず……。
じゃあ、誰?
——しと、しと。
息が詰まるほど靜かな中、ゆっくりとした足音が響く。たまに引き出しを開けているような音もする気がする。
……僕と同じことをしている……?
鈴子ちゃんの部屋から始まり、家の中で何かを探すような素振りをしている。
誰だ? まさか縄垂らしが僕を追って?
首筋が粟立った。
逃げなくちゃ。あ・れ・は一階に降りてくる。
鍵を取り敢えず全部手に握りしめて、小箱に布を適當に被せて引き出しに戻す。
そしてそーっと部屋を出た。
玄関に行って思い出す。
そうだっ、僕は靴を木の下に置いてきたんだった!
足で玄関に降りて、そっと引き戸の鍵を開ける。外側からでは鍵を閉められないから、もしあ・れ・が僕が歩いた道のりを追って來るなら一度は同じ家にいたことがバレる。僕と同じことをしたなら、二階に登る前に鍵がかかっていることを確認したはずだ。それが帰りに開いているということは……。
でもいい……。先送りになるだけいい。
僕は若干震える足を無視して外に出た。
木の下にある靴めがけて全力疾走して、それを手に取りすぐに木の影に隠れる。
助かったー!
ひとまず安心だ。……でも、木の下に僕の靴があったからあれが気付いたのかもしれない……。
もしあ・れ・が縄垂らしなら、僕が靴を取りに戻る一瞬を狙いそうなのに。
兄と妹とVRMMOゲームと
想いを幻想へと導く世界、VRMMORPG『創世のアクリア』。 蜜風望はそのゲームをプレイしている最中、突然、ログアウト出來なくなってしまう。 ギルドマスターであり、友人である西村有から『ログアウト出來るようになるアイテム』を生成すればいいと提案されるが、その素材集めに向かったダンジョンで、望は一人の青年に出會った。 青年は告げる。 彼の妹である椎音愛梨に、望のスキルを使ってほしい、と。 これは、二組の兄妹の想いが、奇跡を呼び寄せる物語ーー。 第4話以降からは、ログアウトできるようになり、現実と仮想世界を行き來することになります。 第9話と第26話と第83話と第100話と第106話と第128話と第141話と第202話と第293話と第300話のイラストを、菅澤捻様に描いて頂けました。 挿絵に使用してもいいという許可を頂けたので掲載しています。 菅澤捻様、ありがとうございます。 ☆がついている話數には、挿絵があります。 この小説は、マグネット様とノベリズム様にも投稿しています。 第二百六十八話からの更新は、一週間に一度の更新になります。
8 166わがまま娘はやんごとない!~年下の天才少女と謎を解いてたら、いつの間にか囲われてたんですけど~
―――― この作品は、ヒロインの女の子のかわいさをお楽しみいただくための作品です。 冴えないけど誠実な主人公が、最強スペックだけど性格が殘念なヒロインに口説きまわされつつ、一緒に正體不明の妖怪「ヌエビト」の正體を明らかにしていきます。 そのため、マイルドな會話と少しのミステリー成分を含んでおります。 謎解き、のじゃ口調、積極的な女の子が苦手な方は、食中毒にご注意の上でお読みください。 大丈夫、死ぬことはありませんから。 ―――― 2017.4/3~4/5 日間ジャンル別推理ランキング1位になりました。 2017.4/5~4/9 週間ジャンル別推理ランキング1位になりました。 2017.12/31 本編完結しました。 第二回モーニングスター大賞「社長賞」頂きました。 本當にありがとうございます! ―――― 表紙のイラストは「ぶわる」様に描いていただきました! 作中の地図はINKERNATE WORLDs(https://inkarnate.com/)様で作成しました。
8 172僕はまた、あの鈴の音を聞く
皆さまの評価がモチベーションへとつながりますので、この作品が、少しでも気になった方は是非、高評価をお願いします。 また、作者が実力不足な為おかしな點がいくつもあるかと思われます。ご気づきの際は、是非コメントでのご指摘よろしくお願い致します。 《以下、あらすじです↓》 目を覚ますと、真っ白な天井があった。 橫には點滴がつけられていたことから、病院であることを理解したが、自分の記憶がない。 自分に関する記憶のみがないのだ。 自分が歩んできた人生そのものが抜け落ちたような感じ。 不安や、虛無感を感じながら、僕は狀況を把握するためにベットから降りた。 ーチリン、チリン その時、どこからか鈴が鳴る音が聞こえた。
8 101魂喰のカイト
――《ユニークスキル【魂喰】を獲得しました》 通り魔に刺され、死んだはずだった若手社會人、時雨海人は、気がつくと暗闇の中を流されていた。 その暗闇の中で見つけた一際目立つ光の塊の群れ。 塊の一つに觸れてみると、なにやらスキルを獲得した模様。 貰えるものは貰っておけ。 死んだ直後であるせいなのか、はたまた摩訶不思議な現象に合っているせいなのか、警戒もせず、次々と光の塊に觸れてゆく。 こうして數多のスキルを手に入れた海人だったが、ここで異変が起きる。 目の前に塊ではない、辺りの暗闇を照らすかのような光が差し込んできたのだ。 海人は突如現れた光に吸い込まれて行き――。 ※なろう様に直接投稿しています。 ※タイトル変更しました。 『ユニークスキル【魂喰】で半神人になったので地上に降り立ちます』→『元人間な半神人のギフトライフ!』→『魂喰のカイト』
8 74異世界はチートなカードで乗り切ろう!?
中學3年の夏休み、部活帰りの途中に不慮の事故で亡くなってしまった主人公、対馬(つしま) 空(そら)は神にミスだったと謝罪される。お詫びとして異世界に転生させてもらえることになった。(ついでにチートスキルも貰った) そして、のんびりと異世界ライフを堪能……できない?! 不定期更新です。一月以上更新しないこともあるけどその時は許してね☆(なるべくそうならないように努力します)
8 103従妹に懐かれすぎてる件
昔から仲の良かった従妹が高校進學を機に一人暮らしの俺の家に住むことになった。 可愛い女の子と暮らせるなんて夢のようだ、と思ったのだが……。 「ゆうにぃ、おはようのキスは?」 俺の従妹は想像以上に懐いていました。 もはや同居じゃなくて同棲、ラブラブな新婚生活だよこれ……。 季節を追ってエピソードが繰り広げられていく日常アニメならぬ日常ラノベ! 甘々過ぎてちょっぴり危険な二人の生活を覗きに行きましょう! 2017/7/28-30 本日のノベルバ ランキングにて2位をいただきました!
8 136