《首吊り死が呪う村、痣のスミレの狂い咲き》
僕は祐三さんと分かれて、ちょっとご機嫌で家に帰った。
手を洗い居間に行くと、瀬戸さんとお母さんが話していた。姉さん達はまだ帰ってきてないようで、スミレさんはどこにいるのか……。
「お母さん、スミレさんどこか知ってる?」
「さあ……。あっ、あのねぇ香壽、晴ちゃんが今日掃除とかお料理とか々やってくれたのよ」
お母さんが嬉しそうに瀬戸さんの手を握る。すっかり打ち解けていた。
「いいんですよ、お母さん。々あって……疲れてるでしょう。今日はゆっくり休んでください」
お母さんの顔が昨日よりも良くなっていた。
スミレさんを探すために立ち上がり、とりあえず僕の部屋に向かう。赤茶けたが差し込んで、廊下がまるで異空間のようだった。
僕の部屋の襖が開いている。
どうしてだろう?
僕はおそるおそる、中を覗き込んだ。
「あっ……、香壽、さん」
僕の部屋にいる、スミレさんと目が合った。
「あれ? スミレさん、どうしたんですか」
なぜ僕の部屋にいるのだろう。
なぜいるのか聞いただけなんだけど、スミレさんは、ぼっと音が鳴りそうなくらい赤面した。
「……香壽さんがいなかったので……つい……、その、何もってませんから……」
スミレさんが外に出ようとしたので、つい襖を閉めてしまった。スミレさんは僕が怒っていると勘違いしたのか、びくりとを震わせた。
「あ、い、いえ、怒ってるわけじゃないですよ……。座ってください」
スミレさんは部屋の真ん中にゆっくり腰を下ろす。
僕も床に座った。
何を話すでもなく、沈黙が流れる。
「あっ、あの、スミレさんっ」
「は、はい」
いきなり僕が喋ったので、スミレさんは驚いた顔をした。
小さく可らしい。そこに、口付けをしてみたい。
を浴びてつやつやとるから、僕は目を離せなかった。
「香壽さん?」
名前を呼ばれて我に帰る。今度は、その紫の瞳を、じっと見つめた。昨日、スミレさんは迷なんかじゃないと言っていた。仲になりたい……。スミレさんと……。
こんなことを言えば気持ち悪いと思われるかもしれないけど、でもやっぱり、我慢はできなくて。
「……僕、スミレさんとお付き合いしたいです」
スミレさんは真っ赤な顔をして、また泣きそうになっている。
「はい」
「えっ?」
思わぬ返答に、変な聲が出た。さすがに拒絶されるとは思って無かったけど、まさかこんなに早く了解の返事をくれるだなんて……。
「香壽さん、私も好きです。お付き合いしましょう」
スミレさんは、泣きながらそう言うと、恥ずかしそうに笑った。嬉しくて嬉しくて、僕も涙が出てくる。
「ほんとですかぁ」
僕はスミレさんのらかい手を握って、啜り泣きながらけない聲を出した。
「スミレさん」
「はい」
「……接吻したいです」
「いきなりですね」
泣き笑いながらも、スミレさんは承諾してくれた。
綺麗な紫の瞳をじっと見つめると、恥ずかしそうに目を逸らされた。そして閉じられてしまう。
うるさいの音をじながら、僕はスミレさんの顔に手を添えた。
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